今回のネパール旅行は、期間は3ヶ月程度、「飽きるまでヒマラヤにいたい」ということの他に、「カトマンズでノマドワークを体験する」という2つの目的がありました。(6000m峰も登りたかったので、正確には3つの目的がありましたが)
ロックダウン下ではありますが、カトマンズのホテルとホームステイ先で1週間弱のノマドワークを体験してきたので、Wifi状況など詳しくご紹介致します。
仕事内容はWEBデザインです。
ネパールでノマドワークをしようなんて人はほとんどいないかと思いますが、意外なことにもネット環境は十分にあるので、ノマドワークは可能でした!
ネパールのネット・電源環境
カトマンズのWifi事情
カトマンズでは、ホテル・レストラン・カフェ・空港、ほぼ観光客が行くような施設では無料のWifiが用意されています。
スマホのSIMがいらないくらいです!
ただし、速度はお店や場所によってかなりの差があり、気持ち程度しか使えないホテルもあれば、YouTubeもストレスなく見れるくらいサクサクなホテルもある という状況でした。
また、ホテルの室内でも、場所によって全然速度が違うことも!
デスクがある場所ではかなり遅くて使い物にならないくらいなのに、部屋の反対側へ行くとサクサクだったり。
今回はロックダウン中だったので、カフェでは全く試せなかったのですが、昨年の秋に行った時は、カフェでノートPC広げてる欧米人をけっこう見かけたので、きっとネットの繋がりは良いのではと思います。値段も先進国価格でしたし。スマホでWifiを利用する分には全く申し分ない繋がり具合でした!
カトマンズ・タメル地区入口にあるカフェ・Wifi電源あり
エベレスト街道のWifi事情
エベレスト街道のWifiは基本的に有料。多くのロッジで使える共通Wifiパスが30日間10GBで確か2000〜3000Rsくらいでした。スマホで情報収集する程度になりますが、繋がりはとても良かったです。YouTube動画も問題なく見れました。
エベレスト街道沿の一番大きな街、ナムチェバザールは、Wifiが300Rsくらいで使い放題!電源もだいたいどこも無料でもらえます。
スマホでしか接続しませんでしたが、Youtubeも見れるくらい繋がりは良く、パソコンがあれば仕事もできたんじゃないかと思えるほどでした。
ただ、繋がらないことも頻繁にあり、長い時で半日以上繋がらないこともありました。
なので、締切がシビアな案件とかは無理そうですが。締切がない、チーム制でもないような仕事だと可能ではないかと思います。
ネパールの電源事情
ネパールはいまだに停電があり、エベレスト街道のルクラから上は停電はありませんでしたが、ルクラから下はよく停電してました。
そして首都カトマンズも、1日1〜3時間くらいの停電がたまにあるという状況でした。
停電するとWifiもストップするので、オンラインミーティングがあったり、納品物を送信しようとしてるタイミングだと冷や汗が大量にでます。
いつ停電してもいいように、バックアップ電源はじめ全ての電子機器は常にバッテリーを満タンにしておくように心がけ、Wifiが切れてしまった時用に常にSIMのデータは購入して補充してました。
私が持っていた安物の変換プラグが悪かったのかもしれませんが、MacBookの電源アダプターを差し込むと、バチバチーっと青光した火花が時々見えました。差し込みする箇所を見てみると、少し溶けてます・・・ 帰国するまでどうか故障しませんようにと毎日祈りました。
ネパールのSIM
ネパールのSIMは、最初にSIMカードを買い、その後はデータを都度購入する制度。私はホテルに頼んで買っていたので正規の価格や仕組みがいまいちわからないのですが、1週間2GBで100円くらいでした。
データカードをお店やホテルで購入してチャージしていくのですが、このカードを買う手間がけっこう面倒です。エベレスト街道ではなかなか購入できなくしばらくネットに接続できない日もありました。
アプリを入れておけばオンライン決済でチャージできるよと帰国間際に教えてもらったので、次回はアプリを利用しようと思っています。
ホテルの設備
ホテルで作業する場合、安いホテルだと個室に机・椅子がないことも。
そんな時はベッドの上で作業になりますが、長時間になるとけっこう辛いなと思いました。
そんな時はカフェに行けばいいのですが、トイレで離席する時にPCを置いたままにするのが不安でしょうがないので、ノマドワークは基本的にホテルの自室じゃないと安心して作業できない派です。
なので、ホテルを選ぶ基準として、Wifiの速度・バックアップ電源設備があるかどうか、と共に個室に机と椅子があるかどうかも重要なチェックポイントだと思いました。
Wifiの速度は泊まってみないとわからないということもありますが、予約サイトの口コミなどである程度チェックは可能です。
個室の壁はけっこう薄いので、車・バイクの音や人の声などはよく聞こえます。これは東南アジアの安宿全般に当てはまることだと思いますが、私はノイズキャンセリングイヤホンが無かったらだいぶイライラしただろうなと思ってます。
音楽を流さずに、ただ耳栓として使うのもかなり優秀です!一瞬で静寂を手に入れることができました↓
実際に使用したオンラインサービス・ツールの感想
実際にWEBデザイナーの私が、ネパール・カトマンズのノマドワークで使用したオンラインサービス・ツールの感想をご紹介します。
Zoom
リモートワークの普及で一気に広まったオンラインミーティングソフトのZOOM。私も今回はじめて使用しました!
Wifiがそんなに強くないホテルにいた時だったので、WifiでPCから繋ぎ、バックアップとしてスマホからもSIMを使って接続して参加しました。
Wifiで接続したPCでは、共有資料を閲覧するために接続していたのですが、時々止まることはありましたが、ほぼ支障なく資料を見ることができました。
会話は時々止まって、何度か同じ発言をリピートしてもらうという事態がおき冷や汗もの。ただ、こちらの接続状況が悪いのか、相手の方が悪いのかはわかりませんでしたが、でも、明らかにネパールから接続しているという点で、全ては私側が悪いと思ってしまいました。
オンラインミーティングが頻繁にある場合は、Wifiがしっかりしてるホテルを選ぶ必要があると感じました。
Chatwork・Slack
連絡方法で使用するチャットツールのチャットワークやslackは、全く問題なく使用できました。
ファイル転送サービス
データや写真素材を送ったり送ってもらったりする時によく使用する、ファイル転送サービス。
これも、Wifiが弱い時は全然送信できなくて焦りました。Wifiが問題ないときはサクッとアップできます。
どうしても送信できない、でも急ぎで送らなければならなかった時は、ファイルを分割してチャットに添付で送らせてもらうという・・・ちょっと迷惑なことをしてしまいました。
Figma
主に、UIデザインに使用するオンラインデザインソフト。これはオンラインでデザインを制作しながら、チーム全員でその一部始終を共有できるソフト!現時点では、UIデザインはこれが一番スピーディーに開発を進められるツールではないかと思います。
しかし、、、常にオンラインでいる必要があるため、これはネパールでの使用は厳しいと思いました。
Wifiが弱くなったり停電するたびに作業はストップしてしまい、チームに迷惑をかけ、スケジュール遅延の元になってしまいます。
まとめ
ネパール・カトマンズでのWEBデザイナーのノマドワークは、概ねOKだと思いました。
常にオンラインでいる必要があるプロジェクトは厳しいですが、オフラインで制作して納品やチャットやりとりの時だけオンラインでOKな案件だと問題ないと思います。
ただし、日本の環境と比較すると、常にWifiや電源状況を気にしなければならなく、本来の仕事以外にけっこうなエネルギーを吸い取られましたので、決して快適ではありません。