半年前のGWにアンナプルナBCへ行き、ネパールトレッキングは満足する予定だったのですが、帰国後2か月くらいでヒマラヤ病が発病。
3か月前から上司に懇願し、年末年始は21日間の有給休暇を取得して、3度目のネパールトレッキング、今回はゴーキョ湖へ行ってきました!
今回も、ツアーに参加したり、ガイドやポーターをお願いすることもなく、一人で行ってきましたので、個人で行く場合の費用や、気を付けなければならないところなど、参考にしていただけるかと思います。
ゴーキョピークの位置
ゴーキョピークは、ネパールの北東、エベレストがあるクーンブエリアにあります。
現地では、ゴーキョはピークではなく「Ri」とのこと。「Ri」は「丘」くらいで、「ピーク」はもっと高いところを意味するようです。
なので、地球の歩き方には「ゴーキョピーク」と書いてありますが、現地人や他のトレッカーは皆「ゴーキョ・リ」と言っていましたのでご注意を。
スケジュール(2017-2018 年末年始)
- DAY1 成田 – 成都
- DAY2 成都 – カトマンズ
- DAY3 カトマンズ – ルクラ – Nurning (2592m)
- DAY4 Nurning – ナムチェ (3440m)
- DAY5 ナムチェ (3440m)
- DAY6 ナムチェ – キャンツマ (3650m)
- DAY7 キャンツマ – モンラ (3960m)
- DAY8 モンラ – ドーレ (4110m)
- DAY9 ドーレ – マッチェルモ (4470m)
- DAY10 マッチェルモ (4470m)
- DAY11 マッチェルモ – ゴーキョ(4790m)
- DAY12 ゴーキョ(4790m)
- DAY13 ゴーキョ – ゴーキョRi(middle) -ドーレ (4110m)
- DAY14 ドーレ – ナムチェ (3440m)
- DAY15 ナムチェ – ルクラ(2840m)
- DAY16 ルクラ – カトマンズ(1400m)
- DAY17-19 カトマンズ
- DAY20 カトマンズ – 成都
- DAY21 成都 – 成田
費用
航空券 (日本-ネパール) | 54,770円 |
トランジットホテル(成都2泊) | 11,000円 |
航空券(カトマンズールクラ往復) | 38,430円 |
ビザ&トレッキング許可証代 | 10,000円 |
他 (ロッジ、食事、etc) | 80,000円 |
合計 | 194,200円 |
保険と薬局
クレジットカードに無料付帯している海外旅行保険のみで行ってきました。三井住友VISAカードです。
アイゼン・ピッケル等の登攀具を使用しないトレッキングの場合、高山病でヘリを利用した場合と、現地の病院代が支払われることを電話確認しています。
カトマンズールクラの飛行機が欠航になりヘリを利用した場合は対象外です。この場合、AIUの保険では5万円ほど保証してくれるとありましたが、保険料が1万円以上もするので、加入しませんでした。
今回、保険のお世話にはなりませんでしたが、ナムチェバザールで激しい下痢に襲われ、薬局で下痢止めを購入しました。日本から持参した下痢止めでは全く効果なしだったので。海外用と書いてあったのに、全く効果なしでした!ナムチェで買った下痢止めは1000Rsほど。
カトマンズだと 100Rs なので、ダイアモックスと下痢止めはカトマンズで購入しておくべきでした。
概要と感想
本当は、カラパタール&エベレストBCへ行く予定だったのですが、ナムチェで高山病&酷い下痢になってしまい、予定変更してゴーキョへ行ってきました。
高山病と下痢
前回のアンナプルナBCトレッキングでは高山病になりませんでしたが(ダイアモクスは飲んだ)、もっと標高が上がる、自分にとっては未知の標高になるので、念のため、ガイドブックで推奨されている日程よりもかなり多めに予定を組んでいました。
多発する国内線フライトの欠航への心配と、せっかくのゴールで晴れなかったときに待機できる予備日も欲しかったので、トレッキング予備日2日、フライト予備日3日、合計5日の予備日です。
結果、アンナプルナBC(約4200m)よりもずっと低い標高3400mのナムチェから高山病になり、頭痛、食欲不振、下痢、嘔吐と・・・
高山病がひどかったので、本当はカラパタールへ行きたかったのですが、少し高度順応が楽といわれているゴーキョへ変更しました。
一度、高山病と下痢が治っても、また標高を上げると高山病になるという繰り返しで、高度順応は大変。私は高度に弱い体質だということを認識しました。
高山病に悩まされコースも変更しましたが、予備日をフルに使い、ヒマラヤの雄大な景観の中に身をおくことができ、満足のいくトレッキングができました。
ちなみに、下痢の原因は、肉です!もうこれは断言できます!
冷蔵庫がない環境でなぜ肉が食べられるのか ということを考えると、理解できるはずなのですが、私はそんなに繊細じゃないなんで思っていたんですよね・・・
エベレスト街道ではベジタリアンになりましょう!!
トレッキング街道の様子
ナムチェからのトレッキング道は、雄大なヒマラヤの山々を眺めながら、吸い込まれるように歩けてすごく気持ちいい。
次々に景色も変わり、往復13日間、まったく飽きることがありませんでした。
宿泊するロッジは、アンナプルナのときのような、親切な地元のお母さん的な人はいません。雇われスタッフが多く、やる気がなかったり、会計をごまかされることが多かったのがちょっと残念。
道中出会った人たちの出身国は、オーストラリア、ロシア、アメリカ、南アフリカ、韓国。意外に少ない。日本人には3名出会いました。
オフシーズンのためか、混雑しているという感じはなく、トレッキング中は、大自然の中に私一人だけ! という感じでだいたい歩け、でも、1日に数回はだれかとすれ違ったから、まったくの孤独というわけでもありません。
ロッジは閉まっているところも多かったのですが、私が泊まったところは、だいたい何組かいました。相部屋になることは1度もなく、つねに個室で快適でした。
カトマンズールクラのフライト
心配していた、カトマンズールクラのフライトは、行きは半日の遅延、帰りは定刻通り。なので、フライト予備日3日はまるっとあまり、カトマンズで暇を持て余してました。
トレッキング許可証TIMSについて
TIMSの取得は、カトマンズではできなく、ルクラでの取得に変わっていました。
TIMSチェックポイントで購入するスタイル、とっても簡単!証明写真や、面倒な書類への記載も必要なく、戻ってくる日を口頭で告げて、お金を払うだけ。
場所は、ルクラの空港からナムチェに向かって歩いていれば、10~15分くらいでたどり着きます。一本道なので、迷うこともありません。
天気
トレッキング中の天候は、ゴーキョピークへ登ろうとした日と、帰りに1日、合計2日間だけ曇りor雪で、あとはすべて快晴。
日が沈むととても寒かったですが、日が出ていると、けっこう暖かく、外でゆっくり座って景色眺めながらお茶飲む余裕がありました。
食事
ご飯は、色々なメニューを食べてみましたが、下記のメニューがスムーズに胃が受け付けてくれました。
- 茹で卵
- 茹でじゃがいも
- スパイシーじゃないシェルパシチュー
- ベジモモ(not spicyと頼むと、だいたい味がついていないので塩をふりかけて食べた)
- ピザ(これが意外なことにびっくりするほど美味しい。いろんな種類の野菜とチーズがたっぷりで具沢山。)
両替
両替は、はじめてATMで海外キャッシングを試してみました。引き出せないATMもありましたが、いくつか試すと引き出せるものに出会えました。
楽天カードは一度も使えず、三井住友カードだと引き出せます。
あとでレートを計算してみたら、ATMキャッシングがわずかにお得でした!でも、ナムチェでは一度に1万ルピーしか引き出せないので、手数料を考えるとやっぱり割高かも。
服装とレンタル装備
服装
日本の秋のアルプスを歩く程度の服装で歩きました。
- 登山靴(3シーズン用ゴアテックス)
- ゴアテックス雨具上下
- 長袖シャツ(ユニクロヒートテック)
- フリース(ユニクロ)
- インナータイツ(ユニクロヒートテック)
- トレッキングパンツ中厚手(モンベル)
- 靴下(厚手・薄手)
- ダウン上(ウルトラライト2枚重ね)
- ダウン下(ウルトラライト)
- 手袋(薄手・厚手・ゴアテックスオーバーミトン)
レンタル装備
カトマンズで、厳冬期用のシュラフと軽アイゼンをレンタル、トレッキングポールを購入しました。
シュラフのレンタル代は80Rs/1日、トレッキングポールは1本1500Rsで購入。
トレッキングポールは高いと思いましたが、店主が頑なに、これはいいやつだから値下げはしない!と言い張るし、他店へ行くのが面倒だったのでそのまま購入しました。結果、とっても良い品でした!軽くて丈夫、長さの調節もスムーズにできます。
レンタルしたのは、「Pumori Trekking Shop」。タメルの繁華街から少し外れた静かな所にあります。
山行日記
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