2020年10月に1ヶ月滞在した長野県安曇野市に、また1ヶ月滞在し、ワーケーションしながら移住体験しました。
(10月に滞在した時の日記はこちら)
今回は2020年12月中旬〜2021年1月中旬までの1ヶ月の滞在です。
10月に滞在した時点でけっこう寒かったので、真冬に来ることはないなあと思ってたのですが、冬の北アルプスに登るのもいいなあと思っての滞在です。
本州の寒冷地での大変さはどんなものなのかがざっとわかり、今後の定住地を決めるための貴重な体験となりました。
どれくらいの寒さなのか、雪は?、暖房費はどれくらい? といったことと、滞在した感想をご紹介したいと思います。
安曇野への移住を検討している方の参考になるかと思いますので、ぜひご覧ください。
滞在した場所とお部屋
前回は、安曇野の畑が広がるエリアに滞在していましたが、今回は山側の別荘エリアに滞在しました。標高約800m。
前回同様に、エアビーアンドビーを利用して借りました。
広くて、大きな窓からの景色が素晴らしいお部屋を貸していただきました。
この全面窓ガラスから自然の風景が見えるお部屋は、ずっと理想に描いてたお部屋!
毎日ここで外の景色を眺めながら仕事ができたのは、とても贅沢な1ヶ月でした。
キッチンとお風呂はオーナーご夫妻と共有です。
お風呂は蛇口をひねると温泉が出てきます。全身つるっつるになりました♪
お家の周辺は別荘エリアなので、自然の風景が綺麗で静かな環境。晴れた暖かい日は、鳥の鳴き声なんかも聞こえて毎日の散策がとっても心地よかったです。
真冬の安曇野の寒さと雪と光熱費
驚きの光熱費
借りたお部屋はとても広いのですが、エアコン一つでは全然寒くて障子を閉め切って8畳1間にするとやっと暖まりました。
エアコンだけでは寒いということで、灯油ストーブを置いてもらったのですが、この灯油ストーブとエアコンでやっと2倍の16畳分が暖まる具合。
ちなみに、私の服装は上下ダウンです!
この灯油ストーブ、1日使うと灯油が空になりびっくり。
宿代は光熱費込でしたが、寒冷地の暖房費が気になってたので、オーナーさんに灯油代を聞いてみてまたびっくり!
1日で使い切った灯油は約500円。
上下ダウン着てたのにですよ。
室温は20度未満でしたよ。
もうびっくりして、寒冷地に定住する意欲はすっかり無くなりました。
もし、上下ダウンなしに薄着で過ごしたかったら、さらにストーブを設置して灯油代は1日1000円くらいになってしまう。
1ヶ月3万円の暖房費です!
また、ガスが都市ガスではなくプロパンガスのため、ガス代は都市ガスの3倍くらいかかります。
寒冷地に住むのは無理だと思いました。
家の作りと場所の問題
夜は灯油ストーブをつけっぱなしにできないので、エアコンを入れたままにしてましたが、どこからともなく入ってくる冷気で寒くてたまりませんでした。
特に、布団から出ている頭と顔が。
寒くて耐えきれなかったので、ダウンの帽子と山用のシュラフで頭を顔を覆って寝る毎日・・・
数日たってやっと気づいたのは、このお部屋は別荘エリアにある別荘。
もしかすると、冬を過ごすことは考えられていない作りになってるのかも ということ。
1日中全く日が当たらないことにもびっくりしてたのですが、暑い夏場は過ごしやすそうです。
壁に断熱材が入っていないとか、窓ガラスが薄いとか、あまり詳しいことはわかりませんし、オーナーさんに聞くのも失礼かと思って聞けず、これは私の推測です。
ただ、この寒さに驚いて色々調べてみたところ、家の作りと暖房費は深く比例しているようです。
障子で暖房エリアを区切ることができたのは幸いでした。もし障子がなかったり、吹き抜けだったりすると、暖め範囲を狭くすることができずに、凍えたと思います。
もし寒冷地で家を借りるか買う場合は、暖房効率がいい家なのかというチェックは必須だなあと思いました。
たとえ家賃や家の価格が安かったとしても、冬の暖房費が嵩んでしまってはストレスにしかならないでしょう。
また、別荘地の場合は日が当たらない家もあるということを知ったので、日がちゃんと当たるかどうかもポイント。
日中に日が当たれば、全然暖かさが違うと思いました。
寒さ解決策
寝るときの寒さは解決できず、ずっと睡眠不足気味になってしまいましたが、
日中はこのように障子を閉め切って、灯油ストーブを隣に置いて直接暖気を浴びるようにすると十分に暖かくいられました。
私は1日中ずっと座ってるだけだし、窓から景色が眺められれば満足なので、広い部屋は必要ありません。
こうすると、1日で無くなった灯油も、2日間持つようになりました。(上下ダウンは着てました)
この体験により、もし寒冷地で部屋を借りるor買うなら、小さな部屋にしようと固く決意しました!
寒さと雪
家の中は寒くて寒くて、とにかく毎日寒いなあと思っていましたが、外の寒さはそこまで寒さは気になりませんでした。
晴れた日の日向はポカポカしてましたし、天気が悪い日は寒かったですが、ピリピリする感じはありませんでした。
雪は基本積もらないですが、別荘地の山麓エリアはうっすら積もってます。ほとんど一日中日陰のため、道は凍結してました。
安曇野の大半を占める畑エリアの積雪具合はこれくらい↓
日がほとんど当たらない森の中の別荘エリアはこれくらいの積雪↓
降雪の直後は樹氷が綺麗でした。
坂道で歩くには怖かったので、チェーンスパイク着けて歩きました。
寒さのメリット
寒さのデメリットばかり書き連ねましたが、一つ良かったことは、暖房を入れてない部屋は冷蔵庫代わりになったこと。
買い出しには片道2時間歩かなければならなかったので、10日分くらいの食材を買いだめしていたのですが、冷蔵庫に入れなくても大丈夫だったので保管が楽でした。
冷蔵庫よりも寒かったのか、葉物野菜の持ちが凄かったです。ネギ、青梗菜などは1週間以上たっても萎れませんでした。
日が当たらないメリット
家全体、1日中全く日が当たらないことにびっくりしたのですが、そのおかげで、1日中カーテン全開にできていたのは嬉しかったです。
ずっと外の綺麗な風景を眺めながら仕事したかったので。
日が当たると、1日のうち数時間は眩しくてカーテン閉めなければならないのがいつも残念に思ってました。
でもやっぱり、家全体に日が全く当たらないのは若干気分が落ち込むような気がして、晴れた日はなるべく日にあたりに散歩するようにしてました。
日に当たるためには、30分以上歩かないと当たれなかったのがもどかしかったです。
ということで、私にとって理想な仕事部屋は、自然の風景が美しい日当たりがいい場所にある家の、大きな窓が北向きにある部屋 ということがわかりました。
仕事中は日差しが気にならない場所で、休憩時はたっぷり日が浴びれる家。
真冬の安曇野の様子
安曇野の冬は、冬眠という言葉がぴったり。
ほとんどのお店が閉まってましたし、市内を巡回するバスも冬季は運休です。
コロナで冬眠してる訳ではなく、冬はいつも冬眠とのことです。
なので、車を持ってない私は、買い出しのために片道2時間歩きました。
お隣の白馬は雪が多く観光客も多くて賑やかそうなので、雪が少なく静かな安曇野は、定住する場合はゆったりと過ごせていい場所ではないでしょうか。
まとめ
10月に安曇野に滞在した時は、山が近くて物価がとても安くていいところだー!と思いましたが、真冬を過ごしてみて、光熱費の高さに目眩がしました。
また、冬はバスがないので定住するなら車は必須。住むエリアにもよりますが、私が暮らしたエリアは灯油は配達してもらえないと聞きました。
静かな環境で素敵な風景を眺めながらの仕事は最高で、ワーケーションとしては素晴らしい滞在となりましたが、寒冷地に住むハードルの高さを実感した1ヶ月でした。