ネパールのトレッキングの王道エリアは、ゴーキョピークやカラパタールへ行くための道、エベレスト街道。
ナムチェバザールは、そのエベレスト街道の途中にある標高3440mの街です。
エベレスト街道の中で一番栄えている街で、高度順応のために連泊する人が多い場所。
現地シェルパ族のふる里とも呼ばれています。
シェルパ族は日本人と顔がそっくりで、ガツガツしてない控えめな性格もそっくりなせいか、私はシェルパ族が大好き。
ナムチェバザールは、ヒマラヤの白い峰が見える素敵な場所なので、ゴーキョピークやカラパタールまで行けない場合は、ここをゴールとしても十分にヒマラヤの素晴らしさを満喫できると思います。
ネパールの首都カトマンズから、国内線を利用すると最短往復3泊4日で行けます。
本記事では、そんな素敵なナムチェバザールの魅力をご紹介したいと思います。
目次
ナムチェバザールの魅力
まずは、ナムチェバザールを散策した動画をアップしましたのでご覧ください!
ナムチェバザールへの行き方
ナムチェバザールは、エベレスト街道の入り口ルクラ空港から歩いて2日目に辿り着くことができる場所にあります。標高は富士山の頂上よりも400mほど低い3440m。
ルクラ空港からナムチェバザールまでの山道は、現地の人はサンダルで歩いているくらい危険な箇所はありませんが、生活道が沢山あるので、山歩きに慣れていない場合や、地図読みが苦手な場合は、ガイドをお願いした方が安心かもしれません。
一人で歩く場合は、スマホのオフラインGPSを使うと安心です。(オフラインGPSアプリはmaps.meがおすすめ)
首都のカトマンズから、国内線でルクラ空港まで約30分。
このフライトの予約は、オンラインで予約できます。
ネパールでは大手のYeti Airlineがおすすめ。大手じゃないエアラインは、案内板がない&欠航の場合の振替をしてくれないなど、現地で戸惑うことが多いので、自分で手配する場合は大手をおすすめします。
ナムチェへの最短スケジュールはこちら
ナムチェトレッキングの最短スケジュール
- 1日目:カトマンズ-ルクラ-パクディン(標高約2600m)
- 2日目:パクディン-ナムチェ
- 3日目:ナムチェ-ルクラ
- 4日目:ルクラ-カトマンズ
トレッキング1日目
カトマンズからルクラへ飛行機で約30分。この飛行機はちょっとした天候不良で飛ばないため、できるだけ朝早い便の予約がおすすめ。特に朝1番のフライトだと飛ぶ確率がかなり高いです。
ちなみに、ルクラ空港は世界一危険な空港と呼ばれています。
ルクラ空港から少し歩くと、トレッキング許可証(TIMS)を買うところがあるので、そこで許可証を購入してからトレッキングスタート。
ひたすら緩やかなな下り道を歩いてパクディンに到着。パクディンまで到着できなくても、途中に宿泊できるロッジは沢山あるので、疲れてしまったらパクディン手前で宿泊してしまうのも可能です。
トレッキング2日目
パクディンからしばらくは平坦な道を歩き、モンジョという街まで行くと、国立公園入場料の支払い場所があります。そこで支払いを済ませたあとは、ナムチェまで標高差約600mほどの急な登りが延々と続きます。
この急な登り道は特に展望もなく、正直言ってつまらないかもしれません。そして、この急な登り道は高山病になるリスクがある登り道でもあります。
私はこの登りを3度経験しましたが、3度ともここで高山病になりました。なので、ここは自分が思っている以上にゆっくり登ることをおすすめします。
ゆっくりゆっくり登ったら、ナムチェバザールに到着です!
トレッキングの詳細は、こちらの記事をご覧ください。
ナムチェバザールの電源・WiFi事情
ナムチェバザールの電源事情ですが、だいたいのロッジで、無料で充電させてもらえます。
カフェやレストランでも無料で充電させてもらえます。
WiFiも、スマートフォンでしか使用してませんが、YouTube動画を普通に見れましたし、インスタなどSNSへの画像アップも普通にできました。
カフェやロッジでは、無料か1日使い放題で300円ほどで利用可能でした。
個人で宿泊するのにおすすめロッジ
ナムチェには沢山の宿泊できるロッジがありますが、1人か2人で行く場合におすすめなロッジはこちら
部屋数が少ないため、ツアー客は宿泊できなく個人客だけなので、とても静かにすごせます。
(大型のロッジだと、ツアー客がひしめいていてうるさく、そして1人でいることの寂しさを感じてしまうので、私は可能な限り小さなロッジに泊まるようにしてます)
ロッジオーナーの方のホスピタリティがまた素敵!どのお客さんに対しても、とても丁寧に対応されていて、私が見ていた中では、ほぼ全員、ロッジを去る時には感謝の言葉の嵐でした。
食事も美味しいです!
オーナーのお兄さんが日本人女性と結婚して日本に住んでいるそうで、ほんのちょっとだけ日本語可能です。
日本食は作ってもらえませんが、醤油を出してくれたり、味噌汁を作ってくれたりしました。
充電は無料、WiFiは確か1日300円くらいで使い放題だったような。ダイニングでも個室でも、問題なく使えました。
個室からは、ナムチェの街が見渡せます。(※混雑してると反対側の部屋になり、眺望はありません)
ダイニングはこのようにこじんまりしてます。
私はこのロッジがとてもお気に入りで、ナムチェでは絶対にここに泊まると決めています。
ナムチェバザールおすすめショップ
ナムチェには、ATM、両替ショップ、薬局、トレッキングショップ、レストラン、カフェ、BAR、ヘアサロン、病院、雑貨屋と、生きるために必要なお店はほぼ揃っています。
その中でおすすめのお店をご紹介します。
日本食レストラン:ともだち
ナムチェで日本食を食べることができるなんて、ありがたすぎて涙が出そうなくらい。
うどん、麻婆定食、すき焼き定食を食べました。美味しかったです。
WiFiは無料、充電コーナー(たぶん無料)もありました。
ナムチェベーカリー
日本人かと間違えて「こんにちは」とつい言ってしまいそうになるくらい日本人ぽい顔つきのマスターがコーヒーをいれてくれます。
1杯300円ほど(たぶん)で、とっても美味しいフィルターコーヒーがいただけます。手作りのケーキやクッキーも販売されていて、どれも濃厚で美味しい♪
WiFiと充電は無料で、WiFiスピードも申し分なかったです。
店内はとても広く、ゆったり過ごせます。
ヘアサロン
ナムチェでなぜヘアサロン!? と思われそうですが、
ヘアサロンでは、洗髪&ドライヤーで乾かしてくれるブローサービスがあり、ほぼ毎回利用しています。
標高3440mのナムチェでは、ロッジにホットシャワーがありますが、私はいつも寒すぎてシャワーが浴びれません。
なので、暖かいヘアサロンで服を着たままお湯で洗ってもらえて、すぐにドライヤーで乾かしてもらえるサービスはありがたい限り!
料金は髪の長さで決めているようですが、前回行った時は、肩下までの長さで1000Rsでした。(値上がりしてる)
頭を冷やすと高山病になるリスクが高まるので、自分で洗って頭を冷やしてしまうより、ここで洗ってもらうのが私にはベストだと思っています。
病院
咳がとまらない&熱が下がらなくて死にそうなくらい辛くなった時にお世話になりました。
費用は、クレジットカードについてる無料の海外旅行保険で全額カバーされました。
綺麗な建物で、若いネパール人のドクターが対応しれくれます。
英語がほぼ話せない私に対して、スマホの翻訳アプリを使って説明してくれました。
とても驚きだったことは、ドクターは白衣を着ていなく、聴診器をフリースの上から当てられたこと。(寒いからでしょうか・・・。)
海外旅行保険を行使するために必要な書類は、言わないと出してくれないので、「insurance」という言葉を発するのをお忘れなく。
咳止めなど薬を出してもらいましたが、あまり効き目はなく、数日耐え忍ぶことはできたというくらいです。
改めてカトマンズの病院に行って、強力な薬を出してもらいましたが、それも数日耐え忍ぶ感じの薬で、最終的には帰国して日本の病院で出してもらった薬でやっと完治しました。
持病がある場合は、日本から多めに薬を持参するのを忘れないようにお気をつけください。
関連記事:ネパールの病院でクレジットカード付帯の海外旅行保険を使ってみた
ナムチェから日帰りできるビュースポット
ナムチェから日帰りでいけるビュースポットは2ヶ所。
エベレストビューホテル
ナムチェから往復約3〜4時間で行けるこのホテルは、日本人が作ったことで有名な高級ホテル。
晴れると、このテラスからエベレストが綺麗に見えることで人気のホテルです。私が行った時はあいにく雲が邪魔して、全く見えませんでした(涙)
私は景色が見えなくてがっかりしてしまったので、お茶はしませんでしたが、カツ丼が3000円くらいと聞きました。
キャンツマ
こちらもナムチェから往復約3〜4時間で行ける絶景スポット!ゴーキョやカラパタールへ行く道の途中にあるのですが、ここからの景色は最高です。
というよりか、ナムチェからここキャンツマまでの道は、ほぼずーっと絶景!道は緩やかな登りで、山道というよりも林道に近いくらい歩きやすい道です。
お祭り
昨年のゴールデンウィークに訪れた時、お祭りが開催されてました!
会場に入ると、寄付金(?)を払い客席に。座ってると、お茶やお菓子、軽食が配布され、子供だちのダンスやスピーチなどがありました。スピーチは現地の言葉なので全く意味はわかりませんでしたが、スピーチする人の名前が呼ばれるたびに、「◯◯◯・シェルパ」というところだけ聞き取れて、本当にみんなシェルパ族で、苗字にあたる部分は「シェルパ」なんだ!と、感動してました。
みんな苗字は「シェルパ」、そして名前にあたる部分は生まれた曜日で決めてる率が高いので、同じ名前の人がたくさんいます。不便じゃないのだろうかと不思議でたまりません。
聞いてみたいけど、英語力が乏しくていまだに聞けてません。ラクパ・シェルパさんという名の方とは、もう何人も出会いました。
まとめ
ナムチェバザールは、素敵な景色と、ロッジやレストラン、病院や、充実した電源とWiFiもあるので、とってもおすすめなトレッキングスポットです。
最短3泊4日で行けますが、天候不順で飛行機が飛ばなかったりすることもあるので、数日予備日をとっておくと安心して楽しめます。