2020年9月は、北海道美瑛町にお試し移住してワーケーション、ノマド生活を送りました。
美瑛は360度どこを切り取っても絵になる、おとぎの国のような街!
景観条例があるため、建物は風景に合う素敵な建物ばかり。ダサいという言葉を忘れてしまったかのような街です。
雄大な大雪山系に温泉もあり、登山好きにはさらに嬉しい環境!
そんな美瑛町で暮らした感想やかかった費用、1ヶ月だけという短期で借りた住まいについて、ノマドワーク事情、また、美瑛の素敵なところをご紹介したいと思います。
北海道の雄大な景色の中でワーケーションしてみたい方、美瑛への移住を検討している方、是非ご覧ください。
1ヶ月の滞在でかかった費用
宿泊費
|
0円(Wifi・光熱水費込)
|
食費
|
26,000円(自炊)
|
雑費・経費
|
15,500円
|
娯楽費
|
8,150円
|
合計
|
49,650円
|
今回の滞在は美瑛町のテレワークモニター制度で、なんと、5LDKの一軒家を無料で貸してもらえました。光熱水費、Wifi、自転車も無料です!
シェアハウス的に利用するのかなあと思っていたら、1団体で一軒丸ごと利用という制度で、私は個人事業主で1人なので、1人で利用させてもらえました。
食費は、毎月恒例となった実家からほぼ調理済の食材を10日分ほど送ってもらえたのと、美瑛の農産物直売所で買物していたので、かなり抑えられています。
スーパーには色んな地域の野菜が売ってますが、直売所は美瑛産農産物ばかり!そして安い!せっかく美瑛に来たのだから美瑛産の野菜を食べたいなと、頻繁に買いに行きました。美瑛豚も安くて美味しかったです。
雑費は、トイレットペーパーやゴミ処理券など日用消耗品が少々と、アップルミュージックなどサブスク、そして寒くなってきたのでユニクロでフリースとヒートテックを買いました。
娯楽費は、観光や旭岳に登りに行った時の交通費・ロープウェー代、カフェでの食事代です。旭岳登山の時に1泊だけ麓の宿に宿泊しましたが、楽天ポイントで全て支払いできたので実質ゼロ円です。
宿泊したお部屋のご紹介
美瑛町のテレワークモニター制度で、無料で貸してもらえたお家です!町民の方からは「ホワイトハウス」と呼ばれてましたw
5LDK、2階建の一軒家。広いお庭付。2階からは十勝連峰が見えました。
まわりはとても静かで、窓を開けると虫の鳴き声がして心地よい場所でした。日中は、お庭で蝶々が飛んでる姿も見え癒されます。
美瑛は蝶々がよく飛んでました。散歩・サイクリング中などは蝶々が一緒に走ってくれてかなり癒されました♪
Wifiはサクサク。私は利用しませんでしたが、プリンターも用意されていました。
キッチンは広々、冷凍冷蔵庫も大きめです。
お布団も貸してもらえて、クリーニング済のシーツも用意されていました。自転車も貸してもらえたので、晴れた日はほとんど毎日この自転車で美瑛を散策して満喫しました。
美瑛のノマドワーク事情
駅前に「ビエール」という公営の交流館があり、そこにフリーWifiがあり電源席もありました。
利用料は無料で時間制限もありません。給湯室と冷蔵庫もあり、持込飲食もOKです。すごい!
大きなモニターやプリンター、会議室もありました。
コワーキング的に利用できる場所と同じフロアに子供が遊べる場所もあり、時々騒がしいということもありましたが、10分も待てば静かになるという感じで、大体は空いていて静かでした。
係員の方がいるので、常に館内は清潔に保たれています。退席した人がいたら、すぐにアルコール清掃しているという徹底ぶり。
ここで仕事をしていると、おじいちゃんがふらっとやってきて、ゆらゆら椅子に座ってゆらゆらしてたり、夕方は中学生くらいの子たちが外のテラスでお菓子を食べながらおしゃべりしてたり、都心のカフェでは絶対に味合うことのできない素朴な雰囲気にほっこりしました。
ここが無料なんて信じられなくて、モニター期間中だから無料なのかなと役場の方に聞いてみたら、モニター終了後も有料にすることは今の所考えてないそうです。
他にも駅前にwifiカフェがありました。利用しませんでしたが・・・
美瑛の素敵なところ
雄大な景色とおしゃれな街並
美瑛はもうとにかく、全てが素敵な街です!
景観条例があり、建物を建てる場合は風景に合うデザインにしなければならなく、そのため街全体がオシャレで田舎くささが全くありません。ヨーロッパみたいな雰囲気です。
また、景観を守るために電柱が地中化されています!この電柱がないということだけで、全然美しさが違うということを美瑛で体感しました!
大抵、街のどこか1箇所だけが観光名所で素敵で、他全体は生活感溢れる感じというパターンですが、美瑛は全部が素敵という、きっと日本には他にこんな街はないんじゃないのかなあと思いました。
毎日、仕事の合間や仕事後に自転車を走らせれば絶景だらけ!
美瑛に到着した最初の1週間は、外の景色を見に行きたい!とそわそわしっぱなしで仕事が手に付かない状態でした^^;
素敵な丘の景色の中には、オシャレカフェが点在していて、カフェ巡りも楽しいです♪
それでは美瑛の素敵な風景写真をたくさん掲載しましたので、お楽しみください。
農産物が安くて美味しい
美瑛の美しい丘の風景は農業によって作られたもの。そんな農業のまちですから、農産物は安くて美味しい!
私は直売所に通って美瑛産の野菜をよく食べました。見たことのない食材は、直売所の人が親切に調理法も教えてくれるので、地元の人との交流もささやかですができたのが嬉しかったです。
野菜だけではなく、美瑛豚も!美味しかったです。
コンパクトな街
人口約1万人の街。ほとんどの人が駅周りの住宅街に住んでいて、そこにスーパー、コンビニ、薬局、病院、郵便局など生活に必要なお店も集約されています。
歩いてる人はほぼ見かけませんでしたが、歩いても十分に移動できる広さに収まってました。
なので、普段は車移動の人たちも、飲み会の時は自転車や歩きで集合しているのがいいなあと思いました。
そして、この生活圏から自転車で20分も走るともう大自然の中です!
こんなに生活圏が近くて大自然もあるという場所、なかなか出会ったことがありません。
車があると便利だけど、車がなくても生活可能で大自然の絶景があるというころにまた魅力を感じました。
アクセスしやすい
旭川空港から美瑛駅までバスでなんと15分!
こんなに大自然に溢れた場所なのに空港が近いのは驚きです。便数が少ないせいか、騒音が気になることは一度もありませんでした。
大雪山系での登山と温泉
大雪山の麓なので、登山好きにはたまりません!
登山し放題です!そして、登山口付近には温泉街があります。
冬は極上パウダーでのバックカントリーが最高だそうです。私は滑れないので残念・・・
関連記事:【山行記録】北海道大雪山旭岳 日帰り登山2020.09
サイクリングが楽しい
丘の風景を眺めながらのサイクリングはもう最高!
丘なので、常にアップかダウンのため、スポーツタイプの自転車がおすすめです。
東京のトレーニングジムで、自然の風景を小さなモニターに流しながら自転車漕いでた過去が懐かしい。やっと本物の風景に囲まれてトレーニングできる毎日がおくれました。
サイクリング専用道もありましたが、交通量は少ないので、どこを走っていてもサイクリング専用道に感じました。そして、適当にどこまで行っても絶景!蝶々もついてきます♪
行政と町民が一緒になって街を良くしようとしている
役場の方と町民の方が、美瑛のこれからについて一緒に話し合いする集まりに参加させていただきました。なんと、町長も参加されてました!
役場の方はもちろん、住民の方たちの街への愛がすごいなと驚きでした。
主に移住組の人が多かったせいもあるとは思いますが、みなさん美瑛が大好きで、美しい景観を守りながらもどうしたら多くの人に来てもらえるのかということについて、熱く話し合いが繰り広げられていました。
話し合いのあとは、バーベキュー!
美味しいお肉とお酒で、楽しい美瑛時間を過ごさせていただきました。
ゆる〜い集まりがある
毎週水曜日の18時から、コワーキングスペースとして利用していたおしゃれな交流館では、集まれる人が自由に集まっておしゃべりしている会があります。
予約・参加費は不要で、ふらっと行けば誰かがいておしゃべりできる会。
私が行った時は8人くらいいて、あたたかく輪の中に入れてくれました。
この会は、美瑛活性化を支援するコンサルタント的な方が開催していて、もう3年くらい続いているそうです。
この会では、●●日に焚き火会するよー とか、道東に行って新鮮な魚を仕入れてくるから●●日にバーベキューするよー とかの告知もされていて、さらに自由に集まれる会がぽんぽん出ていました。
町内会だとなんとなく面倒だなあと感じてしまいますが、このゆる〜い集まりは必ず参加しなければならないというプレッシャーがなく、費用もかからなく、行きたい時だけ参加できて友達もできるという、とってもいい集まりだと思いました。
もし、1人で移住したとしても決して寂しい思いをすることはなさそうです。
美瑛の外食事情
丘の中にはおしゃれなカフェが点在していて、駅前のおしゃれな商店街には食堂がいくつかあります。
美味しいパン屋さんも数軒。
ただ、気軽に毎日利用できるリーズナブルで健康的な定食屋はないので、自炊必須。
農産物は直売所に行けば、安くて美味しい美瑛産の野菜、お米が買えます。国道237号沿いのスーパーふじの近くに大きな直売所が1軒、出店のような小さな直売所が1軒ありました。ただ、大きな直売所は冬の間は営業しないようです。
美瑛豚も安くて美味しかったです。美瑛商店街通りにある「花輪食品店」で買えました。
ウインナーやハンバーグなど加工品もあります。
美瑛に移住するには
あまりにも素敵な街だったので、もっと長く滞在しないなあと思い、賃貸事情を調べました。
エアビーで気軽に借りれるリーズナブルなお部屋は皆無。月20万円くらいのお部屋はありましたが・・・・
移住体験用に役場が用意しているログハウスが数棟ありますが、私が滞在している時は満室でした。もし空いていた場合は、初期費用なしで4.5万円〜あります。
街の中ではなくて少し離れた自然豊かな場所にありますので、ここに入れたら最高な毎日を過ごせそうです。Wifiもあり。
他に普通賃貸として出ていた物件は、街の住宅街にあるアパートばかり。1人用だと月3万円台からありました。
私は街の中ではなく、丘の上にあって窓を開けたら絶景というところに住んでみたかったのですが、丘の上には賃貸アパートはありませんでした。
景色のいい丘の上に住みたい場合は、土地を買って家を建てるしか方法がないようですが、その土地もほとんどが農地のため購入はできなく、運よく購入できたとしてもかなり高額だそう・・・
そんな情報にがっかりしていましたが、なんと、コロナで営業していないペンションが、空き部屋を賃貸で貸し出すという情報を教えてもらったので、早速内見に行ってきました。
私が理想としている素敵な風景の中にあり、そして窓を開けたら美しい丘の風景が広がっているという、まさに理想!!!
そこが家具・家電・布団付で賃貸で借りられるかもという状態でウキウキしていたのですが、Wifiがなかったりトイレが使用できないなど、色々と住むには課題があり、一旦諦めました。
住みたかったなあ・・・・
もっと交渉すれば住めたかもしれませんが、1年間絶対に住み続けなければならない契約をすることに少々ビビってもいたので、諦めは早かったです。
家を手放す時はとてもビビっていたのに、いざ放浪生活に慣れてくると定住を決めることにまたビビってしまうという、人間は現状と違うことをはじめる時には、こんなにもビビるもんなんだなあと自分に笑ってしまいました。
北海道の冬
もし定住するとなると、真っ先に気になったのは冬の暖房費と雪かき事情。
色んな人に聞いて見た結果、ファミリー世帯の冬の暖房費は月1.5万円〜3万円くらい。大きな一軒家全体を温め続けると、月6万円以上はいってしまうらしいです。
美瑛は北海道の中でも雪が多い場所。車道は除雪が入るので、家の前だけ雪かきすればいいそうです。地元の方曰く、旭川よりは全然楽だそうです。
北海道の家賃は安いですが、冬の光熱費と車の維持費が加算されるので、決して生活費は安くないというのが私の感想です。
9月の美瑛の気候
最初の1週間くらいは晴れてる日が多く、日中は暑くてエアコンつけたいなと思うほどでした。ただ、ジメジメとはしていません。
そして2週目に入ったことに突然寒くなってストーブをつけました。
後半は、毎日厚めのズボンとフリース、自転車に乗るときは手袋をするくらいの寒さ。9月の美瑛は秋でした。
まとめ
北海道美瑛町での1ヶ月は、夢のような1ヶ月間でした。
日本に、こんなに素敵な街があるんだなあと。
滞在中、困ったことがあった時などはいつも役場の方が親切に助けてくれましたし、集会で出会った街の方たちはあたたかくて素敵な方ばかり。
今はまた次の拠点に移動してしまいましたが、気軽に住める住居があったらまたぜひ滞在したいなあと思いましたし、もし定住するなら美瑛がいいなと強く思いました。
1ヶ月間、無料で家を貸してもらえるテレワークモニター制度は、12月〜来年3月までまだ募集中らしいので、北海道の雄大な景色の中でワーケーションを体験してみたいかたは、ぜひ美瑛町役場に問い合わせしてみてください。