ネパール エベレストBCトレッキング 概要

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ネパール ヒマラヤ ゴラクシェプ

今年の年末年始にエベレストベースキャンプとカラパタールへ行こうとネパールへ行ったものの、高山病と下痢でダウンし、日程が足りなくなったため、予定変更してゴーキョへ。

とても満足していたのですが、帰国後すぐにヒマラヤ病が発病し、このGWにエベレストベースキャンプとカラパタールへ再チャレンジしてきました!

ガイド・ポーターはお願いせずに、一人で歩いてきましたので、個人で行こうと検討されている方の参考になるように細かく情報を記載しました。ぜひご覧ください!

エベレストベースキャンプの位置

ネパールの東北あたりにあり、首都カトマンズからは小型飛行機でルクラまで行き、そこから歩いて向かうことになります。

スケジュール (2018 GW)

  • DAY1 羽田 – 香港 – カトマンズ
  • DAY2 カトマンズ – Bengkar (2800m)
  • DAY3 Bengkar – ナムチェ (3440m)
  • DAY4 ナムチェ (3440m)
  • DAY5 ナムチェ – ディボチェ (3800m)
  • DAY6 ディボチェ – ディンボチェ (4350m)
  • DAY7 ディンボチェ (4350m)
  • DAY8 ディンボチェ – トクラ (4620m)
  • DAY9 トクラ – ロブチェ (4930m)
  • DAY10 ロブチェ – ゴラクシェプ (5150m)
  • DAY11 ゴラクシェプ – ペリチェ (4252m)
  • DAY12 ペリチェ – プンキテンガ (3250m)
  • DAY13 プンキテンガ – ジョルサレ (2800m)
  • DAY14 ジョルサレ – ルクラ(2840m)
  • DAY15 ルクラ – カトマンズ
  • DAY16 カトマンズ
  • DAY17 カトマンズ – 香港
  • DAY18 香港 – 成田

今回、ルクラ到着までの飛行機には一切の遅延はなく、高山病にも下痢にもならなく、天気は快晴という素晴らしい条件に恵まれたにもかかわらず、なんと、普段滅多にならない風邪でダウンしてしまいました。

それでもなんとかゆっくり前進するも、時間切れのためカラパタールは諦めました(涙)
ですが、ゴラクシェプで一泊して、雄大なヒマラヤの景観の中に身をおくことができたので、とても満足しています。

費用

航空券 (日本-ネパール) 93,430円
航空券(カトマンズ-ルクラ) 40,043円
ビザ&トレッキング許可証代 10,000円
シュラフレンタル 3,000円(ナムチェでレンタル)
トレッキングポール、軽アイゼン購入 3,000円(ルクラで購入)
他 (ホテル、食事,etc) 70,000円
合計 219,473円

※ネパールの旅行会社に頼んだので手数料がプラスされている

保険と病院・薬局

保険

クレジットカードに無料で付帯している海外旅行保険のみで行ってきました。

アイゼン・ピッケルなど登攀具を使用しないトレッキングの場合は適用されます。(※要事前確認)

私が使用したクレジットカードは、三井住友VISAカード(アミティエ)と楽天カードです。

楽天カードは、旅行費用でカードを使用していないと保険が適用されないので、飛行機代を楽天カードで支払っています。

三井住友カードの場合は自動付帯なので、手続きも旅行費用にカードを使用しなければならないということもありません。

保険で一番気にしていた、高山病でヘリに乗った場合、保険金が降りるのか? ということですが、三井住友visaカードは全額保証ということを電話で確認しています。(これは変更あるかと思いますので、必ず確認されることをおすすめします。最近、保険金詐欺が問題になっているようなので)

そしてこの度、ヘリは要請しませんでしたが、ひどい風邪と咳で大変だったので、初めてネパールの病院にお世話になりました!!!費用は1回1万円×2回=2万円かかりましたが、全額保険でカバーされました。

>>三井住友visaカードの詳細をチェック

エベレスト街道にある病院と薬局

病院はナムチェバザールとペリチェにありました。ペリチェはヘリポートもあり、ひっきりなしにヘリが往来してました。

薬局はナムチェバザールにあります。価格は高いので、だいたい定番で使うことが多い下痢止めと高山病予防のダイアモックスはカトマンズで事前に購入をおすすめします。

カトマンズで下痢止めを買うと150Rs、ナムチェで買うと1000Rsです。ダイアモックスはカトマンズで買うと10錠100Rsです。

ナムチェバザールにある病院の場所

繁華街からけっこう登ります。体調不良の時には辛い登りです。

概要と感想

ネパール エベレスト街道 トレッキング

ゴーキョと比較すると

半年前に行ったゴーキョと比べると、景観は圧倒的に雄大、山が大きい!と思いました。私はこちらのコースの方が好きです。

危険箇所

高所恐怖症の私でも、怖いと感じるような箇所はありませんでした。道もしっかりしていて、念の為オフライン地図アプリmaps.meでは確認していましたが、特に迷うようなところもなかったです。

危険とはまた違いますが、荷運びのロバなどの往来が激しいナムチェールクラ間は、喉が弱い方はマスクがあったほうがいいです。彼らが巻き上げる砂ぼこりは半端なく、しかも、しょっちゅうやってきます。最初は可愛いなあと思うのですが、何度も遭遇するうちに、喘息がやばい!!! と私は思いました。ちなみに、この動物遣いの現地の人は、だいたいの人がマスクをしています。

ネパール エベレスト街道

天気

昨年のゴールデンウィークで訪れた、ネパールのアンナプルナでは、毎日雨が降りましたが、今回は最初の数日と最終日あたりが雨、あとは午前中が快晴で午後が曇り時々弱雨という感じでした。

なので、なるべく朝早く出発して午後には目的地に到着するパターンが王道。

ただ、カラパタールからの景色は午前中だと逆光になってしまうので、夕方の景色の方が綺麗だと思います。(登ってませんが・・・麓のゴラクシェプから見ていてそう思いましたし、現地の人もそのように言っていました)

なので、10月に行った方が素晴らしい景色に出会える可能性が高そうです。

混雑具合

半年前のゴーキョは年末年始のオフシーズンということで空いていましたが、GWの5月はオンシーズンのため、結構混雑していました。ただ、GWのアンナプルナのように、ロッジに宿泊できなくて困るという自体には全くなりませんでした。

宿泊を断られたこともありましたが、他のロッジへ行けばきちんと個室に宿泊できました。

どれくらいの混雑具合かというと、日本の夏の北アルプス人気エリア並です。

道中に出会った人たちの国籍は、ロシア、インド、マレーシア、韓国、台湾、その他欧米。圧倒的に欧米人が多く、しかも、10人以上の大名行列がほとんど。
個人トレッカーにはロシア人一人しか会っていません。静かに歩きたい場合は、ちょっと大変だけどオンシーズンを外した厳冬期がおすすめです。

ちょっと気になったのは、下山ルートとなるゴラクシェプからルクラへ戻るみちでは、ほとんど人がいなくてまたびっくりでした。

ヘリの音がBGMかというほどヘリが飛んでいたので、みんな下山はヘリだったのではないかと思います。歩いて下山するのめんどくさいですもんね・・・

ヘリで下山するツアーもありますが、高山病を偽ってヘリを呼ぶ保険詐欺が問題になっていましたので、きっと間違いないような気がしています。

>>【AFP】エベレストで横行する「不必要な救助」、ヘリ利用で保険金搾取

高山病について

過去に3度ネパールでトレッキングをしていて、高山病には悩まされていたので、今回は高山病に効く薬ダイアモックスを効果的に使用することで高山病を防ごう作戦でいました。

そのおかげで、高山病の症状は出なかったのですが、なんと、、風邪をひいてしまいました。

たかが風邪ですが、高地で風邪をひいてしまったら、なかなか治らないということを学びました・・・

解熱剤や風邪薬を飲んで、午前中は熱が下がっているのですが、夕方にはまた熱が上がるというのがカトマンズへ戻るまで一週間以上続きます。健康な体でも食べるのが大変な現地食は、もう全く受け付けなくなってしまうので、栄養補給もできません。

さらに、私は咳喘息があるので、咳が止まらなくなり夜はほぼ眠れない上に、腹筋が壊れるほどの苦しみを味わいました。

 

なぜ風邪をひいてしまったのか。

ナムチェの宿で、宿泊客の8割が酷い咳をしていたので、きっとそこで菌をもらってしまったのだろうか。

高地は、乾燥しているため、咳は出やすくなるらしいと、後で知りました。
咳喘息があるので、次回は喘息の薬を忘れないようにしなければと反省。

高度が上がるにつれ、食欲が落ちて、きっと免疫力も低下してしまったのも、簡単に風邪の菌に負けてしまったと思っています。
半年前のゴーキョトレッキングでは、ほとんど人がいなかったので、体は弱っていたけど、病原菌がそもそもいなかったから大丈夫だったのだと思っています。

トレッキング中、ほとんどの人が咳に苦しんでいる中、若くて超ポジティブな男の子達は大丈夫な印象を受けました。
若くなくても、体力トレーニングを充分につんでいるだろう人たちも大丈夫そう。
トレーニングは大嫌いで全然していなかったけど、次回はもっとすごい景観の中に身を置きたいと思ったので、帰国したらちゃんとトレーニングしようと思いました。

トレッキン中の食事事情

トレッキング中の食事は、体調を崩したせいもあり、美味しいと思って食べたものが何もありません・・・。
ロブチェのロッジに、フルーツ缶があったのが救いでした。
そんな中、ナムチェバザールにある日本食レストラン「ともだち」のうどんだけは、美味しく完食。
身体が弱っているときは、日本食以外は受け付けないもんなんだなーと実感しました。

フリーズドライのにゅうめんや、味噌汁、梅干しなど、
高地ではどうしても胃腸の働きが弱ってしまうので、食べなれた胃に優しい日本食を少しでも持っていくことをおすすめします。

トレッキング許可証TIMSについて

トレッキングパーミットは、前回同様に事前取得は不要となっていて、ルクラでエントランスフィー2000Rsを支払い、ジョルサレでエントランスパーミット3390Rs支払いすればOKでした。
証明写真や書類への記入は不要。パスポートを見せてお金を払っておしまいと、とても簡単になっていました。
TIMS取得するために、わざわざカトマンズで手続きしなくてもよくなったのは、日程短縮できるので嬉しい限りです。

服装とレンタル事情

服装

服装は、日本の秋の北アルプスを歩く程度の装備で歩きました。

  • 登山靴(3シーズンゴアテックス)
  • ゴアテックス雨具上下
  • 長袖シャツ(ユニクロヒートテック)
  • フリース(ユニクロ)
  • トレッキングパンツ中厚手(モンベル クリフパンツ)
  • ウルトラライトダウン(2枚重ね着)
  • ダウン下(薄手)
  • タイツ(ユニクロヒートテック)

レンタル事情

トレッキング道具一切なしでネパールへ行っても、全て買う&レンタルでトレッキングへ出かけることが可能です。さすがトレッキング観光大国!

買う場合は値段が気になりますが、コピー品が多く質は下がりますが、かなり安く揃えることができます。

買うorレンタルは、カトマンズ・タメル地区、ルクラ、ナムチェバザール で可能。

価格はカトマンズが最安なので、出来るだけカトマンズで揃えて、あとはトレッキング中に忘れものに気づいたらルクラかナムチェで補充がいいと思います。

私は使い慣れたものがいいので、ほとんど日本から持参しますが、飛行機の手荷物で持てる分だけなので、シュラフだけはいつもレンタル、トレッキングポールと軽アイゼンは購入しています。トレッキングポール・軽アイゼンもレンタルしたいのですが、あまりレンタルしてくれるお店がありません。

カトマンズ・タメル地区で厳冬期用シュラフをレンタルすると、だいたい80Rs/1日です。トレッキングポールの販売価格は1本800Rsくらい。

充電事情

どこのロッジでも有料ですが充電させてもらえました。

変換プラグを持っていくことをお忘れなく!

海外変換プラグ 【PSE認証済】2USBポート旅行充電器 A/O/BF/Cタイプ
SONICER

モバイルバッテリーを持っていくと安心です。

ナムチェバザールにあるカフェ、ナムチェベーカリーはコーヒーを注文すると無料で充電し放題&WiFi使い放題(速度は激遅)でした! コーヒーはドリップしてくれますし、ケーキもとっても美味しいので、ぜひ訪れてみてください。

ネパール国内線の予約方法

ネパール カトマンズ 国内線空港

最安方法

首都カトマンズから、エベレスト街道の出発点ルクラまでの国内線飛行機ですが、日本からwebで予約ができ、これが最安方法。(私が知る限りですが)

以前はskyscannerでも予約できたのですが、今はないようです。

下記のYeti Airlinesのサイトから予約ができます。この会社はネパールでは大手なので、安心ですし、1日に何便も飛んでいます。

>>Yeti Airlines

大手じゃない航空会社の場合は、天候不良の時に振替てもらえなかったり、そもそもカオスなネパール国内線空港で案内がないために苦労しますので、自分で予約する場合は、大手が安心かと思います。

しかし・・・

カトマンズールクラ間の午前中の早い時間帯、特にファーストフライトは、なかなか自分で予約ができません・・・。

3ヶ月ほど前からチェックしても、ファーストフライトの予約ができなかったので、きっと現地旅行会社の割り当て分じゃないのだろうかと思い、いつもお世話になっているカトマンズのホテルのオーナーにチケットの予約をお願いしてみたら、ファーストフライトの予約をしてもらえました。

ファーストフライトは現地旅行会社に依頼する

ネパールにある旅行会社へ依頼すると、手数料が2000円ほど上乗せされる(決済方法もかなりめんどくさい)ので、自分で予約したい気持ちでいっぱいなのですが、ファーストフライトがとれなければ、スケジュール通りに行かない可能性がかなり高くなってしまうので、2000円上乗せして現地旅行会社へ依頼するのが一番だと最近は思ってます。

私がいつもお世話になっているカトマンズ・タメル地区にあるホテルはこちら↓

タメル地区にありますが、とても静かで清潔でリーズナブル、明るい日の光もたっぷり入るお部屋です。無料でつく朝食も美味しいです♪

kathmandu home nepal

山行記録