ネパール エベレストBC トレッキング1

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2018年ゴールデンウィークに行ってきたエベレストBCトレッキングの山行日記1です。

費用やスケジュールなど、概要は下記にまとめています。

DAY1-2 羽田 – カトマンズ – Bengkar (2800m)

早朝羽田を出発。6時半発だったので、都内から深夜バスで向かおうと思っていたが、よくよく調べると、羽田空港到着が5時ころになってしまう。
国際線で1時間半前到着はちょっと不安だなと思い、前夜のうちに蒲田へ行き、ネットカフェで数時間仮眠して蒲田3時発のバスで羽田に向かった。終電で羽田空港へ行き、ベンチで仮眠も考えたが、絶対寝れないと思ったので辞めておいた。

3時過ぎに羽田空港へ到着すると、ベンチで寝ている人多数。
その人たちの横で、コンビニで買ったうどんを食べた。
清掃機がうるさいし、明かりもけっこうあるし、人通りもまあまあ。私はここでは寝れないなと思った。

掲示板を見ると、私の便は1時間遅れだった。なので、せっかく前日蒲田入りして来たが、あまり意味がなかったw
まあ、当日にならないとこれはわからないことなのでしょうがない。

1時間遅れで出発し、1時間遅れで香港到着。
今回はキャセイドラゴン航空。初めて乗った。
各席にはモニターがあり映画が見ることができたけど、音声壊れているのが多くて、なかなかきちんと見れるのを選ぶのは大変だった。
機内でスマホを使うのはOKだったので、スマホで本読んだりも。
機内食は普通に美味しい。かならずハーゲンダッツアイスがついてくるのにはびっくり嬉しかった。

香港のトランジットは7時間。
前夜は蒲田のネットカフェで2時間くらいしか寝てないし、この日の夜もカトマンズに深夜到着して早朝出発のため3時間くらいしか寝ることができない。ので、香港観光はせず空港で仮眠することにしていた。

このために、空港ラウンジが使えるプライオリティパスを手に入れていたので、さっそくラウンジへ。

色んな航空会社のラウンジの看板があり、自分はどこへ行けばいいのかさっぱりわからない。

せっかくプライオリティパスを手にいれたのに、もしかしてラウンジに到着できないかも! と焦る。
空港Wifiがつながらないか試してみたら、なんと!FreeWifiが使えた。中国の他の空港では、中国ナンバーを持っていなければ使えなかったのに。香港空港素晴らしい!
Wifiつなげて、あらためてプライオリティパスで入れるラウンジがどこにあるのか検索し、ターミナル1Gate40付近のラウンジへ。
無事にラウンジへ入れたが、3時間までだと言われてがっかり。

まずはさっそく腹ごしらえ。
ビュッフェスタイルになっている食事は、どれも美味しかった。
食事をする席は、特に高級感はなく、ファミレスみたいな感じ。
食事のあとは、ソファー席に移動して仮眠した。
トランジット時間中、ずっとここで仮眠したかったのに3時間と言われたので、しかたなく3時間で出た。
出口でのチェックはなかったので、3時間じゃなくてずっといれたんじゃないかと思う・・・

少し空港を散策し、お腹がすいてきたので、どこかお店に入ろうか悩みつつ、もう一つのラウンジへ入ってみた。
3時間と言われたから、ほかのラウンジには入れないかなとドキドキしたが、普通に入れた。
Gate1付近のラウンジ。
こちらは全体的にファミレスみたいな感じで、時間帯もあるかもしれないけど、かなり混雑していて座席を確保するのが大変だった。
食事はどれも美味しい。
あまり落ち着ける雰囲気ではなかったので、食事を済ませたあとはすぐに出て、あとは空港のベンチで仮眠した。

帰りのトランジットでも香港だったので、同じくラウンジを利用したが、その時は時間制限がなかったので、最初に言われた3時間は無視してよかったものと思われる。
Gate60付近には、仮眠室があるラウンジがあり、そちらで仮眠したかったが、軽食がないので結局行かなかった。

香港国際空港 プレミアムラウンジ

香港空港ラウンジ体験が終わり、夜の飛行機でカトマンズへ。

空港からタメルまでのタクシーは、前回、空港タクシーを使って失敗しているので、普通に外で見つけようと思っていた。が、
1000ルピーと言われたので、空港へ引き返して空港タクシーをお願いした 笑。深夜料金が入り少し高くなるが、空港タクシーでは、タメルまで800ルピーだった。

深夜のせいか、前回のような変な売り込みをされることもなく、静かにいつものホテル、kathmandu home nepalに到着。
きっと最後になるであろうシャワーを浴びて、3時間くらい寝た。

朝は、6時15分発のルクラへのファーストフライトを予約していたので、5時にホテル出発。
途中、ATMに寄ってもらい6万Rsキャッシング。最大3万Rsまでだったので2回にわけて引き出しした。

天気はどんより曇り。
きっとこの天気だと飛行機飛ばないだろうなー と重たい気持ちで空港へ。

が、空港へ到着すると、トントン拍子でことが進む。そして、あっという間に飛行機へ乗るためのバスに。
こんな天気なのに飛行機飛ぶのか! とびっくりした。
これまでの経験上、この天気は絶対飛ばないと思っていたので。どんな判断基準なのか、さっぱりわからなかったが、思っていたよりは欠航にならないんだなという安心感ができた。

飛行機の窓からは真っ白で何も見えない。

途中から少し青空があり、ルクラ空港に到着するころには完全に晴れていた。今回の乗客は落ち着いた人たちばかりで、着陸時の拍手などはなかった。

飛行機から降りた瞬間、寒い!
思っていたよりもずっと寒い!
あわててダウンと毛の帽子をバックパックから出した。
防寒着は年末年始に来たときと同じものを持ってきていたから大丈夫だろうけど、シュラフは3シーズンのものしか持ってきていなく、きっと凍えるなと判断し、ナムチェでレンタルすることにした。

このあと道中で出会った人に聞いた話では、この日の飛行機はファーストフライトだけが定刻どおり飛んで、そのあとは4時間以上の遅延だったそう。前回も同じ感じだったので、なるべくファーストフライトを予約するのがベストだなと確信した。

ルクラ空港の前には、沢山の現地人がいた。
もしかして、ガイドやポーターの売り込みされるのだろうかとかまえてみたが、だれにも声かけられず・・・。
きっと彼らは予約客を待っているのだろう。そういえば、地球の歩き方に書いてあるように、ガイド志望の人に声かけられたことはない。

トレッキング開始すると、青空はなくなり、曇り空の下、ぐんぐん下る。
途中、エントランスフィー2000Rs支払い。

とりあえず、飛行機が予定どおり飛んだので、スケジュールどおりでホッとする。
この日は、ジョルサレまで行きたかったが、2日連続の睡眠不足のせいか、フラフラしてしまったのと、雨が降りそうだったのでbengkarというところで宿泊することにした。ロッジに入ってから数分後に雨が降ってきたので、よい選択をしたと思い込む。

ネパール エベレストBC トレッキング ロッジ

このロッジは、以前一度、ランチで寄ったことがある。ランチがあまり美味しくなかったことを思い出し、食事には期待できないことを覚悟する。

夕食には、前回のトレッキングでエベレスト街道のピザはどこも美味しいということに気づいたので、ここのお母さんの料理の腕が心配だけどピザを頼んでみた。
具沢山の手作りピザ。味はまあまあ。量が多すぎて半分も食べられなかった。

夜、蛾のような虫が私の部屋に入ってしまった。
なんとか追い払おうとしたが、なかなか出ていってくれず、ついには、私の帽子の上に安住してしまう。その姿がもう、かなり気持ち悪い。
奴がいることを忘れて寝るというこはできず、ロッジの娘さんに頼んで追い払ってもらった。
すごい笑われたが、一安心。そういえば、ネパールで虫に悩まされたのは、これが初めて。

DAY3 Bengkar – ナムチェ (3440m)

朝食には料理の腕が問われない、ゆで卵とゆでジャガイモを注文。
ジャガイモの量がとても多いので食べきれないが、少しビニル袋に入れて途中のおやつにした。
この日はナムチェまで。ここまで沢山あったロッジも、ジョルサレーナムチェ間の数時間は何もなくなるので、少し食べるものを持っていたほうが安心。

ネパール エベレスト街道 食事

キッチンが素敵だったので写真を撮らせてもらった。

ネパール エベレスト街道

ジョルサレでエントランスパーミット料を払うのだけど、事務処理をする人の速度がかなり遅い。
列も、途中から右側がポーター専用に変わっていて、気づかず並んでいていざ自分の番が来たら、並びなおせと言われる。
ここで支払いをするのに1.5時間もかかってしまう。
並んでいる間にかなり冷えた。
前回来たときには、だれも並んでいなくてすぐに通過できたのに。
大人数のツアーが多かったので、なかなか処理が進まなかったようにみえた。

ここでENTRANCE PERMIT 3390Rs支払う。
ルクラでENTRANCE FEEを2000Rs払っているので、エベレスト街道への入場料は合計で5390Rsということになる。
なぜ2段階の支払いなのかよくわからない。面倒なので、ルクラで一気に支払いできたらいいのになー。

お昼にはナムチェに到着できるかなという思いは打ち砕かれ、お昼からジョルサレを出発。
前回は、この登りで高山病になったので、今回はかなりゆっくり登った。

14時半にナムチェ到着。

ネパール ナムチェバザール

ネパール ナムチェバザール

だいぶお昼時間は過ぎているが、ずっと楽しみにしていた日本食レストラン「ともだち」へ行き、うどんを食べた。
麺があまりうどんぽくなかったが、間違いなく和風だしに醤油味の汁、美味しくぜんぶいただきました。
お茶もついて650Rs。私は使わなかったけど、FreeWifiあるらしい。
日本語が少し話せるスタッフさんがいて、話し相手になってくれた。

ネパール ナムチェバザール ともだちレストラン

ロッジ探しは、前回泊まったさくらロッジは綺麗で立派だけど、料金もそれなりに高いのでパス。(各部屋にトイレとシャワーがついていて、部屋も綺麗。1泊1000Rsだけど、前回はオフシーズンだったので一泊400Rsだった。)地球の歩き方にあるロッジに行ってみると満室・・・ナムチェのロッジは料金体系がよくわからないので、ガイドブックに書いてないロッジに行くことに戸惑いがあったが、しょうがないので、できるだけ立派じゃないロッジを選んでみる。

空き部屋があったが、景色の悪い部屋だったので一泊100Rsとのこと。天気が悪くて景色はなかったのでここでよしとして2泊した。
嬉しいことに、このロッジの方は日本語が話せたので色々相談できてラッキーだった。

LASHA GUEST HOUSE(さくらロッジと同じ列にあります)

夜ご飯に頼んだシェルパシチューは具沢山で、日本のシチューのような味付けでとても美味しい。これで300Rs!

シェルパシチュー

他のメニューの料金も良心的な値段だったし、美味しかったし、味噌汁まで作ってくれたし。
ランドリー料金も格安だし、日本語通じちゃうし、室内は綺麗だし、ナムチェにまた来ることがあったら、またここに泊まりたい。
おすすめです!

夜は、隣の部屋の人の咳が酷くうるさかったので、耳栓をして寝た。

DAY4 ナムチェ (3440m)

翌日は高度順応のためにシャンボチェに登ろうと思っていたけど、あいにく天気は曇りで景色がない。
登る意欲がまったくないなか、朝ご飯を食べていると、ロッジの方が、今日はブッダ誕生祭があるから見にいくといいと教えてくれた。
時間はたっぷりあるので、見に行ってみた。

中に入ると、とりあえず寄付金?お布施?を求められて戸惑う。
いくら払うものなのか聞いてみたが、気持ちでいい というので財布にあった小銭を払う。
その後、お参りさせてもらい、会場の後ろにあるベンチに座る。
すると、ミルクティーやお菓子のサービスが。
ティーはなくなると、次々についでもらえる。
しばらくすると、ナムチェの子供たち50人くらいが入ってきてとても賑やかに。

チベットのお坊さんのお経がしばらく続き、飽き飽きして会場を出たら、華やかな衣装に身をつつんだ女の子たちが会場に入っていく。もしかして、このあとパフォーマンスがあるのか! と、急いで会場に戻った。

しばらくすると、さきほどの女の子たちが会場に現れ、ダンスのパフォーマンスがはじまった。

リズム感ばっちりのとても素敵なパフォーマンスに感動!日本の小学校のお遊戯とは全然違う。とても素晴らしい。衣装も素敵だし、ちゃんとお化粧もしていて、見た目も楽しめる。

そのうちに、またお茶とお菓子とごはんまで配られた。こんなに楽しめて、お茶やごはんまでごちそうになれるとわかっていれば、もっとお布施払ったのに・・・・

お昼頃にはお祭りは終了し、全員会場からでて、会場の周りを一周しながら、マニ車を回す。

午後は、ATMでお金おろしたり、シュラフレンタル、アイゼンの購入などして、あとはナムチェベーカリーでのんびり過ごした。
シュラフのレンタルは、250Rs/1日で羽毛の厳冬期用を借りた。
カトマンズで借りるよりもけっこう高いが、ルクラーナムチェ間で背負わなくてよい分の値段だと思うと安い。2週間レンタルして3000円くらい。
支払いの時に、デポジット含めて15000Rsと言われてびっくりした。
いくらなんでも高すぎじゃないか。ただ、ナムチェでシュラフレンタルしているお店がそんなになく、ここ4件目でやっとレンタル見つけたので、ここで断るともうレンタルできないかもしれないという思いもあり、また、このシュラフがほぼ新品だったというのもあり、15000rsデポジットで払うことにした。店主には、何度も、破ったり汚したりするなという注意を受けた。

予想に反してデポジット料が高かったので、あわててナムチェのATMで1万ルピーキャッシングしておいた。
このあと標高があがると物価上昇するので、多めに現地通貨を持ってないとひもじい思いをすることになる。半年前のゴーキョトレッキングではお金がギリギリすぎてきつかった。
が、オフシーズンと違い、クレジットカードが使えるロッジがけっこうあったので、現地通貨が足りなくなってもけっこう大丈夫だとあとで知る。ゴラクシェプのロッジでクレジットカードで支払っている人を目撃しました。

夜ご飯には、ロッジの方が味噌汁を作ってくれてとても嬉しかった。
夜ご飯のときのダイニングでは、ほとんどの客が酷い咳をしていたので、食べ終わったらすぐに部屋にこもる。
隣の住人は入れ替わったのに、また酷い咳をしている人でうるさい。耳栓をして寝た。

DAY5 ナムチェ – ディボチェ (3800m)

朝、天気は曇り。
トレッキング開始してから4日目になるが、ここまでまだ晴れの日がないことに焦りを感じる。
もしかして、もう雨季入っちゃったのか!? 昨日、天気予報をチェックしたときには、この日からしばらく晴れが続く予報だったのに、、晴れていない・・・・。

がっかりしながら朝食を食べていると、太陽の光が入ってきた。
そして、徐々に青空は広がり、ロッジを出発するころには快晴!天気予報があたった!このあともきっと天気予報があたって晴れが続くのか!

一気にテンションあがり、ロッジを後にした。
ここに、これから不要なものを預かってもらい、ランドリーもお願いしておいた。(シャツとタイツ合わせて80Rsくらい)

ロッジの方に、この日はどこに泊まる予定か聞かれ、ディンボチェと答えると、タンボチェの宿が満室で泊まれなかったら、少し下ったディボチェに行って探すといいよとアドバイスをもらった。タンボチェは宿が少ないのだろうか。

ナムチェからの道は、いっきに解放感溢れ、ヒマラヤの山々に囲まれながら吸い込まれるように歩ける道になる。
なので、ここが晴れているのとそうじゃないのとでは、雲泥の差。気分よく、景色に吸い込まれるように歩く。

ネパール エベレスト街道 トレッキング

この道、最高すぎます!!!

前回は、ここで下痢と高山病で辛かったなーと思い出しながら。今回は体調ばっちりなので楽々!

それにしても、人が多い。日本の夏山と同じくらいの賑わい。そして、個人客はあまり見当たらず、大人数のツアーがほとんど。客と同じくらいかそれよりも多い人数のスタッフも一緒に歩いているから、さらに多く感じる。

前回は、1日に数回誰かとすれ違うくらいだったので、あまりの違いにびっくり。そして、この先、ロッジに空き部屋あるんだろうかと心配になる。ナムチェの宿の方にもらったアドバイスが頭をかすめる。

きっとタンボチェには泊まれないだろうな・・・。ディボチェまで行ってもダイニングに泊まれればいいほうだろうか。これから毎日、ダイニングでの寝泊まりを覚悟した。

途中で、日本語が! ナムチェまでの道でも出会った、日本のグループの方たちだ。
このあと、ディンボチェまでの日程が一緒だったので、一緒に行動させていただくことになった。
ロッジも予約されていて、ベッド一つ空きがあるとのことで、この先3日間は個室に寝れることになった。

プンキテンガでランチ休憩。おかわり自由だからいいものの、最初の盛り付けがなんとも寂しい。

タンボチェまでの登りで高山病になる人が多いと、歩き方に書いてあったので、かなりゆっくり登った。
タンボチェの宿はあまりよくないとのことで、一緒に歩いている日本人グループの方たちはディボチェの宿を予約していたので、そのまま少し下ってディボチェの宿にチェックイン。
綺麗な宿だったが、宿代がシングル600Rsとダントツ高くてびっくりした。ツインなので払ったのは300Rs。
この標高でこの値段だと、この先の宿代はいったいいくらなんだ!? 多めにお金を持ってきたつもりだけど、足りなくなってしまうかも・・・ と心配になり、この日から家計簿つけはじめて、無駄なものを買わないように気をつけた。

この日の夜ごはんには、ピザを注文してみた。
エベレスト街道のピザは具沢山で分厚いのが定番なのに、ここのはお洒落ピザで薄っぺらかった。
そして、ヤクチーズ。失敗したー・・・
そんなに臭くなかったので、食べれないことはなかったが、高度のせいで食欲が落ちているせいもあり、2枚ほど食べてあとは小屋にいるポーターやガイドさんに食べてもらった。