今年の2月に賃貸の家を手放し、ノマド生活をしてもうすぐ約1年。
タイトルに使用した「アドレスホッパー」という言葉は、定住する特定の家がない状態で、ホテルなどを転々と移動しながら生きている人のことこのように言われていることを最近知ったので、タイトルに使ってみました。
この家なし生活は、好きな場所に好きなだけ滞在できる、毎日が旅行というメリットがとても大きくて、不便なこともたくさんありましたが、そんな不便さはほぼ気になりませんでした。毎日が楽しすぎて、多少のこと、細かいことはどうでもよくなりました。
が、仕事をしながら、そして長期間に渡って旅をし続けてる状況で、特にこれは不便だなあと感じてることがあるので、それを本記事ではご紹介したいと思います。
これから長期間のノマド生活をしてみたいと思ってる方、興味がある方の参考になるかと思いますので、ぜひご覧ください。
仕事面で不便に感じたこと
個室に机と椅子がない
ノマドワークといえば、ノートパソコンとWifiがあれば稼げる仕事!
実際には、パソコンとWifiの他に、「机と椅子」が欲しいというのが今の悩みの種です。
コロナのため、ワーケーション客を呼び込もうとWifiを設置し始めた宿が多くなってきたのですが、ほとんどの宿には机と椅子がありませんでした。
温泉宿やペンションを選んだ私が良くなかったのもありますが。
ソファに座って、太ももの上にPC置いて作業してみたり、ベッドの上で壁に寄りかかって作業してみたりと、一見リラックスして作業してる感がある姿勢も、数時間となるとただの苦行です。
温泉宿の時は、ローテーブルの上に台になるような物をさらに置いてみたりと工夫して、できるだけ快適に作業できる環境を工夫してました。
一番辛かったのは、座椅子もなく、書道用(?)のとても低いテーブル一つだけで、寄りかかれるしっかりした壁もなかった時。
4方が全て障子というお部屋の時があり、風情があってそれを望んで泊まりに行ったのですが、ノートPCでの作業には全く向いてませんでした。そのお部屋は2泊しか予約してなかったのは幸いでした。
PC作業は4時間ほどしましたが、背中と腰がけっこう痛くなりました。これを1週間も続けたら一体どうなってしまったのだろうか・・・・
Wifiがあるカフェなどがない
海外だとカフェに入ればたいていフリーWifiが使えますが、まだ日本ではWifiが使えるカフェは無いに等しい。
さらに今はコロナ渦のため、Wifiカフェを見つけたとしても時間制限があったり、そもそも周りのお客さんの白い目線も気になり、宿の個室以外でのWifi利用はほぼ無理でした。
宿でWifiが使えれば外でわざわざ作業する必要は無いのですが、ホテルのチェックアウトからチェックインまでの空き時間が悩みの種。
たいていの宿はチェックアウト10時、チェックイン15時。その間は移動時間であれば問題ないですが、移動がほぼ無い時はできればWifi使って仕事していたい。でも、外でWifi使える環境が無い。
ということで、宿を変えるタイミングはとても慎重です。日中のほとんどの時間、仕事できなくなってしまうので。
なるべく仕事にゆとりがある日を選んで移動日を設定することにもエネルギーを費やしています。
ただ、飛行機移動の場合は別!
空港ではフリーWifiが使えますし、机と椅子もあり快適です。周りの音が気になる時はAirPodsProで雑音遮断で静寂を手に入れられますし。そして、飛行機内でもWifiは使えませんが、ノートPC作業はできました。快適とは決して言えませんが、町の混雑した時間制限ありの喫茶店よりは全然集中できました。
あと、長距離バスの場合もWifiがあるので作業できます。電源はありませんが。また、酔い止め必須ですけど(笑)
私は作業はしませんでしたが、ちょっとしたチェックやメール連絡などはバス内から行いました。
Wifiの速度が遅い
私はオンライン会議がほとんど無く、基本的にはチャットとデータの送受信さえできれば大丈夫なので、Wifi速度はそこまで速くなくても大丈夫なのですが、Youtubeなどの動画をよくネットで見ているので、Wifi速度が遅い宿は少しストレスを感じました。
楽天トラベルで予約する場合、「インターネット利用可」と記載されている宿でも、個人宿の場合は設定ミスをしている場合があるので必ず事前にメールか電話で確認しています。
色んな不便さや、清掃が行き届いてない、寒い、暑い、などは我慢できますし、不快に感じないレベルであればいいと思ってますが、「Wifiが無い」のは致命傷。
と、事前確認をしていても、実際に行ってみたら、速度がとても遅かったり、なんと繋がらない!!!なんてこともありました。
繋がらなかった宿は、部屋によって繋がる部屋と繋がらない部屋があることが判明し、繋がる部屋にチェンジしてもらうことで解決しました。
色んな宿に事前確認をして実際に泊まりに行ってみて感じたことは、若いスタッフがいる宿は大丈夫、そうじゃない宿は要注意です。(Wifiはあるけど、激遅or部屋によっては繋がらない場合もある)
若いスタッフがいる宿は、Wifiがあっても速度が遅い場合は必ず告知してくれましたし、共有スペースではサクサクですとか案内してくれましたし、そして、なるべく速度が早いお部屋を確保しておいてくれました。
また、エアビーアンドビーで泊まった宿はどこもサクサク快適でした。エアビー側がしっかりチェックしてるのかなあと推測です。
電源コンセントの位置が不便
PC作業で必須の電源コンセントの位置ですが、ビジネスホテル以外の宿はほぼ不便な場所にしかありませんでした。
なので、延長コードは必須装備です!
私は1mの延長コードを持ち歩いてますが、1mあれば大抵問題なく作業できました。
この延長コード、最初は100円ショップで買ったのですが、もれなく使えない不良品でした・・・・くうう・・・・悔しい!!!
amazonで高いコードを買い直しましたが、快適に使用できています。
食生活で不便に感じたこと
キッチン付のマンスリーマンションを借りたり、共同でもキッチンが使えるゲストハウスに泊まれた場合はいいのですが、ホテルや旅館に泊まる場合は、外食か宿に食事をお願いすることになります。
都会のホテルの場合はリーズナブルでヘルシーな外食ができるので問題ありませんが、自然豊かな田舎の宿の場合は、周りにレストランやコンビニなんて無いので、宿で食事を作ってもらう以外の選択肢がありません。
日本の外食の素晴らしいところは、絶対に不味いことがないことで、とてもありがたいことですが、
宿の食事は豪華で量が多く、毎日食べると辛くなってきます。贅沢な悩みですが、贅沢な食事の連続は不健康で苦しかったです。
非日常を楽しんでもらうために提供してるサービスなので当然なことなのですがが^^; 、ワーケーションで連泊の場合は、できれば大戸屋のようなヘルシーで適量の定食を出してくれたら嬉しいなあと思いました。
自炊できない時の工夫
自炊できない時でも、ヘルシーな食生活はしたい。という願望から、常に持ち歩いてる道具がこちら。
- ミニナイフ
- ペラペラまな板
- メラミンスポンジ
- スプーン&フォーク
- シェラカップ
- 魔法瓶
- 布巾
自炊できなくても、この道具があればけっこうヘルシー生活ができます。
ミニナイフとペラペラまな板があれば、キュウイフルーツやりんご、アボガドなどが食べられます。
魔法瓶があれば、いつでも温かい飲み物が飲めます。登山用のサーモスは保温持続力が抜群!
シェラカップは、お茶が飲めることの他に、ちょっとしたサラダを盛り付けできたりと何かと重宝します。これは軽くて割れる心配もないので、移動生活にはぴったりなカップ。
スプーン&フォークは、キュウイフルーツやアボガドを食べるためと、割り箸がなくてもいつでも食べられる環境に優しいアイテム。とても軽くて折りたためるのでかさばりません。
メラミンスポンジは、洗剤がなくても綺麗に洗えて便利。魔法瓶、シェラカップ、スプーン&フォークはこのメラミンスポンジで洗ってます。
そして、小さくて軽い布巾が1枚あれば、食器を乾かす時やテーブルを常に清潔に保つことができて快適!
宿の予約で不便に感じたこと
宿の予約は、エアビーアンドビーか楽天トラベルをメインに利用していますが、楽天トラベルなど民泊以外のホテルや旅館を予約する場合は長期予約ができないことがほとんどというところが不便に感じてます。
多くの宿は3〜4連泊くらいまで。食事付の場合はもっと短いことがほとんど。
私は仕事しながらなので、チェックアウトチェックインでWifi環境がなくなる時間を少なくしたいし、移動も少なくしたいので、なるべく一箇所に2週間は滞在したいのですが、なかなか予約できる宿がありません。
長期予約可能な宿に絞って予約すればいいじゃないかということになりますが、滞在してみたい場所に長期滞在できる宿がないことが多かったんです。それでやむなく数日間のみの滞在に。
実際に泊まりに行ってみて、もっと滞在したいなと思った時は直接宿に延泊できないか聞いてみて延泊したこともありましたが、楽天トラベルなどを通さない直接申し込みは料金が高くなるという残念な結果となり、延泊の申し込みはもうしないと思います。
まとめ
ノマド生活は毎日が旅行気分で、毎日がワクワクです!
でも、この生活を維持するためには、健康な体と心、そしてリモートで完結できる仕事が必須。
ほとんどの不便さが気にならないくらい楽しい毎日を送れることになりますが、この生活を維持継続するためには決して目をつぶってはいけないデメリットと工夫方法をご紹介しました。
少しでも参考になりましたら幸いです。