2018年ゴールデンウィークに行ってきたエベレストBCトレッキングの山行日記2です。日記1はこちら
費用やスケジュールなど、概要は下記にまとめています。
目次
DAY6 ディボチェ – ディンボチェ (4350m)
朝は快晴!高い部屋代(シングル600Rs、ツイン部屋を二人なので一人300Rs)を払って出発準備。高いといっても・・・日本の大部屋雑魚寝の山小屋料金を思うと破格に安い。夏のオフシーズンに日本の山小屋でアルバイトをしているシェルパの人たちは、この価格差についてどう思っているんだろう。
朝ご飯はツナサンドを注文。ポテトは食べきれず、行動中のおやつにとビニール袋に入れて持ち帰り。具沢山で、パンもトーストしてくれていて美味しかった。
この日も、日本人グループの方たちと一緒にディンボチェまで歩かせてもらった。
お昼手前あたりからガスが立ち込めてきて、午後は真っ白。
急な登坂は特になく、ゆるゆると約500m登った感じ。途中休憩したところで、レストランがあったのでトイレを借りようと思ったら、なんとトイレがなかった!この大地のどこでもお好きなところでどうぞ と、レストランの人に教えてもらう・・・。
ダイアモクスを飲んでいるので、夜中は2-3時間に一度トイレに起きてしまう。日中は、汗をかくせいか、ランチ時にトイレに行くのみで済んでいたが、この日は気温が低いせいかトイレが近かった。が、そこまで切羽詰まっていなかったので、一応まだ少し残っている恥じらい心がありトイレは我慢した。
途中、GPSを見ながら歩いていたが、トイレ我慢時からはソワソワ、一応、隠れる場所がないか左右チェックしながら歩いていた。
が、あっというまにディンボチェ到着。良かった!!
ディンボチェは、ロッジが沢山あった。供給過多じゃないだろうか と思うほどたくさんある。
色んなロッジを見ながら、ディンボチェの一番奥にあるロッジを目指す。到着した!と思ってから、宿までがかなり遠く感じた。
一緒に歩かせてもらった日本人グループの方たちが予約している宿に私もちゃっかり泊まらせてもらうことになっていたので、ひたすらついていく。
なぜいつも、一番奥にある宿を予約するのか聞いてみたら、翌日楽をするため とのこと。なるほど!
途中には、売店がいくつかあったので、しっかり覗く。
生のリンゴがあって、心惹かれた。値段はいくらなんだろうか。
ミネラルウォーター1Lは100Rs。ディボチェの宿は250Rsだったので、安くてうれしくなる。ディンボチェの宿のミネラルウォーターは200Rsだった。
一緒に歩いていた方たちは、関西の方たちだったので、価格についての交渉というか、尋ね方というか、価格についての店主とのやりとりがとても面白くスマートだった。(強引に値切るということではないです)私は、ついつい遠慮してしまうのだけど、こういうふうにすればいいのか! と、勉強になる。このあとは、この方たちのやり方をマネしてみましたw
ネパールのお店では、日本のように商品に値札がついていないので、店主に尋ねないと値段がわからないし、適正価格なのかどうかもわからない。競合がない山の中では、提示されるがままの価格で買うことになります。
ご飯の時も、私がよく注文するゆでジャガイモは、彼らが注文するときは、ジャガバタがいいよねと内輪で盛り上がり、スタッフに「withバターね!」と頼んでいた。
私はいつも塩だけで食べていたのだけど、このあとマネさせてもらいました。ロッジによっては有料のところもありそうだけど、いまのところ有料になったところはない。
徐々に食欲が落ち気味で、この日からスープは日本から持参したインスタント味噌汁に。スープ類はいろいろな種類が用意されているが、どれもオリエンタルな味付けとオイリーな感じがあり、元気な時はいいけど、高度が上がるにつれて受け付けなくなってくる。インスタント味噌汁は、次回以降はもっとたくさんもってこようと思った。
高山病にいいと言われているガーリックスープも、ロッジによってはとてもオイリーで、日本人の私には厳しいことが多かった。きっと、客層の8割を超える欧米人にはOKなんだろうなと思う。もちろん、自分自身が元気なときは多少オイリーでもいい。でも、高度が上がって徐々に弱った身にはとても厳しかった。
なので、どのロッジでも、お湯だけ注文できるのは大変ありがたかった。毎晩、お湯をポットで注文した。
ディンボチェに到着してから宿までの距離がはてしなく遠く感じたが、なんとか到着。
ここでは高度順応のために2泊するので、明日は疲れがとれなかったらのんびりできるという思いもあり、ホッとする。
14時半に到着したので、就寝時間まではけっこうあった。
お茶を飲みながらのんびりダイニングで過ごす。
Wifiが2日使い放題で600Rsだというので、料金を支払ってネット接続してみる。インスタに数枚画像をアップし、Facebookをチェックし、メールに数通返信し、天気予報をチェックして、ネット接続できなくなった!
使用時間は30分くらいだろうか。接続できないので、ロッジのスタッフに尋ねると、なんと、使い放題ではなく、データ量だった・・・。こんなちょっとの使用で600Rsとは、ずいぶん高い。最初にきちんと確認しない自分が悪いのだけど、この日以降、ナムチェに戻るまではネットに接続することはなかった。
DAY7 ディンボチェ (4350m)
この日は、高度順応のために移動はなし。午前中は近くの山にのんびり登ってみた。
この、近くの山は山頂まではいかず、適当なところまで登って折り返し降りてきた。
ディンボチェが見渡せ、アイランドピークも小さく見えた。(近くで喋っている人の会話を盗み聞きし、山の名前を知る)
けっこうな急斜面の砂道だったので、滑るのが怖くて恐る恐るくだる。この、とても哀れな姿を不憫に思った欧米の女性トレッカーが、下り方を教えてくれ、私がちゃんと歩けるようになるまでコーチしてくれた。
登山歴10年にもなるのに、どうしてこもう下りが苦手なのか・・・ 10年たっても、ある程度の斜度を超えるとどうしても恐怖心が芽生えてしまいます^^;
なんとか時間をかけて無事に下山したあと、ちょうどお昼だったので、どこかでごはんを食べようとディンボチェをうろうろしていると、日本人グループの方たち発見。合流させてもらった。
一人だったら、ひたすら本でも読んでいたところだけど、ずっとおしゃべりして退屈することがなかった。
こんな標高のところで、なんと、ドリップコーヒーを飲むことができます!
メニュー表には、ドリップコーヒーの欄と、インスタントコーヒーの欄があり、インスタントコーヒーの方が最初に目につくところに記載されていて、単にコーヒーとしか書いていないので要注意。私は間違えてインスタントコーヒーを注文してしまった。クロワッサンは、ものすごい密度たっぷり。美味しい。朝食をロッジじゃなく、ここで食べたいと思った。
天気が良かったので靴下を一足だけ洗濯。
このためだけに持ってきた、洗濯バケツと洗剤・・・ そんなに重たくないけど、いらなかったかな。
1年前に行ったアンナプルナBCトレッキングでは、シャツやタイツもけっこうな頻度で洗濯したので、今回も持ってきたのだけど、標高が違う。それと、砂埃も多いので、トレッキング中にザックにくくりつけて乾かす作戦は使えなく、こんな高度順応日にしか洗濯できない。エベレスト方面トレッキング中の洗濯は、ほぼ諦めたほうがよさそうです。
Terra Hiker バケツ 折り畳み 10L 超軽量 78g
水はとっても冷たいので、バケツに水をためて、木の棒でかき混ぜる程度の洗濯。絞る時だけ、冷たい水を我慢したのみ。お日様パワーは凄く、夕方にはちゃんと乾いていた。
そして、バッテリーの太陽充電も全く期待せずに試みた。
5000mAh ソーラー 充電器 ソーラー 充電 ソーラーバッテリー
こちらのタイプのもの。
この太陽電池、本当の危機のときに役立てばいいなくらいに思っていたのだけど、高地でのお日様パワーはやっぱりすごい。
約1時間ほどで、iPhoneが半分充電できるくらいのパワーが貯まっていた!
このアイテム、全く期待していなかったのに、期待をはるかに超える優れもの!この買い物は当たりだった。
ここで味をしめたので、このあとのトレッキングでは、つねにザックにくくりつけて、ちまちま充電した。おかげで、ナムチェに戻るまで一度も宿の充電サービスは利用しなかった。(このあと体調を崩し続けていたので、積極的にiPhoneを利用しなく、そこまでバッテリーが必要な場面がなかったというのも大きいが)
DAY8 ディンボチェ – トクラ (4620m)
ナムチェから一緒に行動させていただいた日本人グループの方たちは、アイランドピークに行くため、ここでお別れとなる。
ピーク登山について全く知識がなかったのだが、この方たちに聞いたところによると、チュクンでピーク登山に必要な道具(アイゼン・ピッケル・ハーネス等の登攀具や、雪山装備)はレンタルできるとのこと。ガイドも、トレッキングガイドとピークガイドと職種は分かれていて、チュクンまではトレッキングガイド、チュクンからアイランドピークまでは、ピークガイドに変わるとのこと。そして、チュクンまでは一人で行って、チュクンからのみピークガイドをお願いすることも可能だということがわかった。
ディンボチェの宿で八の字結びなど、連れて行ってもらうのに必要最低限なロープワークを習っていたので、ピークガイドにお願いすると、高度順応できていて体力があり天候がOKであれば、素人でもピークまで登らせてもらえるようだ。
トレッキングは一人で自由きままに行動したい、ピーク登山は技量がないので、そこだけサポートしてもらいたい と心ひそかに思っていたので、それが可能だとわかり嬉しくなった。費用も抑えることができるだろうし。具体的な費用を知りたかったが、彼らもそこはよくわからなかったみたいで知ることできず。下山後に調べてみることにした。
ーー
3日ぶりに、ひとり旅に戻り、超マイペースで前進。
8時スタートは、まわりのみんなとだいたい同じ行動となり、大勢の知らない人たちの群れの中歩くことになる。大勢いたが、こんなにひらけた大地で、決まった道というのもなく、広々自由に歩けたので、人が邪魔でウンザリということはない。
天気はいいが、けっこう風が強かった。それでも、こんな景観の中を歩けることがとても嬉しくて、風のことなどどうでもよくなる。
ヒマラヤ最高!!!
と思いながら歩くも、つかの間、
途中から、腰など節々に痛みを感じるようになった。そして、寒い。
風がとても強いので、それで寒いのかと思い、ザックから防寒着を出して厚着をした。少しは寒気が落ち着いたが、でも、やっぱり寒気がする。このときの防寒は、シャツ+フリース+薄ダウン+雨具。天気は快晴。標高は約4500m。
この服装で寒い&節々が痛む ということは尋常じゃない。風邪でこのあと発熱するなと気づき覚悟する。なんでここで発熱しちゃうのか。日本にいるときはめったに風邪ひかないのに。
薬はバックパックの下の方にあり、取り出すのが面倒だったので、次の休憩ポイントまで我慢することにした。登山の先輩に、薬はすぐ取り出せるところに入れたほうがいいよと昔アドバイスともらったこと思い出す。たしかにそうなんだけど、すぐに取り出すところに置きたいものがたくさんありすぎて、薬は下になってしまっていた。
次の休憩ポイントは、トクラ。でも、なかなかトクラに着かない。
発熱はまだしていなかったが、かなりフラフラしていて、歩きながらずっと休憩できる岩を探す始末。休憩岩を見つけるたびに休憩する。
フラフラしながらも、なんとかトクラのロッジを目視できる地点まで歩く。そして、トクラに着いたら、葛根湯と飲もう! と決意しながら前に進む。
トクラ手前には、ちょっとした渡渉があり、本当にちょっとした渡渉なのだけど、滑って転んだら全身濡れちゃうので、びくびくする。迷っていると、後ろから韓国の団体さんが来たので、道を譲った。
彼らの歩き方をしっかり観察。
最後になっていた男性が、私がかなりびびっているのを察知し、なんと、サポートしてくれたました!韓国人男性優しいー!(いや、あまりにも私が凝視していたので、哀れすぎて無視できなかったのだろう・・・)
やっとの思いで渡渉が終わり、トクラのロッジ群に到着。
ここでゆっくりランチをして、葛根湯を飲んだら、そのままロブチェに行こうと思っていたのだけど、ロッジに座ったとたん、立ち上がれなくなった。
しばらくぼーっとして、このあとのスケジュールを確認する。
まだトレッキング予備日は2日ある。ここで一泊しても大丈夫だ。1時間ほど悩んだが、立ち上がることも億劫になっていたので、このあと数時間たてば発熱することはあきらか。この宿に宿泊できるか聞いてみたら、もちろん!と快いお返事ももらえたので、ここで休養のため一泊することにした。
私が悩んでいる間、近くで昼食をとっていたグループは、東洋的な顔つきだったので、もしかして日本人かなーなんて観察していたら、マレーシア人だった。東洋人だったら、だいたい韓国かたまに日本か中国だったので、マレーシアからも来ているんだと驚きだった。普通に英語で会話していた。マレーシアはたしか英語もOKだったはず。
こうしてみていると、あまり英語が得意じゃない日本は、この先大丈夫なのかなと心配になる。私は英語がほとんどしゃべれない。
トレッキング中は、必要最低限の英語で乗り切っていたが、この先の世界は、英語ができないと色んな場面で損しそうだなと思った。
今、後進国といわれているアジアの国は多いが、英語が話せる人は日本より多い。
ネパール人ガイドが、欧米人と英語で笑いながら楽しそうに会話している姿をみて、現在の収入面だけみれば私のほうがきっと恵まれているだろうけど、10年後は逆転しているんじゃないかと思った。
具合悪いながらも、そんな真面目なことに思いをはせつつ、やっと昼食のピークタイムが過ぎ、部屋に案内してもらえた。立ち上がると、かなりフラフラする。やっぱりここでレストする という選択肢以外はなかったようだ。
部屋に入ると、太陽の光がたっぷり入り明るくて暖かい部屋だった。景色も素晴らしく、とても嬉しかった。
が、あまりの具合悪さに、すぐにカーテンを閉め、シュラフを出して寝る。
高地に着いてすぐに横になるのはご法度という法則は知っていたが、ここに到着してすでに2時間はダイニングで待っていたので良しとする。というか、もう、横になる以外に体制になれないほどの体調不良。
横になって30分後くらいだろうか、首を触ってみたら、とても熱い。顔も、身体も熱い。発熱がはじまった。発熱してスケジュールが狂ったことは残念だけど、こうして安全な場所で休息できる状態で発熱したことは幸いだった。
日本から持参していた解熱剤を飲み、熱と戦い、3時間後くらいには熱は下がった。熱が下がると、身体も一気に楽になりホッとする。
ちょうど夕食の時間だったので、ダイニングへ行き、簡単な食事を注文してみたが、1口食べてあとは全部残してしまった。申し訳ない。きっと、日本のうどんだったら食べられたような気がする。次回以降は、フリーズドライのにゅうめんを持参しようと思った。
フリーズドライのにゅう麺のカロリーは120ほどで少ないが、高地で食欲減退すると、ポカリ意外に喉を通らないことを換算すると、100カロリーでも補給できることは大事だ。
トクラというところは、ロッジは4件ほど。ガイドブックには、ここで宿泊するようにはおすすめされていない。すんなり泊まれたので、きっと宿泊客はほとんどいないかと思っていたら、夕食時には満室となっていた。皆、個人客のようだ。きっと、大人数のツアー客はここには泊まらないのだろう。
部屋からの眺めは最高だったし部屋自体も清潔だったので、健康体だったらここでの宿泊はとても楽しめただろう。
DAY9 トクラ – ロブチェ (4930m)
朝、熱は下がったままだが、体調はいまいちよくない。
一応、ダイニングへ行き、朝ご飯を注文。甘いお茶を2杯とゆで卵2個。ゆで卵は半分だけ食べるのが精いっぱいだった。残り一つはあとで食べようと持ち帰り。
体調が万全じゃないので、出発しようかどうかとても悩んだ。
トレッキング予備日があと1日あるけど、またここで停泊してしまった場合、ゴールまで行くのは厳しくなる。スケジュールは元気な時を想定して組んでいるので、行動時間などが長く設定されている。
この体調が続けば、ご飯も満足に食べれていないし、想定の3分の2くらいでしか前に進めなさそう。なので、もし今日もここでレストとするならば、明日は凄い元気になっていない限りは下山という選択肢になる。せっかく来たのに、ここで引き返すのは残念すぎるので、やっぱりこの日は少しでも前進することにした。
ポカリスエット粉末は沢山持ってきていたので、本当に良かった。これがなかったら、まったくカロリー摂取できなかった。
トクラからロブチェへ向かう道は、いきなり急坂。(急といっても、足元が少ししかないような高度感を感じる急坂ではない)
とにかく、凄くゆっくり登る。
まわりを見渡すと、私と、もう一組のカップルが遠くに見えるくらい。トクラの宿泊収容人数は少ないので、大人数のツアー客はいっさいいなかったためだろう。この日はじめて、この雄大な景観の中を一人静かに歩くことができた。
一人で歩く場合、ガイドブックで推奨されている宿泊地を外して進んだほうが静かに歩けるのかもしれないと思った。
ゆっくりゆっくり登っていると、上から下山してきた方が一瞬、「あ」と言って立ち止まる。
私も、見上げて「あっ」と、立ち止まる。
一瞬の間のあと、「こんにちは ですかね?」と聞かれて、日本語の会話に花が咲いた♪
日本人か、韓国人か、中国か、ぱっと見判別つきにくいので、お互いに一瞬考える間が面白かった。私が全身モンベルで固めていたので、日本人だと思ったそう。
この方は、エベレストにチャレンジしてきて、その帰りとのことだった。私が目指すカラパタールは、もう5回くらい登っていると。エベレストにチャレンジする人って、本当にいるんだ! というほど私にとっては遠い世界だったのでびっくりした。彼のガイドさんも一緒に下山していて、ちらっとみたけど、とてもカッコいい。
このあとの道状況を教えてもらい、この日のうちにゴラクシェプに行くことは可能かもちらりと聞いてみたが、ロブチェにしておいたほうがよいよー とのことだった。地球の歩き方には、ロブチェーゴラクシェプは1.5-2時間くらいで行けそうな記述がされていたので、ちょっと頑張れば行ける感じがするけど、この方の言い方だと、そんなことはなさそうだ。
この辛い急坂が終わると、お墓があり、振り返ると素晴らしい景色。
ここで長めの休憩をし、ロブチェを目指す。ここからは緩やかに登りだけど、ほとんど平行移動な感じ。
昨日まではあんなに人の海という感じだったのに、今日はこのような感じで、ほぼ人がいない。大きな村での宿泊を避けると静かに歩けるというルールを、次回以降に適用することにした。(オフシーズンの場合はロッジが営業していない可能性が高いので要注意)
やっぱりここにきて良かったなーと、身体はヘトヘトだけど心だけはウキウキしながら前に進む。
お昼手前でロブチェ到着。3時間ほどで着いたことになり、元気であればお昼休憩してそのままゴラクシェプへ行きたいところだが、すでに体力の限界がきていたので、ここで宿泊することにした。
一番手前のロッジから、部屋に空きがあるかどうかチェック開始。1件目ですぐにOKだった。
ここロブチェは、宿泊チケットを管理しているところがあり、そこでチケットを購入して各ロッジに宿泊することになる。
私は写真のちょうど真ん中あたりにあるオレンジ色のロッジに泊まった。シングル500Rs。部屋もダイニングも綺麗で、日の光がたっぷり入るのでとても暖かく、この標高だし、500Rsは安いと思った。
ディボチェやディンボチェの宿が600Rsだったのは、きっとぼったくられたのだろうと推測。昨日のトクラの宿は、シングル200Rsだったし。部屋のクオリティは、ディボチェやディンボチェの宿が一番劣っていた。ディンボチェで600Rsだったときには、もう、ロブチェやゴラクシェプでは、2000Rs以上するんじゃないかと心配していたが、予定どおりの値段でホッとした。
それにしても、このオレンジのロッジはとても暖かい。これまでのロッジで一番暖かい。標高が高いのに、一番暖かいというのは不思議。建物は、石造りじゃなくて、トタン(?)のようなものでできていて、この素材が太陽パワーを取り込んで建物全体を暖かくしているのだろうか。
スタッフは珍しく女性2人で、どちらの方も愛想がよく、テキパキ行動していて、このロッジは居心地がいい。お勧めです。
お茶を飲みながら少し休んで、メニュー表をじっくり眺めていると、なんと、フルーツ缶 というメニューを発見!これなら食べれると思い、さっそく注文した。温めてもくれる。
部屋がとても暖かく、お茶でも体がだいぶ暖まっていたので、冷たいままでいただくことにした。
数日ぶりに、パクパク固形物が食べられた!そして、美味しい!前回のときも同じことを思ったけど、食べ物を食べられるって本当に嬉しい。
さすがに完食はできなかったけど、このメニューに救われ、少し安心した。
このあと、ゴラクシェプへの道を確認しにいき、ロッジの周りを少し散策。エベレスト街道沿いの村には、かならずベーカリーカフェがあるみたい。ディンボチェ、トクラにもあったし、ここロブチェにもベーカリーカフェがあった。体調がよかったら食べてみたかったな。
夕方になると、具合悪くなり少し熱が出てきた。部屋で数時間休み、夕食時は焼きそばみたいのを注文してみた。
微熱があるけどお腹は空いていたので、きっと食べれるんじゃないかと思い。
ダイニングへ行ってみると、超満席。一気に人酔い。座るところがなかったので、サンルームの椅子しかないところで食べることに。
スタッフの女性が、一人用のテーブルを用意してくれた。
もともとあまり体調がよくなかったが、この人込みで一気に気持ち悪くなり、焼きそばは1口しか食べられなかった。美味しかったのに、、また申し訳ないことをしてしまった。とても気持ち悪かったので、早々に部屋へ戻り、風邪薬を飲んで寝た。
続きはこちら >>エベレストBC トレッキング3(全5話)