GWに12日間の日程で、ネパール・アンナプルナベースキャンプまで、個人でトレッキングへ行ってきました。
この年末年始に初めてネパールを訪れ、ゴレパニ・プーンヒルトレッキングをしたときに、ガイドブックには書いていませんでしが、かなり奥までジープが入っていることがわかり、これなら少ない日数でもアンナプルナBCまで行ける!頑張れば、往復5日で行ける!そうなれば、会社員をしながらの休暇でも十分に行ける!と思ったのが、今回の山旅のきっかけです。
ツアーには参加せず、ガイド・ポーターもなしで単独で歩いてきましたので、個人で行こうと検討されている方の参考になるかと思います。
アンナプルナBCの位置とルート
アンナプルナは、ネパールの中央北部あたりのエリアにあり、ベースとなる街ポカラまでは首都カトマンズから飛行機で約30分、バスだと半日くらいかかります。
今回は、ポカラまでバス、ポカラからシャウリバザールというところまでタクシーで行き、シャウリバザールからトレッキングをスタートしました。
トレッキングルート↓(DAY●は、トレッキングのみの日数)
地図は、ネパールのカトマンズ、ポカラ、空港などで500円ほどで購入できます。
スケジュール
- DAY1 成田 ー ムンバイ
- DAY2 ムンバイ ー カトマンズ
- DAY3 カトマンズ ー シャウリバザール
- DAY4 シャウリバザール ー シヌワ
- DAY5 シヌワ ー MBC(3700m)
- DAY6 MBC ー アンナプルナBC(4100m)
- DAY7 アンナプルナBC ー バンブー(2310m)
- DAY8 バンブ ー ージヌー(1780m)
- DAY9 ジヌ ー ーポカラ
- DAY10 ポカラ ー カトマンズ
- DAY11 カトマンズ ー ムンバイ
- DAY12 ムンバイ ー 成田
費用
航空券 (日本-ネパール) | 89,990円 |
トランジットホテル | 12,000円 |
ネパール国内移動 | 1,800円 |
ビザ&トレッキング許可証代 | 8,000円 |
他 (ロッジ、食事、etc) | 60,000円 |
合計 | 171,790円 |
保険
クレジットカードに無料で付帯している海外旅行保険のみで行ってきました。
アイゼン・ピッケルなど登攀具を使用しないトレッキングの場合は、だいたいのクレジットカードの海外旅行保険が適用されます。(※要事前確認)
私が使用したクレジットカードは、三井住友VISAカード(アミティエ)です。
カードによっては、旅行費用でカードを使用していないと保険が適用されないものもありますが、三井住友カードの場合は自動付帯なので、手続きも旅行費用にカードを使用しなければならないということもありません。
2度、ネパールの病院で利用したことがあり、病院代全額支払われました。
保険で一番気にしていた、高山病でヘリに乗った場合、保険金が降りるのか? ということですが、三井住友visaカードは全額保証ということを電話で確認しています。(これは変更あるかと思いますので、必ず確認されることをおすすめします。最近、保険金詐欺が問題になっているようなので)
概要と感想
出来るだけ奥までジープで行くのが日数短縮のカギ
地球の歩き方には、ダンプスから歩くコースが紹介されていますが、それだとかなり日数がかかってしまうので、私はシャウリバザールまでタクシーで行き、歩く距離を減らしました。ランドルンの手前までジープに乗るのが最短です。
年々、奥までジープが入るようになっているそうなので、なるべく最短日数で行きたい場合は、最新情報をゲットしましょう!
ネパール国内線は朝早い便の予約が必須!
カトマンズからベースとなる街ポカラまでは、飛行機で移動しようと、日本からネットで予約していました。午後便を・・・。
カトマンズに到着した午前中は晴れていたのに、午後は天気が急に悪くなり、飛行機は欠航となってしまいました。
せっかく日数短縮するために飛行機を予約したのに、結局、翌日半日かけてバスで移動しました。バス代は片道900円ほど。
雨季に近い季節、毎日スコールみたいな雨が降ってましたので、5月はもう雨季への入り口のようです。国内線飛行機を利用する場合は、午前中の早い便を予約しないとダメだということを学びました。
毎日雨が降りましたが、ずっと降り続くようなことはなく、数時間待てば雨は上がったので、なんとか予定は遂行でき、アンナプルナBCでは雄大な景色に身を置くことができて大満足です。
GW期間中はガイドかポーターはいた方がいい
トレッキングルート自体は危険な箇所はなく、オフラインGPSがあれば迷うようなところもなく、ガイドなしで十分に歩けると思いましたが、GW期間中は宿の確保のためにガイドかポーターを雇っほうがいいと思いました。
道中、韓国人がとても多く、メインのトレッキング街道では、相部屋orダイニング泊。
断られることもけっこうあり、宿確保が大変でした。疲労困憊してたどり着いた村で、全てのロッジに宿泊を断られ(ダイニング泊でもダメでした!)、さらに数時間歩いたこともありました。疲れすぎて吐きました^^;
なぜこんなにも韓国人が多いのか不思議に思っていたら、韓国もこの時期は日本のGWのような祝日週になるのだそうです。韓国からは直行便もあるし、けっこう人気なのかな。みんな英語が堪能でした。
オフラインGPSアプリがあると便利で安心
ガイドなしで歩く場合は、オフライン地図があると安心です。メインのルートに入ってしまえば、ほぼ迷うことはありませんが、標高が低い場所だと、生活道が沢山あって若干わかりにくいです。
私は、maps.meを使っています。無料で使えますし、事前に地図をダウンロードしておけば、ネットに繋がらないところでも現在地を確認できるのでオススメ! 操作も簡単です。
服装
日本の夏の北アルプスを歩く程度の服装で行きました。道中、数回洗濯しています。
- 3シーズン用登山靴(ゴアテックス)
- ゴアテックス雨具
- 長袖シャツ(ユニクロヒートテックとパタゴニアの速乾シャツ)
- フリース(ユニクロヒートテック)
- タイツ(モンベル ジオライン)
- 山スカート
- 靴下(厚手・薄手)
- ダウン上下(ウルトラライト)
毎日雨が降りましたし、残雪の上を歩くこともしばしばあったので、雨具必須、靴はゴアテックスのトレッキングシューズがいいと思います。
山スカートで歩いていたくらいなので、危険箇所はありませんでした。
山スカートで歩いた理由ですが、タイツだけでも途中で洗濯したら快適かなと思ってスカートにしました。パンツだと途中で洗濯するのも替えを持っていくのも大変ですが、タイツなら嵩張らない上に、洗濯も楽ですし。
標高が低いところは暑くてけっこう汗をかくので、登山メーカーのきちんとした速乾シャツを着ていましたが、上部へ行くと寒くて汗のかけらもかかなかったので、ユニクロのヒートテックシャツを着ていました。
山行日記
DAY1 成田 ー ムンバイ
今回の飛行機はムンバイまでANAなので、とても快適。
座席ごとにモニターがあり、映画も日本語対応してる。
スマホの充電も座席でできた。ANA快適!
ムンバイでは、空港近くのホテルを予約していた。
果たして、ホテルにたどり着くことができるのだろうか ということが今回の第一の難関。
で、ドキドキしてムンバイに到着すると、そのままトランジットエリアへ進んでしまい空港から出られなくなった。
係の人に、空港の外に出たいと聞いてみたが、チケットを見せるとこのままここで待機してなさいとしか言ってもらえない。何人かの人にチャレンジしてみたけど、私の英語力では突破できなく、諦めることに。
この一泊のために、わざわざインドビザ取得していたのに・・・・
ビザいらなかったかもしれないけど、よくわからなかったので一応取得していた。
ネットで取得可能で3000円ほど払った。
(2018年4月追記:改めて調べなおしてみたら、通過の場合は150円で済むみたい)
どうしようか悩みながらレストランエリアへ行くと、カレー味ばかりのメニューしかなくて困ってしまう。
唯一、サブウェイにnot spicyああったのでそこで食べた。
アラブの真っ白な衣装を着た小さな男の子が、付近をおもちゃの車に乗って遊んでる。
ちらちらとこちらを見るので、手を振ってみた。
恥ずかしそうに何も返してくれず、家族の元に戻っていった。
あれ、もしかしてアラブ人に手を振るのは宗教違反だろうかなどと心配になった。
サンドイッチに集中していると、元気な声で何度も「バーイ!」という可愛らしい声が聞こえた。
さっきのおもちゃの車に乗った男の子だ。
よかったー さっきは照れてただけだったのねと安心した。
空港内を歩くと、真っ白な衣装のアラブ人がたくさんいる。
みんなすごいお金持ちオーラが出ている。
建物全体が美術館のようで、広告用ポスターもアートだった。
写真撮影は禁止されているので、目に焼き付ける。
美術館は好きではないのであまり行ったことがなく比較にはならないかもしれないが、他のどんな美術館よりも、私はこのムンバイ空港のアートは素晴らしいと思った。
インド自体、素晴らしいアートがたくさんあるのかな。もはやアートというくくりではなく、生活に根付いているのだろうか。
いつか、インドを観光してみたくなった。
ムンバイ空港は広く、仮眠できそうな場所もあったが、不安だったので高いけどトランジットホテルに泊まることにした。6時間のステイで12000円くらい。高い!
室内は窓はないが、綺麗だった。急いでシャワーを浴びて爆睡。
もっと寝たかったけど、値段が高いので、残り1時間くらいは空港のベンチで仮眠した。
もし、空港トランジットでホテル宿泊を予定する場合は、事前予約が断然お得です!! 当日予約なしで行くと、6時間12000円でしたが、事前予約すると1泊12000円くらいで朝食付きです!!
ニランタ エアポート トランジット ホテル agodaで予約する
DAY2 ムンバイ ー カトマンズ
ムンバイからカトマンズまではジェットエアウェイズ。
一気に機体はグレードダウンしていて、座席にモニターはなかった。
ヒマラヤ山脈は通らないので、特に窓からの眺めでワクワクできたところはなかった。
周りの乗客にトレッキング客と思える人はいなく、現地のインド人ネパール人ばかり。
いったい彼らは何のためにこの飛行機に乗っているんだろうかと不思議だった。
今回はお酒と少々のおつまみを手荷物として預けていたので、カトマンズ空港で受け取るためにレーンに並んだ。
他の荷物はロストしたくなかったので機内持ち込み。
トレッキングに持っていけるように、缶に入っているワインと、プラスチックの200mlケースに入っているウイスキーを持ってきた。こういうのは現地で調達できないので。
次々と、薄型テレビモニターが出てくる。
現地人は、これを買いに行ってたのか!
空港を出て、沢山の勧誘を受けながら、まっすぐに国内空港へ進む。
予約していた時間まではまだ数時間あったが、空港で待機することにした。
天気は晴れ。
日本から持参したワインとおつまみで、じっと自分が呼ばれるのを待つ。
ここには何も売ってないので、持参してきてよかったと思う。
ほろ酔いになった頃、やっと呼ばれた。
荷物の通過点と思われるところに人間も乗り、そこを通りこえて待合室に入った。
電光掲示版があるが、自分のチケットのは掲載されていない。
崩れ落ちそうな受付カウンターで聞いてみたら、順番が来たら呼ぶから待機するようにとだけ言われた。
よーく周りを見ると、いろんな航空会社があり、自分が予約していた航空会社はかなりマイナーで小さいみたい。
だんだん天気が崩れてくる。
そして、午後4時半、全便欠航となった・・・・
カウンターに行き、明日の便に振り替えてくれと頼むと、明日は予約でいっぱいだと断られた。
この時、ネパール国内便は早朝便かつ大きな航空会社のチケットを予約しないとダメだと学んだ。
仕方なく、タクシーでタメルに向かう。
前回、私のオアシスだった喫茶店に併設されているホテルPotala Guest Houseに泊まろうと向かった。
空室があったので泊まることができた。
一泊朝食なしで1300円。シャワーとトイレつき。
窓はあったけど、中庭に向いていて、室内はとても暗い。
イメージしていた部屋とは違った。喫茶店はあんなに先進国風なのに、客室はネパールだった。
探しまわる気は無かったので、ここに宿泊することにする。booking.comに掲載されている部屋写真と全然ちがう。あれは詐欺写真か!?
夜ご飯は、日本食レストラン桃太郎で生姜焼き定食。
ムンバイ空港ではカレー味しかなくきちんとご飯を食べられなかったので、2日ぶりくらいにお腹いっぱい食べた。
翌日のカトマンズーポカラのバスチケットはここでとってもらった。
片道800Rs。安! 前回は1800Rsだったから何が違うのかと思ったら、フリーランチがつくかつかないかの差だった。
フリーランチはカレー味で食べられないから、私にとってはランチなしの方がありがたい。
DAY3 カトマンズ ー シャウリバザール(1220m)
ポカラへ向かうバスが集合している通りへ行くと、たくさんのバスがあり、どれに乗ったらいいんだと戸惑う。
が、すぐにお菓子売りに声かけられる。チケットを見せてバスまで案内してくれるが、彼からお菓子を買わなきゃいけないプレッシャーがかかる。どちらにしても、朝食も食べてないから何か買うつもりだったけど。
無事、バスまで案内してもらったので、彼からお菓子とジュースを買った。値段は、日本で買うよりちょっと高くないか?という値段。
他にも露店がたくさんあったので、そこでパンと温かい紅茶を買って朝ごはんにした。
このバス停専用のトイレも歩いて5分くらいのところにあるので、飲みのも飲んでも多少安心。
途中2時間おきくらいに休憩を挟みながら、ガタガタ道を7時間くらいかかりポカラに到着した。
到着すると、ホテルの売り込み勧誘が激しい。
1日予備日を使ってしまったので、この日はできるだけ登山口近くまで行きたかったので、ホテルの勧誘は全て断った。
そしたら今度はタクシーの勧誘に切り替わる。
この時間からバスで行けるかどうかわからなかったので、タクシーで行けるところまで行ってもらおうかなと思いお願いした。ACAP事務所でTIMSを取得してから出発。
まだ高校生くらいの若い男の子が運転手。
タクシー料金を値切ったら年配者が嫌がって、若い子連れてきた。
道を知ってるのかどうか心もとない。GPSで自分でも確認した。
天気が急速に悪くなり、稲妻がいくつも見える。
こんな中、山道を走って大丈夫なのかとドキドキしたが、運転手は平気な顔してた。
きっとこれがネパールの普通なのか。
本格的な山道に入ると、雨も上がり始め安心する。
しかし、この道本当に普通のタクシーで行けるのかという悪路になってきた。
なんだか悪いなーという気持ちと、1日ロスしているからどうしても奥まで行きたいという気持ちが葛藤し、やっぱり行けるところまで行ってもらう。途中で降ろされそうになったが、GPSで確認すると、私が指定した場所ではないのでさらに奥まで行ってもらった。もしここで降ろすなら、約束した金額全額は払わないと言って。
もうこれ以上はいけないよ というところにロッジが一軒あったので、そこで降ろしてもらい、約束した全額を払った。
確か5000Rs払ったはず。
薄暗くてこの時はよくわからなかったが、この先も、まだタクシーで行ける道が続いていたことを翌朝知って、この若者をちょっとだけ恨んだ。
ロッジは家族経営という雰囲気。小さな子供が3人と、宿泊客の現地人1人。
ご飯を食べている時に、宿泊客の現地人に話しかけられたので話をするが、何を言ってるのかさっぱりわからなかった。
途中、子供達が通訳してくれる。
「DiDiはあなたのことだよ」 だけ言って、子供達はいなくなった。
で、何度も彼の言葉を聞くと、今夜一緒に・・・・ って、今ここで会ったばかりでもうすぐにそうなるの!?とびっくり。気持ち悪かったので、食事を手に持って部屋に逃げ、鍵を2重にしっかりかけた。
DAY4 シャウリバザール ー シヌワ(2360m)
翌朝、大雨。
昨日の彼はすでにいなくなっていたので、ホッとした。
もう予備日は1日しかないので、雨でも歩くつもりしていたけど、バケツをひっくりかえしたような雨なのでとても歩けるような状況じゃない。ので、仕方なくロッジで待機する。
ロッジのおじさんとこの後のスケジュールのこととか少し会話をした。
11時くらいになると、小雨になってきたので、出発することにした。
上下雨具に傘さして歩いた。
なんと、バスが私を追い抜かしていく・・・
まだ道あったんだ!?
しかも、普通のバスが登っていくじゃない!?
あのタクシーの若造め!! と恨みながら斜面を汗だくで登った。
1時間くらい登ったらバスの終点となった。
きっと帰りはここからバスでポカラまで帰ることになるのかなと思いながら通過。
徐々に雨は上がり、快晴に。
遅れを取り戻したく、暗くなるギリギリまで歩くつもりでいた。
夕方4時頃、すれ違った人に、この先の村のロッジは満室だから泊まれなくてここまで来たんだと話された。
一生懸命進んでも、泊まれないならしょうがないなあと思いつつ、きっとどこかに泊まれるんじゃないかと楽観視していて、この人たちのアドバイスはスルーして前に進んだ。
もう日が沈みそうなくらい、シヌワの少し手前あたりで、現地人らしき人にどこまで行くのか聞かれた。
シヌワは満室で泊まれないよと忠告される。
一応、携帯電話で確認してくれてた。
やはりどこも満室とのこと。ちょうど、立ち止まったところはレストランになっていたので、ここに泊まれないか聞いたら満室とのこと。でも、ちょっと待っててと言って奥へいなくなった。
しばらくして、中高生くらいの女の子が出てきて、綺麗な建物の方へ連れて行ってくれる。
まだ建築中っぽい建物の一室のドアを開けると、そこはきっとその女の子の部屋なんだろうなというところだった。
ここはあなたのお部屋?いいの、ここに泊まって? あなたはどうするの? と聞くと
心配しないで! と照れながらニコニコしていなくなった。
ああ、本当にシヌワは満室なんだなと実感した。
そして、親切なネパール人に感謝した。
夜ご飯を食べに外に行くと、キッチンに通された。
ダルバートしかないけどいいか? と聞かれたので、はい というしかなかった。
ダルバートはまだ一度も食べたことがなく、写真でちらっと見た限りはカレーだと思っていたので、カレー苦手な私はずと敬遠していた。ついに今日、そのダルバートにチャレンジする日がやってきた。
ダルバートを待っていると、隣にインド人のカップルが座った。
女性の方がすごい積極的に話しかけてくれる。
インドの女性はみんなこんなに積極的なんだろうか。
ネパールの女性で積極的な人にはまだ出会ったことがない。
ダルバートは想像とは全然違っていて、とっても美味しかった。
そして、カレー味ではなかった。
ネパール版の定食という感じだろうか。美味しすぎて夢中で完食した。
この後も、いろんなところでダルバート食べたけど、ここほど美味しいダルバートにはまだ出会っていない。
部屋で持参したワインを飲んで就寝。
DAY5 シヌワ ー MBC(3700m)
この日も、行けるところまで行こうというスケジュール。
ヒマラヤホテル、できればデウラリまでいけたらいいなと思っていた。
天気は快晴。
歩きながら、予備日があと1日しかないという焦りが少しあった。
ここへきて、もう2度も大雨にあって足止めとなっているので、どんなに自分の体調を整えても思い通りにいかないことを思い知らされていた。
せっかく来たからには、なんとしてもアンナプルナBCへ行きたい! ということで頭がいっぱい。
韓国人の団体ツアーに追い越し追い抜かされ、もう私もそのツアー客なんじゃないかという位置づけになっていた。
途中、大きな岩があり、圧巻だったので写真におさめたくて、休憩している韓国人ツアー客がいなくなるのをじっと下で待っていると、
ツアー客の一人に大声で手招きされた。私は今の位置から岩の写真を撮りたいから留まっていたかったけど、すごい勢いで呼ばれて断るスキがなかったので、しかたなく岩に登る。
そこからは、ヒマラヤの山が少しだけ見え、写真映りがいいので、みなさん記念写真を撮っていた。
さきほどの韓国人が、写真撮ってあげるよ、というのでiphoneを差し出し、撮ってもらった。
3ポーズくらい撮ってくれて、いい眺めだねー!とハイテンションで話される。
最初声かけられたときは大声で怒鳴っているように聞こえたのでビビっていたのだけど、とっても親切なおじさんだった。
でも、私はみなさんが興奮している景色の反対側にある岩の写真を撮りたかったのだけど、しばらく待ってもどけてもらえそうになかったので、あきらめた。
歩き続けると、遠くに今日宿泊しようと思っているデウラリが見える。
だいぶ疲れ切っていたので、今日はデウラリに泊まろうと決めながら歩いた。
デウラリに到着して、一軒目のロッジで宿泊できるか聞くと、満室とのこと。
あきらめて2軒目、満室とのこと。
ダイニングでもよければと提案されたが、他もみてみることに。
3軒目はけっこう登ったところにあった。ここも満室。ダイニングでもいいので泊まれないか聞くも、NOとのこと。
はっきりNOということではなく、
あなたは男ばかりのネパール人たちと同じ部屋で寝ることができるのか?
私たちはとてもおしゃべりでうるさいよ
とビビらされてしまった。
まだ4時前だったので、MBCに行ってみるように提案される。
2時間くらいでいけるから日没には間に合うと・・・
もうかなり疲れ切っていたので、どうしようか悩んだが、なぜかMBCへ行こうという決心をしてしまった。
疲れてはいたけど、私ならきっと1.5時間くらいで到着できるんじゃないかというなんの根拠もない自信があった。
歩き続けていくうちに、歩く速度がぐっと遅くなってきた。
これが空気が薄いということなのかとはじめて実感した。
平地では走って登れるようなところも、一歩一歩が重たい。
こんなスピードじゃ、暗くなってしまうなということを覚悟しながら歩いた。
なんとか日没前にMBCに到着できたときは嬉しくて泣きそうだった。
ここでも、満室だと言われたが、さすがに断ることはされず、ダイニングの影に多少プライバシー保てるベッドスペースがあり、そこを貸してくれた。
夕食には、昨日食べて美味しかったダルバートを注文。
おなかペコペコだった。
が、待っているうちに、だんだん寒気がしてきて、食欲はなくなり、震えがとまらなくなってきた。
そして、食欲どころか吐き気がする。
もうそろそろダルバートできるんじゃないかくらいの時間がたっていたが、食べ物をみると気持ち悪くなるので、ダルバートはキャンセルした。
せっかく作ってくれてただろうに申し訳ないと思いながら、この寒気を耐える。
まわりにいたネパール人が心配して、ロッジの毛布を貸してくれる。
毛布にくるまると震えは収まった。
でも具合悪いので、じっとしていた。
ガーリックスープを勧められたので、少し飲んでみるも半分も飲めなかった。
頭はまったく痛くないので、高山病ではないと思った。
以前も、冬季北アルプスの縦走で、無理をしすぎて同じような症状になったことがある。
きっとあれと一緒だと思った。
このあと、吐いてしまえば楽になるはずと。
深夜、がたがた震えながら寝袋にくるまっていると、吐き気がきた。
寒い中、外にあるトイレに行き、吐いた。
すると、すーっと震えが止まり、身体も楽になった。
やっぱり、北アルプスで経験したあのときの症状と一緒だ。
無理しすぎると自分はこうなるのかと学んだ。
空を見上げると、零れ落ちそうな星空。
やっとここにこれたことを喜べた。
ロッジに戻ると、ダイニングには20人くらいのネパール人ガイドやポーターが寝ていた。
誰一人としてイビキも歯ぎしりもしていない。とても静か。
もしこれが日本だったら、イビキと歯ぎしりの大合唱になっているはず。
驚きだった。
DAY6 MBC ー アンナプルナBC(4100m)
深夜に吐いてすっきりしたあとは熟睡でき、朝目覚めると健康体だった。
ロッジの人に体調と頭痛がないか確認され、大丈夫!と答えると安心してくれた。
朝ご飯も食べることができた。
ロッジの人が心配して、今日は荷物をここにおいて、アンナプルナBCへは日帰りで行っておいでと言われたが、
体調がよければ予備日が1日あるので、ABCで一泊したくて荷物を全部持って登ることにした。
会計の時に念のため明細を見せてもらったら、やっぱり昨夜注文したダルバートの料金は入っていなかった。
注文してから1時間後くらいにキャンセルしたので、ぜったいに作っていたはず。だから料金払わせてほしいと言っても、いらないと頑なに言われる。
なんて親切なんだろう。
でも、どうしても払いたかったので、こちらも譲らずにいると、半額支払わせてもうことで落ち着いた。
快晴で体調もばっちり。
やっと、ここにきてよかったー とのびのびした気持ちになれた。
しかし、標高が高いので、なかなか前に進まない。
到着地は見えているのに、ぜんぜん近づかない。
一歩一歩が重たかった。
でも、どんなに遅くても3時間もあれば到着できるのだから、まったく急ぐ理由はないので、休憩ばかりしながら進んだ。
すれ違う人たちはみんな満面の笑顔だ。
ここで疲れた表情の人は誰もいない。
アンナプルナ ベースキャンプに到着して、ロッジでランチ。
食欲はあまりなく、半分残した。
1時間くらい散歩して、頭痛はなく、体調も良かったので、今日はここに一泊することにした。
ランチした宿は満室だと断られたので、ほかのロッジをあたってみた。
そこも満室だったが、相部屋でよければ交渉してくれるとのこと。
しばらくダイニングで待機するように言われた。
ダイニングで待つこと1時間くらい。
ロッジのオーナーが相部屋OKになったよと手招きしてくれる。
部屋に行ってみると、韓国人の中年男性が予約していた部屋のようで、彼が相部屋をOKしてくれたとのことだった。
感謝した。
英語が堪能な方で、私は単語を並べることもままならない状態だったが、何かと話しかけてくれ、気をつかってくれた。
このあと、もう一人イタリア人の若い男性一人客も入って、韓国・イタリア・日本の3人部屋となった。
個室はとても寒いので、寝るまではみんなずっとダイニングで過ごした。
韓国人が一番多くて、イタリア、フランス、ドイツ人と話をした。
どんな仕事をしてるのかとか、何日間の休暇なのか とか。
やっぱり、欧米人の休暇日数は2週間以上があたりまえ。会社辞めてきた人もけっこういたけど。
韓国人と私は同じくらいで2週間に満たないくらい。
自分としてはかなり長い休暇を取得したと思っていたけど、ここでは短くて忙しいわね という感想をもたれる日数だった。
欧米人には、日本人は働きすぎて自殺する人がいるとニュースでみるが、大丈夫か?あれは日本の普通なのか?と聞かれた。
長時間労働や長期休暇が取得しにくい現状は、あたりまえだと思っていたけど(あたりまえというか、これが常識化しすぎて意識すらしてなかった)、あたりまえじゃないのねと思わされた。
自分と同世代の韓国人が多くて、人生ではじめて、同世代の韓国人と話できたのがまた良かった。
学生時代の寮に、韓国人が何人かいたが、同郷でかたまっていて話しかけづらかったのと、うるさくてあまりいいイメージがなかった。
今回、話できた人たちは、みんなとっても素敵な人たちだった。
英語が堪能で、はっきり自分の意見を言うけど、押しつけがましい感じではなく、きちんと私に遠慮もしてくれる配慮がある。
韓国から持参した缶詰とか、食べてみない?とおすそ分けもしてくれた。
男性3人組は、ドラエモンのできすぎ君みたいな3人で、優等生オーラがでていて、話するととても相手を思いやった会話をしてくれ親切で品があった。
私が一人で来ていることが理解できないようでけっこう質問された。
夕方から、雪が降ってきた。
どんどん降り、つもりはじめている。
明日からの下山が心配になる。まさか雪が降るとは思っていなかったのでアイゼンを持ってきていなかった。
隣に座っていた韓国の女性もアイゼンがなかったので、アイゼンが欲しいと言って心配していた。
夜、消灯時間が近くなったころ、同室の人たちが部屋に戻るのとだいたい同じタイミングへ部屋へ行き、そそくさと寝袋へ入る。
韓国の男性がホッカイロをくれて嬉しかった。
3人、寝る準備ができたところで電気を消して寝た。
山岳会の人たちと一緒のテントで寝たことは何度もあったけど、出身国が違う人たちと同じ部屋で寝るのは人生初。
そんなに深く話したわけじゃないけど、こういうの楽しくていいなーと思った。
DAY7 アンナプルナBC ー バンブー(2310m)
朝起きると、雪は止んでいて、快晴だった。
10センチくらい積もっている。
これならアイゼンなくてもなんとか大丈夫か。
けっこうアイスバンに近いところがあり、苦労した。
まわりには、ガイドにアイゼンを装着してもらっている人がたくさんいて、羨ましく思った。
また来ることがあったら、ぜったいにアイゼン持ってこようと誓う。
午後から雨になった。
ランチしていたロッジで、小雨になるまで待機。
5月はやはり完全な乾季じゃないんだなと知る。
数時間待つと晴れてきたので、トレッキングを再開し、バンブーまで下った。
ロッジはまたもや、満室で断られ続ける。
そこに、アンナプルナBCで部屋をシェアしてくれた韓国人の男性が宿泊するロッジがあり、シェアしてくれるとこのこと。
でも、どうみても、空き部屋がたくさんあった。
この方、とても親切だったが、どうしても同じ部屋に二人だけというのが嫌だったので、悩んだ。女性だけの相部屋はないのか聞いてみると ないとのこと。
すると、彼のガイドさんが何やらロッジの人と話してくれ、2人分の料金でよければ一部屋貸してくれることになった。
500RS払ったけど、一人部屋で安心した。
もし、女性一人客だったら相部屋okとロッジの人には伝えておいた。
ダイニングで紅茶に持参したウイスキーを混ぜてちびちび飲んでいた。
2日ぶりのお酒♪
向かいには、知らないガイドさんが座っていて、話しかけてくれた。
DAY8 バンブ ー ージヌー(1780m)
この日は、ポカラまで行ってもよかったが、温泉があるというジヌーに興味がわき、日程にはまだ1日余裕あるのでジヌーで泊まることにした。
のんびり歩き、taulungというところでランチ。
サンドイッチを注文してでてきたのがこれ。
この旅一番の衝撃だった。
ここからジヌーまで300m以上のくだりになる。
まだ13時で快晴で暑いので、いま下っても暑くて温泉どころじゃない。
ということで、ここで大休憩。
あまりにも天気がいいので、トレッキングタイツを一枚洗濯した。
ジヌーへ下ってロッジはここに。
ABCで同室だった韓国人の男性とそのガイドさんと結局一緒に歩いてきた。
ここは一人一部屋確保でき安心した。
温泉へはここからさらにくだる。
サンダルで歩いてるひともけっこういたけど、山道が苦手な私は登山靴でちょうどよかった。
(登山歴は10年にもなるのに、山道は苦手^^;)
日本の山の中にある温泉は、裸のおじさんのてんこ盛りなので、ある程度想像はついていたけど、
日本と違うのは、欧米女性はビキニで堂々とおじさんたちに混じって入っていることに驚いた。
欧米どころじゃない、韓国の女性もビキニで堂々と入っていた。
私はまさか温泉に入る予定はしていなかったので、水着を持っていなく、足だけ浸かった。
男性も下は水着だったので、海にきたと思えば普通の光景か。
行きでも出会ったインド人のカップルとここで再会。
女性は私の隣で足だけ浸かっていた。
続いて、中国の女性2人も足だけ浸かりにきた。
ここで温泉に浸かれれば、さっぱりできて気持ちいいだろうなあ。
もう5日ほどシャワー浴びてないので、そろそろ限界がきていた。
夜ご飯は、待ちわびた数日ぶりの肉!
このローストチキンがもうそれはそれは美味しくて、夢中でかぶりついた。
これまでなかなか完食することがなかったが、これはぺろっと完食!
DAY9 ジヌ ー ーポカラ
ジヌーからしばらく川沿いを歩き、シャウリバザールの手前、行きで見かけたあのバス停を目指した。
ペースが合わないので、韓国の男性とガイドさんとは別行動にしてもらっていたが、バス停で再会した。
そのガイドさんが、ポカラまでのバスチケットを手配してくれる。料金がなんと、300Rs !?
安すぎないかとびっくりした。現地人価格なのかな。
このガイドさんは終始笑顔で、私のガイドじゃないのに、ロッジの予約を助けてくれてなんともありがたい。
ポカラの宿は菜の花ロッジにしたかったけど、このガイドさんがおすすめするロッジにそのまま泊まることにした。
ポカラまでのバスは、よくこんな山道をバスが走るなという、崖の狭い道を下っていく。
大丈夫にきまってるけど、ちょっとでもハンドル間違えたら、この崖の下に落ちて死ぬんだという思いでいっぱいで、手に汗握りっぱなし。
無事にポカラ近くのバス停に到着し、ロッジある湖畔まではタクシーで。
ペンギンハウスというロッジを紹介された。
あいにく私の分の空き部屋がなく、1Fの入り口となりの落ち着かない部屋を案内された。
これじゃあ落ち着かないから、やっぱり菜の花ロッジにしたいなと思ったけど、山中でのロッジの満室の連続を思い出し、このまま菜の花ロッジに行って満室だったらどうしようという不安もあり、この部屋で我慢することにする。ロッジのオーナーも申し訳なく思ったのか、料金は500Rsでいいといってくれた。
そしてなんと、オーナーは日本語ペラペラだった!
部屋にはがっかりしたけど、日本語で相談できる安心感があり嬉しくなった。
翌日、カトマンズへ戻るのはグリーンラインバスを予約しようと思っていたら、このガイドさんが、もっと安くて早くつくのがあると教えてくれる。
じゃあと、予約チケットをお願いしようとすると、予約は必要ないから明日バスターミナルに行けばいいとのこと。
料金は600Rsと、確かに少し安い。が予約不要というのと、出発も8時くらいで大丈夫とかなりアバウトなので心配になった。
ガイドさんがいなくなり、あとで日本語ペラペラのロッジのオーナーに相談してみたら、600RSのはやめたほうがいいよとのこと。
ワンボックスカーで、たしかに2時間ほど早くカトマンズに到着するが、事故も多いとのこと。そして、ぎゅうぎゅうで出発するので、女性にはおすすめできないとのこと。
自分でネットでも調べてみたけど、たしかに事故が多く、左右隣とはぴったりくっつきあうことになる。
数分ならなんとか我慢できるけど、その状態で6時間なんてありえない!!
オーナーに感謝した。 で、改めてバスを予約したいけどどうしたらよいか尋ねると、オーナーが予約してくれた。
カトマンズまで800Rs。
5日ぶりのシャワーを浴び、すっきりして、ロッジの隣にあるお店で3時間ランドリーをお願いした。
なんだか料金が高いような気がしたが、ほかのお店を探す元気がなかったのでここでお願いした。
このあと、かみそりを買おうとしたら、どうみても1個40円くらいかなというものが300円と言われる。
これは他店で探してもよいと思ったので、高いからいらないと言ったら、あわてて、別の安いのがあると奥から別のかみそりを出してきた。
どうみても、さきほどのと同じ商品だが、こちらは80円だとのこと。ちょっと高いと思うけどまあいいかと購入。
やっぱりランドリーの値段はぼったくられたなと思った。
日本食レストラン ふじやま
DAY10 ポカラ ー カトマンズ
朝、朝食のために早めに起きてロッジのロビーでちょっとウロウロしていると、オーナーが声かけてくれた。
どこか朝食とれるレストランはないかと尋ねると、一緒に行ってくれた。
そのままオーナーも一緒にお茶。
時間が早すぎて、食材がそろっていなく、ゆで卵と紅茶の朝ご飯。
オーナーは東京で2年間働いていたとのこと。渋谷に住んでいたそう。
たったの2年間で、こんなに日本語上手になるなんてすごいなーと思った。
朝ご飯が済んで、会計をお願いすると、なんと、オーナーがごちそうしてくれた!
嬉しいー!!
昨日のガイドさんがタクシーを手配してくれてはいたので、その時間の15分前からロッジの前で待機した。
が、5分前になっても現れない。
まわりには、流しのタクシーがたくさんいる。
果たして、、ガイドさんが手配してくれたタクシーを待つ必要があるのだろうか・・・・
でも、約束だから待ったが、時間になっても来なかった。
宿のオーナーが心配して出てきてくれ、事情を話すと、そんな約束は破っていいよとアドバイスくれた。
まあ、時間までは待ったからいいかなと思い、流しのタクシーに乗った。
提示された料金が高かったので、オーナーに相場を聞いて値下げしてもらった。
ポカラーカトマンズ間のバスに乗るのはこれが3回目。
これまで感じたことのない激しい揺れに、身の危険を感じる。
上下の揺れが激しく、天井に頭をぶつけ、いよいよ本気で身の危険を感じ、シートベルトをした。
シートベルトのありがたみを人生で初めて感じた。
2時間おきくらいに休憩タイムがあり、カレー味のランチは食べられず、8時間くらいかけてカトマンズに無事到着。
タメル地区も3回目なので、こなれた足取りで予約していたホテルへ行き、荷物を部屋に置いて、日本食レストラン桃太郎へかけこんだ。
現地の食が食べられないのならそこで観光する資格はない! と植村直巳さんに怒られそうだが、
生まれてからこれまで日本食で生きてきた証は、すぐには修正できない。
味噌汁、漬物、ふっくら炊いた白米、醤油の味付け。この食事がないと生きていけない・・・
お腹が満たされたあとは、お気に入りの天然石ショップへ。
前回ここへ来たときに購入した石でピアスを作ったのがとても気にいっていて、お揃いのネックレスも作りたくなり、その石を購入したかった。
濃いブルーのスイスブルートパーズと、濃いピンクのピンクトパーズの、カットが綺麗な大粒が欲しかった。
場所はなんとなくの記憶だったが、なんとかたどり着けた。
目的の石は、沢山あってホット胸をなでおろす。
前回同様に、最初に提示された金額はとても高額だった。
なので、前回同様に、値下げされないなら店を出るという態度をとり、値段の交渉をして、納得のいく値段で購入した。
半年間、この石がずっとほしくてほしくて渇望していたので、うれしすぎて有頂天。
トレッキングは目的地まで行けたし、欲しかった石も買えたし、もうネパールに思い残すことはない!
この夜は爆睡。
DAY11 カトマンズ ー ムンバイ
DAY12 ムンバイ ー 成田
朝ご飯は、ホテルのレストランで食べた。
味はまあまあだが、レストランは先進国と同じクオリティ。
日本のパスポートは最強だということを後で知った。
先進国でなければ、海外旅行に行くときには多額のvisa料金の支払いと、厳しい審査があると。
ネパールに入国するときにはじめてVISAを取得して料金支払ったけど、空港に到着して簡単な書類に記入して3000円ほど支払えばそれでokだった。
なので、さほど気にとめていなかったけど、これは先進国のパスポートを持っているからなんだと。
過去には、アジアのビーチリゾートにしか行ったことがなかったので、visaすら取得したこともなかった。
パスポートがあれば、世界のどこにでも行けると思っていた。
私自身はなんにもすごいところがないけど、日本に生まれたというだけで、得をしているんだということ知った。
ネパールと日本を行き来すると、タイムスリップした感覚になる。
同じ時代を生きているとは思えない。
ただ感じるのは、物質的に恵まれた日本では、目を輝かせて生活している人はいない。
いるかもしれないけど、日常まわりを見渡してみると、だれもいない。死んだ世界に見える。
子供の時のように、毎日ワクワクしているだろうか。毎日朝がくると憂鬱になるのは、日本人の標準じゃないだろうか。
ここネパールでは、だれもが生き生きとしている。エネルギーに満ち溢れていて、なぜかワクワクする。
成田に到着して、まずは、綺麗な空気に安堵する。
そして、綺麗なウォシュレットトイレにホっとする。
東京の夜景を眺めながら、自宅に戻り、ホッとするとともに、変な違和感が残った。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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