海外登山は面白い!価値観を壊してくれる体験と絶景

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海外 登山

ここ数年、半年に一回のペースでネパールへ出かけています。

私は、海外登山には全く興味がなく、ずっと国内の登山に夢中だったのですが、あるきっかけで海外登山へ行ってみたら、これまで知らないうちに養われてきた常識・価値観が見事に崩壊し、そして、ずいぶん気持ちが楽になりました。

今回は、絶景を楽しむだけではなかった海外登山での気持ちの変化を書きたいと思います。

海外登山のきっかけ

冒頭分のとおり、私は国内登山に夢中すぎて、海外旅行には全く興味がありませんでした。

ですが、夢中で毎週末登山へ行くというルーチンを数年続けると、新しい景色に感動するということが無くなってしまい、ある日、すっかり登山に飽きてしまい、ぱったりと登山を辞めてしまいました。

登山を辞めて2年くらいたった頃、新しい趣味を模索してはいましたが、何をやってもつまらない。そして、何をやってもつまらないので、徐々に、何もしないという贅沢な週末をすごすというルーチンとなっていきました。

そして、そんなだらけた生活をしながらも、登山に行かなくなったので、お金が貯まるという良いことはありましたw

毎月の登山にかける予算は6万円でしたので、登山を辞めた途端、毎月最低6万円は自動的に銀行口座に残っていて、いつのまにかけっこうお金が貯まっていました。

何をやってもつまらないし、お金がいつのまにか貯まっていたので、ふと、海外登山へ行ってみようか という気持ちが芽生えます。

海外の山なら、はじめて見る景色になるので、また登山をはじめた頃のように、景色に感動できるんじゃないか! と。

海外登山で驚いたこと

清潔はあたりまえではない

私の海外経験は、東南アジアとハワイのビーチリゾートのみのため、日本がとても清潔な国だということを認識していませんでした。

清潔なのはあたりまえ。

そんな状態で、ネパールの首都カトマンズへ到着した初日は、到着した瞬間に日本へ帰りたくなりました。

肉眼ではっきりわかる大気汚染。少し歩いただけで、全身が黒く汚れてしまう。

外出時はマスクが必需品という環境。

車とバイクのクラクションが鳴りっぱなしで、まったく落ち着けないという環境。

シャワーを浴びても、すぐに真っ黒に汚れてしまうので、シャワーを浴びる意味をだんだん感じなくなっていました。

東京へ戻ってきたときには、なんて空気が綺麗なんだろう!なんて清潔な空間!ここは天国!と、日本は清潔な国ということを認識しました。

嫌だとはっきり言う

これはよく言われていることだとは思いますが、実際に体験するとショッキングでした。

が、これはいいことだと、のちのち思えました。

NOを言われるだけではなく、嫌だということが顔にはっきり表れていて、まるで我がままな子供のよう。ぷーんとふてくされた態度を目の前でとられて、私はかなり動揺しました。

こんなにはっきり嫌な態度をされるなんて、大人になってからは経験したことがありません。

驚きましたが、きっと日本では、みんなお互いに我慢しているところがあるんだなと悟りましたし、その我慢が、鬱病などになっていくのかなとも思えました。

私に関わる皆さまにも、不快な思いをさせてしまっているだろうという事実、皆さま耐え忍んでくださっている事実、きっと気をつけることはできないから、謙虚にならなければと思いました。 これが鬱病になりやすい素ですかねw

 

こんな体験を数回繰り返したあと、私は、嫌なことにははっきりNOを言うようになりました。そうすると、変なストレスはなくなり、愚痴を言うことも無くなったことに驚きました。

我慢せずにNOをその場で言うので、ストレスをためる余裕がない ということでしょうか。

週末の金曜日に居酒屋で愚痴をはいてストレス発散 という典型的なサラリーマンをしていたのがとても恥ずかしい。愚痴を聞いてくださった皆様には、多大なご迷惑をおかけしました。

自分の心に嘘をつかない習慣は、一見我がままに見えて、実は、ストレスフリーな社会には大切なことなのかなと思わされました。



雇われ仕事は頑張らなくていい

スーパーのレジ係や、ホテルのフロント、レストランで働くウェイトレスなど、雇われて働いている人たちは、とても気楽に働いていました。

レジ係は椅子に座っていますし、客がこない間はスマホで動画を見て笑っています。

客がきたら仕事をしますが、不愛想でめんどくさそうに対応されます。(素敵な笑顔で積極的に働いている方も、もちろん沢山いました)

最初は驚きましたが、よくよく考えたら、経営者や上昇志向がある人以外は、これでいいんだよねと思いました。

無料のサービスなんてない

部屋まで荷物を運んでもらったらチップを、

よりよいサービスを提供されたらチップを、

頼んでないけどサービスされてしまったらチップを、

チップ払うまでずっと目の前から去ってもらえない。

多めにチップを払うと、満面の笑顔、チップをケチると、笑顔はなし。

スマイル=0円 ではないということを身をもって体験しました。

価格の相場を自分で調べる必要がある

物もサービスも、基本的に値札がついていなく、すべて尋ねなければわからないため、相場を知らないと損ばかりしてしまいます。

店員は、相手の顔を見て値段を決めているようですから。

もうひと昔のように日本人はお金持ち とは思われていないようですが、黙っているとけっこう高めにされちゃいます。

お金がありあまっている方でしたら全く問題ないと思いますが、この、相場を把握しておく必要があることに驚きでした。相場を知ったうえで、最初は高い値段を言い渡されるので、相場になるまで値下げ交渉を毎回しなければならない。

だんだん面倒になりますが、つねに相場を意識するという、これまで使っていなかったどこかの脳細胞が活性化されている感じがします。

幸せを感じるポイント

マスクをしなければ歩けないほどの大気汚染に、車とバイクのクラクションの嵐、頻繁な停電、私の気分はすっかりどん底で、逃げ場もないため、牢獄に入ってしまったような気持ちだったのですが、

ふと周りを見渡すと、現地の人たちはみんなニコニコしているではないですか!

なんでこんな状況で笑顔なの!!!! と衝撃だったのですが、みんなが笑顔でいるので、いつの間にか私も楽しくなってきていました。

ここで思い出したのが、日本での毎日の通勤電車。みんな無表情で、表情があればだいたいが険しい顔つき。

笑顔が街じゅうにありふれている環境って、そういえばない!ということに気づきました。

インフラ面では決して暮らしやすい場所ではないけど、みんながニコニコしている環境は、なんて心に優しいんだろう、幸せポイントでいえば、同じくらい?

人によって幸せの基準はもちろんさまざまなので比較できませんが、清潔で便利だけど、毎日無表情無機質な空間に囲まれるか、不衛生で不便だけど、たくさんの笑顔に囲まれるか、

ちょっと究極な比較ですが、私は今よりも少し不便になっても、笑顔が沢山ある空間で過ごしたいなと思いました。



ミニマリズムの精神

これは、ネパールのトレッキングガイドやポーターたちを見て驚いたのですが、2週間のトレッキングへでかけるのに、彼らは自分自身の荷物をほとんど持っていませんでした。

ロッジに泊まるので、テント泊装備と比べると荷物は少なくなるのは当然ですが、それにしても少ない。

先日、私のガイドを20日間もしてくれたシェルパは、カッパすら持っていませんでした。(これはガイドとして良くないとは思いますが・・・)

彼には私の荷物を持ってもらっていたのですが、彼のバックパックの9割が私の荷物です。そのほかに私も同じだけの荷物を背負っていました。

私の持ち物はだいたい14kgくらい。ガイドの持ち物は、きっと1kg以内だったんじゃないかと思います。

さらっと見た感じでは、歯ブラシ・雨具(下だけ)・小さいタオル・雨カッパ代わりの大きめなゴミ袋・ナルゲンボトル だけでした。

彼らは体が強いですし、途中途中のロッジで借りることもできるので、ちょっと極端な例ですが(雨で全身ずぶ濡れになったのに、翌日もめちゃくちゃ元気・・・)

荷物はもっと減らせる、無くても生きていける と思い知らされました。

海外登山の醍醐味

シャイな性格でも世界中の人達とふれあえる

海外 登山

海外登山・トレッキングに私は、はじめて見る絶景での感動 を一番に求めていましたが、実際に行ってみてとても楽しかったことは、絶景はもちろんですが、現地の人と世界中から集まっている人たちとのコミュニケーションがあります。

私はとてもシャイな性格なので、普通に観光旅行だけをしていたら、きっとホテルとレストランの人と最低限の会話しかしなかったと思います。英会話もほぼできないので、なおさら。

日本の登山でも、よく知らない人同士で会話して盛り上がると思いますが、そっくりそのまま海外へ行っても同じ状況でした。

さらに、ロッジは個室ですが、寒いので寝るとき以外はみんな食堂のストーブを囲んで座っています。ストーブを囲んで数時間を過ごすので、自然と会話がはじまりますし、自分から話しかけなくても絶対に話しかけられます。

何十万円も払って英会話教室へ行ったときは、自分から積極的に話しかけなければ英語を話すチャンスがなかったのに、ここでは、お金払ってないのにどんどん英語で話しかけられます。

カタコトでも、みんな暇を持て余しているので、遠慮なしです。

最後に

海外に全く興味がなかった私が、登山という趣味を通して、いい大人になってから体験した海外の驚き。

海外登山=絶景体験

だけだと思っていましたが、

絶景感動だけではない沢山の驚きがあり、海外登山はまるで、はじめて田舎から上京してきた大学1年生の頃のようです。

旅慣れた方から見ると、青臭い内容だとは思いますが、まだ海外登山をしたことがなく、ちょっと日常に飽きてきている、つまらないなと感じている方は、ぜひ、絶景感動と一緒に価値観の崩壊体験に、海外登山へ行ってみてはいかがでしょうか。