2017-2018年年末年始に行ってきたネパール ゴーキョトレッキングの山行日記1です。
費用やスケジュールなど、概要は下記にまとめています。
目次
DAY1 日本-成都(中国)
東京ーネパール間の国際線は、エアチャイナを予約した。往復54,000円!
中国の成都でどちらも一泊となってしまい、2日ほど余分に休暇が必要になるので悩んだが、有給があったので、余分に2日休暇を取得しこのエアを予約していた。
フライト中に機内モードにしたiphoneで本読んだり音楽聞いてたりして過ごそうと思っていて、リアルな本は一冊も持ってきていない。さっそくiphoneで本読みはじめたら、NGと怒られてしまった。映画を見れるサービスもないので、中国語の機内誌を眺めるしかすることがなく、眠気もなく、暇すぎて大変だった。
成都宿泊は2回目。前回は、一泊2000円ほどの駅から遠めの宿を予約して失敗したので、今回は、駅から徒歩で行けて、自分が嫌悪感を感じないホテルを探して予約した。
自分が嫌悪感を感じない宿泊場所ということを、これまで考えたこともなかった。それだけ、日本の住環境は素晴らしいということを実感し、感謝した。
日本では、登山中はテント泊、前泊が必要なときは、車内か道の駅などにテント泊と、どこでも寝れる自身と、外泊にお金をかけるという概念がなかったので、2000円といえども高いと思っていた。
が、実際泊まってみて仰天・・・
いろいろびっくりしたことがあるが、一番自分が拒絶を感じたのは、窓がないということだった。
日本では、建築法で窓がないのはNGということをこのときはじめて知った。
普段まったく意識していなかったが、窓がない部屋で過ごすことのストレスがこんなにひどいとは!
牢獄に入ったことないけど、そんな気分だった。
テントは狭いけど、外の光は入ってくるのでこれまで不快感を感じなかったのか・・・。自分は、太陽の光を感じられないと、極度に不安になる人間なんだと認識した。とともに、窓がないことはNGという法律がある日本に感謝した。
ネパールの宿でもやはり、嫌悪感を感じたのは、窓があっても日の光が入らないときや、匂いが強烈(カレー嫌いなのでカレーの匂いが充満している宿で辛かった)、騒音が酷いとき。
ということで、自分が不快感を感じない宿泊場所の条件として、今、厳守したいと思っていることは、
- 日の光が入る
- 静かな環境
- ある程度の清潔度
- 匂いがないorアロマなどいい香りがしていること
- 安全
の5項目。
これを満たす、成都空港そばのホテルは、成都エアポートエクスプレス。
空港から歩いて5~10分ほど。まず、空港からネオンで輝いている看板を目視することができるので、歩いていける安心感がある。そして、一泊5000円ほどするので、自分にとっては高級ホテルランクになってしまうが、、 窓があり、無臭で、エアコンがあり、清潔で、シャワールームがあり、安全で、食べ放題の朝食がある、ということで、成都トランジットのときはこのホテル一択かなーと思った。hotels.comから予約したが、一カ月前から受付しているようだった。
長々書いたが、深夜に成都に到着して、成都エアポートエクスプレスへは、スムーズに到着できた。
宿泊は、とても快適。朝は早かったのでおなかが空いていなかったのに、さすが中華!とても美味しかったので、モリモリ食べてた!中華は美味しいー!中国に住んだら、太っちゃうだろうなー。
成都に到着する前、上海で乗り換えだったので、上海でもご飯を食べたが、人生で一番美味しかったんじゃないかぐらいの美味しいご飯に感激した!
何も、大枚はたいて食べた高級料理ではなく、空港レストランでたべた800円ほどの料理。写真ではあまりおいしそうには見えなかったので、全然期待してなかったが、一口食べてびっくり!もう、そのあとは無我夢中。
料理名は麻辣香鍋(マーラーシャングオ)。また上海に行ったらこれは絶対に食べたい。
具材は自分で好みのものを選べるが、野菜だけか、肉だけか、海鮮だけか、という選択肢だった。肉と野菜と海鮮を全部入れたかったけど、ダメと言われた。野菜だけだったけど、本当に美味しかったー!
DAY2 成都(中国)- カトマンズ(ネパール)
成都からカトマンズへのフライトは、しっかり窓側の座席をリクエスト。
雄大なチベットやヒマラヤの景色を堪能できるので、フライト中は本を読むなどする必要がなく、景色に夢中。
隣には、チベット衣装に身をつつんだ女性が座っていて、ずーっとお経を唱えていた。景色を見ながらお経を唱えるので、ほぼ私の耳元で唱えられる。なので、BGMはチベットのお経。
隣を見ようとするとキスしちゃうくらいの接近度。首が痛くなるほど、ずっと窓の外を見て過ごした。
離陸時はお経の音量も大きくなった。
カトマンズ到着後は、予約していたタメル地区にあるホテルへ直行。
タクシーで700Rs。料金をごまかされるのが嫌だったので、空港でタクシーチケットを購入してみた。
これで安全だ! と思ったのに、そんなに甘くなかった 笑。
タクシーに乗ると、運転手の他になぜかもう一人の現地人が乗る。そして、セールスのおもてなし。
ポーターを雇うかどうかは少し迷っていたのと、レンタルしたい道具もあったので、話を聞いてみた。予約したホテルのそばに事務所があるので、そこで日本語ペラペラの人がいるから詳細を聞いてと案内される。
ポーターの価格は1000Rs/1日とのこと。ならお願いしようかなと心が傾く。
ホテルにチェックインして荷物を置いてからその事務所へ行こうかと思っていたら、なんと、事務所でタクシー降ろされた。そうか、事務所で話を聞いたあとにタクシーでホテルまで送ってくれるのねと思っていた。
事務所に入ると、日本語ペラペラの人に説明を受け、ポーターは2500Rs/1日とのこと。レンタルはポーターを雇った場合のみとのこと。
話が違うじゃないか! と怒りがこみあげてくる。断って事務所を出ると、タクシーいない・・・・
しかたなく、ホテルまで歩いた。10分くらい歩いた・・・
10分は確かにそんなに遠い距離じゃない。でも、カトマンズの騒音と排気ガスと砂誇とカオスな状況を避けて、とりあえずホテルに行きたかったから空港でタクシーチケットを買ったのに。
怒りを抑えるのに大変だった。今度はもう絶対にセールスされてもガン無視だ!
ホテルは、はじめてのホテルを予約していた。過去に泊まったタメルのホテルは自分にとって不快でしょうがなかったので、今回は例の5項目を満たすホテルを予約していた。
一泊朝食つきで2500円。ここでは、5項目の他に、さらに条件を追加していた。
- 暖房がある
- シャワーがある
- ヘアドライヤーがある
の3項目。
ネパールにきて、こんな都会的なものを求めるなんて という感じがするが、トレッキングの前日とトレッキング終了後は、やっぱりシャワーを浴びたいなと。
寒さに弱いので、湯船なしのシャワーだけなら、厳冬期だし暖房のない部屋ではとてもシャワー浴びれない。(過去の経験より)髪が長いので、ドライヤーがないと、寒くて頭は洗えない。
booking.comで探した今回のホテルは、私の希望をすべて満たしてくれていて、そして朝食も美味しかった。朝出発時間が早い場合は、ランチボックスにしてくれるのも嬉しかった。
タメル地区内にあるのに、静かで、しかも、部屋の窓の隣は遮る建物がないので、朝日を見ることができる!
朝目覚めたとき、朝日を浴びるってこんなにも幸せなんだと思った。今の自分の東京の部屋は、遮る建物はないが、北向きなので朝日に縁がない。
ホテル内は、アロマなのかいい香りが漂っていて、室内も清潔。暖房はしっかり効いたし、シャワーも温かいのがふんだんに使えた。
スタッフもとても親切。値段もリーズナブルなので、カトマンズのお気に入り宿になった。
カトマンズ ホーム ネパール
チェックインを済ませたあとは、あらかじめ調べていたトレッキングショップへ行き、シュラフとアイゼンをレンタル、トレッキングポールは購入した。トレッキングポールもレンタルしたかったが、レンタル品は粗悪なものしかなく、他店を探し歩く元気もなかったので、しかたなく購入した。
レンタル完了したあとは、TIMSを取得しに急ぎ足。
が、事務所に行くと、TIMSは発行していないと言われた。英語がほとんど話せないので、スタッフの方が翻訳ソフト使って説明してくれる。(さすが観光地!)
カトマンズでは発行しないことになり、ルクラで発行してもらいなさい とのこと。
不安になったが、カトマンズで発行していた昔も、TIMSチェックポイントで違約金を払えばトレッキングは継続できるという噂を聞いていたので、とりあえずTIMSを手にいれられなかったけどなんとかなるだろうと思うことにした。
夜は部屋でワインを飲んでから就寝。
DAY3 カトマンズ – ナムチェ – Nurning (2592m)
朝6時半に空港にカトマンズ空港に到着。
もう、どこが人間の入り口なんだかカオスな国内空港。案内板もすごいわかりにくくて、もっとデザイン工夫してよー と思った。
チェックインの仕方からさっぱりわからない。
受付カウンターで予約メールのプリントを見せ、案内されるがままに移動し、座って待つように言われた。
予約の出発時間前30分になるのに、座ったまま何も案内されない!
そわそわしながらしばらく待っていると、遅延の案内版が貼りだされた。
Delay due to bad weather
この、delay という単語を、前回の海外旅行では知らず、空港で初めて知ったときを思い出す(笑)
オフライン翻訳辞書をもっていなく、iphoneはネットにつながっていなかったので、この単語の意味を調べるすべはなく、ひたすらdelayって何なんだ??! と焦りまくった。
ホテルから空港までの移動時は暗くてわからなかったが、外を見ると曇っていた。
こんなもんで飛行機飛ばなくなっちゃうのか!?
今回は、予備日を合計5日間とっていたので、もし欠航になっても大丈夫だとは思っていたけど、気分はだいぶ暗くなった。
どんどん空港に観光客が増えてくる。
iphoneに入れていた本を読みながら暇つぶすが、アナウンスを聞き逃すと大変なことになるので、没頭できず、ずっとそわそわしつづけていた。
3時間くらい待って、やっと、飛行機が飛び始めたらしいアナウンスが流れる。英語のアナウンスがよく理解できなかったが、まわりの人たちがカウンターに並びはじめたので、察することができた。
列に並び、パスポートを見せ、チケットをもらう。これをボーディングパスといい、これを手にしてはじめて飛行機に乗れることを、このとき初めて知った(笑)これまでの旅では遅延する状況が一切なかったので、ボーディングパスの存在も意識していなかった。
やっと手に入れたボーディングパス。
そこには、手書きで3桁の数字が大きく書かれていた。
荷物のX検査を通り、最終の部屋に行くと、そこにはたくさんの観光客が・・・・一応、電光掲示板がある。
前回は、小さな会社のチケットをとっていて、電光掲示板がなくよくわからなかったという記憶があるので、今回は電光掲示板があるネパールでは大手の航空会社yeti airlineを予約していた。
その電光掲示板には、自分のボーディングパスに書かれている数字の便がちゃんとあり、ひとまず安心する。ただ、出発時間の表示はとっくに過ぎている時間になっている。
待合室では、つねに英語と現地語のアナウンスが叫ばれている。3桁の数字を何度も叫んでくれるので、聞き逃すことはなさそうだと思ったけど、いったい何時に呼ばれるのかわからなかったので、トイレに行くのも我慢したくなる。
ここで3時間ほど待った末に、やっと自分の3桁の数字が叫ばれた。もう、飛び上がらんばかりの嬉しさだった。
乗客10名ほどの小さなプロペラ機。
こんなに小さな機体に乗るのは初めてなのでドキドキした。
ヒマラヤが見える左側の座席に座る。
同じような機体がまわりにたくさんあり、座席に座りながら他の機体が出発するのを眺めていた。
飛行機が飛ぶ前に、プロペラの前で合図を送っている係の人がいる。充分に回転したらOKサインを出していた。
朝7:45発の飛行機が、午後2時ころ、やっと出発!ヒマラヤや、山間にある村が小さく見え、本当にネパールには平地がないんだなぁということを実感。
ルクラ空港への着陸は岸壁の上にある短い滑走路への着陸でびっくり!うまく岸壁上に上がれるように直前に高さ調整を手動でしている。
客席から操縦席が見えるので、みんなiphoneのカメラで撮影しながらドキドキ眺めていた。滑走路は斜面になっているので、短くても止まれるような仕掛けだった。
無事着陸後は、拍手喝采。私も思わず拍手しちゃった。
ルクラ空港で荷物を返してもらうのは外だった。半日以上遅れたけど、でも、一応スケジュールどおりで出発できるので、まず一安心。
すぐにTIMS事務所を探した。それらしき建物に行くと、鍵がかかっている。他にも何人かトレッキング客がいて、みんな困っていた。
近所の人が、係の人に電話してくれて、1~2時間後にまたきたらオープンするかもとのこと。なんて適当な!?
しょうがないので、近くのレストランで暇をつぶす。もう3時過ぎなので、今日はルクラに泊まっちゃおうか。
レストランの女の子に、今日はどこまで行くの?と聞かれたので、できるだけ前に進みたいんだけど、TIMSの事務所があいてなくて困ってるんだ と言うと、
TIMSは無くてダイジョブ!この道をとにかく進めば大丈夫!と自信をもった笑顔で教えてくれた。この女の子のことを信じて、トレッキング開始した。
10分くらい歩いたところに、TIMSチェックポイントらしき建物があった。
カトマンズの空港でみかけた韓国人のトレッキング客が並んでいたので、聞いてみたら、ここでパスポートを見せてTIMSを買ってからトレッキングスタートするんだよと教えてくれた。
それにしても、韓国人、英語うまいなあ。そしてイケメン♪
証明写真の提出や、めんどうな書類への記入も必要なく、戻ってくる日を告げてお金を払えばチケットがもらえる。許可証というより、入園チケットみたいな感じ。
晴れてTIMSもゲットし、すでに3時半すぎていたが、行けるところまで進むことにした。
ずっと混雑した中に押し込められていたせもあって、山道にはいると解放感で体が喜んでいるのがわかる。しかも、ゆるーい下り坂なので、スイスイ前へ進めてしまう。
途中、大きなつり橋がいくつかあり、揺れて怖かったので恐る恐る渡っていた。後ろから人がきたら、抜かしてもらって、彼らが渡り切ってから一人でゆっくり歩いていた。
そんななか、上品な白人の老夫婦がきたので、ぬかしてもらおうとしたら、旦那さんのほうが、
「怖いの?だったら、私の腕につかまって一緒に渡りましょう」と、やさしく声かけてくれた。
なんて紳士!日本だったらぜったいにありえない。
暗くなりかけたので、Nurning (2592m)というところで泊まることにした。建物は新しく、中も綺麗。客は私と、ロシア人のカップルだけ。
ロシア人カップルは親切に、食事中いろいろ話かけてくれた。女性のほうは少し高山病で頭が痛いと具合悪そうだった。
私は、全然平気だったし、まだ2500mだしと、ビールを飲んだ。(あとでこのビールをすごく後悔することになる)
ご飯はダルバート。このダルバートは、ずっと敬遠していたが、ダルバートしかないというところでしかたなく食べたらめちゃくちゃ美味しかったので、それ以来ファンになった。でも、美味しいところとそうでないところの差は激しい。
DAY4 Nurning – ナムチェ (3440m)
朝食にチベタンブレッドを注文した。
どんなものかわからなかったが、パンとコーヒーの軽い食事でいいかなという思いで注文。
すると、ロッジの女性が、「チベタンブレッドはオイリーだけど大丈夫?メニューにはないけど、オイルなしのパンを焼いてあげるわよ」と。
おおー!なんて親切!どんなパンかわからないけど、朝から揚げパンみたいのは食べられない!
ありがたく、ノンオイルの特別メニューを作ってもらった。名前はチャパティというらしい。
せっかく作ってもらったけど、あまり美味しくなく、全然喉を通らなかった。
でも、せっかく作ってもらったので残すのも悪いなと思い、日本から持参したビニル袋に残した分をいれ、あとで食べることにした。
この日は、スケジュール通りだとナムチェまで行くことになるが、ここが標高2500mでナムチェが3440mと、1000m近く登ることになるので、ナムチェの少し手前あたりで泊まろうかなと考えながら出発した。
天気もよく、ぐんぐん前へ進む。現地の馬やヤク集団の往来が多く、そのたびに砂ぼこりの中に入ってしまうので、あっという間に全身汚れる。
ランチのラーメン。この緑の野菜が入っていると、どんな料理も美味しく感じる。この魔法の野菜は何という名前なのか。
1時くらいにジョルサレに着いた。もう少し進んで、適当なところで泊まろうかと前へ進む。
ナムチェまでの急坂に入り、辛くなってきたので、宿があったらそこで泊まろう!と思いながら歩く。建物が見えたので、お!宿か! と期待すると、トイレだけの休憩所。
ここで、少し頭痛を感じた。
前回、アンナプルナBCへのトレッキングでは標高4200mでも高山病にならなかったので、この標高で高山病になるとはまったく思っていなく、この頭痛は寒いせいかと軽くみていた。
少し休んでまた前へ進む。もうきっと、ナムチェまで宿はないんだろうと悟り、あきらめて登り続けた。
たぶん、3時半くらいだっただろうか。ナムチェに到着した。
なんとなく、和食が食べられたらうれしいなーと、sakula lodge というところにチェックイン。「sakula」とあるからには、きっと日本人向け宿なんだろうと期待していた。
建物は綺麗。部屋はホテル並みに綺麗で、シャワーとトイレが部屋についていた。オーナーは日本語ペラペラでホっとする。
値段は、いつもは1000Rsだけど、オフシーズンだから400Rsでいいよとのこと。
トレッキング中の宿は一律200RSだと思っていたので、予算オーバーだけど、こんなに綺麗な部屋で400Rsはたしかにありえない。1000Rsでも安い。それを400Rsでいいならありがたい。
ガイドブックが推奨するように、高度順応のために2泊することにした。
部屋の窓からは、ナムチェの町とヒマラヤの山がみえて満足
ナムチェの町を散策して、宿に戻り夜ご飯を。
期待していた日本食はなかったが、ローストチキンがあったので肉好きな私にとってはとてもうれしいメニュー。喜んで注文した。
だれかのブログで、エベレストのトレッキング中は肉は食べないほうがいいと書いてあったのを思い出した。このときまでは、なんて神経質な人なんだろうくらいにしか思っていなかった。
ここは標高3440m、明後日からの自分にとっては本格的なトレッキング開始のために、肉を食べて元気になっておこう というつもりだった。
が、出てきてびっくり! 見た目がまずローストチキンに見えない。石のように固い肉だった。
ナイフで切るのもかなり一苦労。口に入れても全然噛めない。顎が痛くなり、歯は折れるんじゃないかと思った。
頑張って食べるも、3分の1ほどでギブアップ。
まわりの野菜とお米とサービスされたスープで胃を満たそうとすると、野菜には一切の味付けがなく、スープはまずかった。ふりかけでも持ってくるべきだった・・・
食事中から頭痛がしていた。
胃が満たされないまま、まわりではクリスマスパーティーで騒いでいる団体客がいて落ち着かなかったので、寒い部屋に戻って寝ることに。
頭痛がするので、ダイヤモクスを半錠飲む。
頭痛は和らいだが、胸がしめつけられて苦しかった。そのしめつけが、吐き気に変わり、吐いたらすっきりした。が、首の上あたりが痛くなってきたので、ダイアモクスをまた半錠飲んだ。
DAY5 ナムチェ (3440m)
DAY6 ナムチェ – Kyangjuma (3650m)
翌朝、頭痛も吐き気も収まった。が、ふらふらする。
ダイアモクスを1錠飲んで30分後くらいに元気になったので、ナムチェを散策。
美容院があり、シャンプーサービスがあったのでやってもらった。あたたかいお湯を使って洗ってもらい、ドライヤーで乾かしてもらって700Rs。まさかここで洗髪できるとは思っていなかったので嬉しかった。
夜ご飯は昨日の失敗から肉はもうこりごりだったので、シェルパシチューを頼んだ。
夕食後、下痢になった。
深夜、下痢が止まらない。日本から持参した海外旅行用の強力なやつを飲んだのに、朝になっても下痢は止まらない。昨夜は吐いて、今日は下痢で、もうおなかはペチャンコに。
薬が効かないので、ナムチェの薬局で買った。
一粒が大きくて、カラフル。
薬を飲んで、朝食のパンケーキを半分食べて、また下痢をする。1時間くらい寝て、少し気分がよくなったので、とりあえず出発することにした。
ナムチェからキャンツマへの道はとても素晴らしかった!
景色に吸い込まれるように前へ歩ける。体力は消耗しきっていてふらふらだったが、景色を堪能することはできた。
普通の2倍以上の時間をかけて歩き、ふらふらで限界だったので、キャンツマで宿泊。
暗くてとても寒いロッジだった。客は私一人のためか、暖房も入れてもらえず。
食欲は全然なかったが、茹でジャガイモを注文。7個くらいでてきてびっくりした。1個食べるのがやっとで、あとは申し訳ないけど全部残す。
とても具合悪かった。この体調だと、もう下山したほうがいいかなと悩んだ。
が、もしかすると、ナムチェで買った下痢止めが強力すぎて副作用で具合悪いのかもと思い、薬を飲むのを辞めてみた。
これで明日の朝、朝食が食べられて調子よかったら前へ進み、まだ具合悪かったら下山を考えようと思っていた。
スケジュールは、EBCをあきらめれば、あと2日遅れても大丈夫。地図を眺めて、GOKYOへ変更するのもありかと思いつく。
いま宿泊している場所が、ちょうどカラパタール方面とGOKYO方面への分岐地点だったのは幸いだった。
GOKYOにすると、あと3日遅れても大丈夫ということになる。高度順応も少し楽になる。
ということで、もし明日体調がよければGOKYOへ向かおうと決めた。スケジュールに余裕ができ、気持ちが楽になった。
続きはこちら >>ゴーキョ トレッキング2(全3話)