2016年ー2017年の年末年始に訪れたネパール ゴレパニ・プーンヒルトレッキングの日記3です。山旅日記2はこちら
費用・スケジュールなど概要は下記のページにまとめています。
DAY8 ダンプス ー ポカラ
朝、ロッジのおじさんに、ポカラまでのバスの乗り方について教えてもらった。
直通便はないので、途中乗り換えになるとのこと。
ダンプスからポカラまではこの旅で一番のんびり歩いた。
SALEポスターが石壁にかかれていておシャレ!
途中、おじいさんに話しかけられた。
口を大きく開けて「悪魔がいる」ので助けてほしいとおじいさんは言う。
意味がわからなくて、?な顔していたら、おじいさんの家族総出で日本語の会話帳など出してきて調べてくれた。孫なのか、中学生くらいの活発な男の子がいて、ボロボロの会話帳で熱心に調べてくれている。
歯に何か挟まったから取るのを手伝ってと言っているのかと一瞬思っていて、そんなお手伝い嫌だわ〜と思っていた 笑。
何度も聞いているうちに、やっと虫歯だとわかり、痛み止めをあげた。
気休めにしかならないよと説明したかったが、英語で何と言っていいかわからず、薬をあげなから病院行った方がいいというと、お金がないとのこと。きっと日本みたいに医療保険なんてないんだろうなあ。
このあと、おじいさんが販売しているアクセサリーを見せてもらった。
歯が痛くて販売に行けなく、収入なくなり困っているとも言われてしまった。
可愛いのがあれば買おうかなと見せてもらったけど、どれも欲しいとは思えないものばかりだったので、ごめんねと言って買わずに家を出た。
お金じゃなくて、いらない洋服でもいいから何か不用品あれば譲ってくれないかとも言われた。日本の家にはたくさんあるんだけどなあ・・・ 今は必要なものしか持ってないから、あげられるものは何一つなかった。
下山し終わって、大きい道路に出た。
アクセサリーを大量に手に持った人何人かにセールスされる。
ポカラ行きのバスはどこから乗るのか聞くと、そんなバスはないからタクシー乗れと案内された。が、断ってウロウロしていたら、一台のバスが止まり、
「ポカラ ポカラ」 と叫んでいた。
バスに走り寄って乗せてもらう。
着席してから料金回収された。80Rsだったかな。
乗客は全員地元のネパール人で、私の隣には小さな子供を抱っこした人の良さそうなおじさんが座った。
バス内にはローカル音楽が流れ、隣の小さな子は盆踊りのような感じで手で踊っていて可愛かった。
やはり、ポカラまでの直通ではなく、途中で降ろされた。
そこはとても砂埃がまいカオスな状態で、乗り継ぎバスがあるのかどうかもわからない。
すぐにタクシー運転手たちに声をかけられたので、ここはもうタクシーに乗ってポカラまで送ってもらった。料金忘れてしまったが、途中まででもバスに乗った方が安いのと、車内で多少なりとも地元の人とふれあえたのが良かった。
ポカラでは、菜の花ロッジを予約していたので、そこへ直行。
静かな場所にあり、外観も室内も綺麗だった。
部屋からの眺めも素晴らしい。
ホットシャワーはガイドブックの案内通りふんだんに使えた。
ポカラへ来た時に泊まったホテルの半値くらいだったけど、クオリティは3倍くらいいい。
久しぶりのシャワーでスッキリした後は、ホテルの隣にあったランドリーに洗濯物をお願いした。控えみたいなものをくれなかったので、要求すると、あなたのことを記憶するから大丈夫とのこと。 少し心配になったが、そのままビール&ステーキを食べにレストランへ行き、お腹を満たした。激しい登山をしたわけじゃないけど、初めての海外トレッキングに充実感があり、満足していた。
夜ご飯には、日本食レストラン「古都」へ。
久しぶりの日本食はとても美味しく、私はやっぱり日本人なんだなあと思った。
菜の花ロッジで翌日のカトマンズへのバスチケットをとってもらう。
グリーンラインバス、1800Rs ランチ付。
乗り場は、ロッジから歩いて数分のところにあった。
DAY9-10 ポカラ ー カトマンズ
菜の花ロッジにはレストランがないので、朝食はロッジの斜め前のレストランで食べた。
ネパールの朝食は、だいたいこのようなメニューが定番のようで、野菜と卵が美味しい。
グリーンラインバスは、乗客は3分の1くらい。なので、私の隣には誰も座っていないので快適だった。
噂通り、道路がガタガタなので、揺れが激しかった。
ランチにはリゾートホテルのようなところでビュッフェ形式。
客は、このバスに乗ってる人しかいないので、バスに乗り遅れるなどの心配もなくゆったり過ごせた。が、メニューが全部カレー味なので、カレーが苦手な自分は食べれるものはなかった・・・・
カトマンズに近づくにつれ、道が混雑し始め、到着したのは出発してから8時間後くらい。疲れた感じがするけど、カトマンズで特にすることはないので、ホテルでのんびりすることにした。
バスを降りてタメル地区を歩くのは、覚悟していたけど、想像よりもはるかに大変で気が滅入りそうだった。歩道も車道も関係ないので、まっすぐ歩くことは不可能。すごい砂埃と排気ガスとクラクションの嵐。
何かあったらと、カトマンズに戻ってくる日を帰国日の2日前にしていたので、このカオスな街に2泊する予定。きっとホテルに入れば大丈夫だと信じながら、やっとの思いで到着したホテルは、1階がカレーレストランで、建物全般にカレーの匂いが充満している。歩き方で紹介されていたから大丈夫だと予約したのだけど、失敗した予感・・・
ホテルのオーナーは親切そうな人で、お茶をまず出してくれウェルカムしてくれた。
部屋へ案内されると、中国の成都で体験した牢屋とまではいかないけど、それに近い感じ。窓があり日もはいるけど、窓を開けると廃墟が。地震の余波だと思うけど、どうしてもこの部屋に泊まるのに抵抗を感じた。が、とても人の良さそうなオーナーだったので、断ることができなく、我慢して2泊した。
ホテルでゆったり過ごそう計画はこれでなくなり、なるべくホテルで過ごさなくて済むように、近くの綺麗な喫茶店に居座ったり、気が進まないけど観光してみたり、タメルをうろついてみたりした。
いつになるかはわからないけど、アンナプルナBCのトレッキングにはまた来るかもしれないと思い、地図を購入した。日本だとなかなか買えないし、運良く見つけられても、ここで新品500円で買えるものが、中古で3000円くらいになってしまうので。
私の避難所となっていたのは、こちらの喫茶店。
まるで日本かと思われるような先進国的な店内。
静かで、砂埃とも無縁で、快適。FreeWIFIもある。
ホテルも併設されていたので、ネットで調べてみると今自分が宿泊しているホテルとそんなに値段の差がない。ここに移りたい・・・ 悩んだが、あの人の良さそうなオーナーにキャンセルしたいなんて言い出せないのでやっぱり我慢。次回またカトマンズに来ることがあれば、このホテルにしようと決めた。
タメルを歩いているうちに、天然石ショップが多いことに気づく。
私は、宝石質にカットされたカラフルな天然石でよくアクセサリーを作っていたので、もしかすると、日本ではなかなか買えない石があるかも! とやっとタメルに希望を見つけることができた。
天然石ショップを一軒一軒まわり、店内をくまなくチェック。
だいたいはフレンドリーな店員さんだが、怖そうな人も結構いた。
お客さんは中国人の業者っぽい人が多い感じで、よく値段の交渉をしていた。
10軒以上まわったが、欲しいと思える石には出会えない。近いものはあったので、根気強く探せばあるんじゃないかと、まだしつこく見て回る。(時間は持て余しているのでw)
諦めずに探した結果、ついに、自分が求める輝きを放つ石を売っているお店と出会えた!
濃いブルーのスイスブルートパーズと、濃いピンクトパーズ。
この濃い色の天然石が日本ではなかなか手に入らない。
御徒町の卸ショップで見かけたことがあるけど、バラ売りはしてくれなかったので、最低でも30万単位くらいだったので諦めていた。
まさか、ここで買えるなんて!
スイスブルートパーズ2個と、ピンクトパーズを1個買った。
値段は、人生で初めて交渉というものをして買った。
値札はなかったので、最初に聞いた値段が予想よりもはるかに高かったので諦めざるをえず、店を出て行こうとしたら、
「待て!いくらだったら買う?」
と呼び止められたのがきっかけ。
言い値の半値の半値くらいだったので、言うのが申し訳ないくらいだったが、何度も言うように促されるので、申し訳ないと思いつつもさらに安い値段で言ってみた。
やはり、その値段じゃ売れないとのこと。
で、先ほどの値段から少し値引きした値段を提示される。
全然無理なので、やっぱりお店を出ようとすると、
「待て!いくらだったら買う?」
と、また呼び止められる。
だから、さっき言ったのに・・・
と同じ値段を言うと、真面目な顔で、その値段じゃ売れないんだ、と。
で、ここから、お互いに少しづつ希望の金額を縮めていき、だいたい最初に言われた金額の半値より少し安い金額で買うことにした。
決して安くはないけど、高すぎることもない。そして、日本じゃ買えないから、これを逃すとすごい後悔するだろうなーと。
ということで、3粒のキラキラ綺麗な天然石を購入した。
嬉しくて嬉しくて、もう、タメルのカオスへの不快感など、どこかへ消えてしまった 笑。
ネパールの犬はやる気がなく、だいたい道端で死んだように寝ている。
町中、ゴミだらけなのがびっくりだった。ゴミ箱に捨てるという習慣やごみ処理の仕組みなどはないのか・・・
暇つぶしにスワヤンブナートへも行ってきた。
登りの階段が、トレッキングより辛かった。やっぱり山道じゃないと登りはただの苦行だ。
特に感動するところはなかったが、沢山いるサルが可愛かった。観光客慣れしてるみたいで、だいたいカメラ向けるとポーズとってくれる。
タメルでは日本食を食べた。
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日本食レストラン ふる里
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日本食レストラン 桃太郎
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帰国日の朝、やっぱり、このカオスから脱出できると思うとホっとしてしまった。
DAY11 カトマンズ ー 成都 ー 北京
ネパール最終日の朝ごはんは、自分にとってのタメルの避難所 MARKHAM BISTROで食べた。
広い店内に客は私だけ。
イケメンの店員さんが、ストーブを足元に持ってきてくれる。
やっぱりここは、ネパール感ないけど、ホっとする。味はまあまあ。
空港までのタクシーは500Rsで乗れた。
トレッキングは楽しかったけど、カトマンズにいるのはやっぱり不快なので、やっと脱出できるとホッとしながら飛行機を待つ。
帰りの便も窓側をリクエストし、最後にヒマラヤの景色を空から楽しんだ。
このあとまだ一つ難関があり、中国北京での1泊が心配だった。
行きで泊まった成都のホテルのようだったらどうしようかということと、そもそもホテルを見つけられるだろうかとか。深夜到着なので、心配だった。
成都で失敗しているので、今夜泊まる北京の宿はbooking.comの口コミをしっかりチェックし、まあまあのところを選んだ。空港からホテルが見えて歩いても行けるとあったので、もしタクシー乗れなくても安心かなと。
カトマンズー成都の飛行機は2時間くらい遅延した。
なので、成都ー北京への乗り継ぎ時間は3時間弱しかなかったので、かなりギリギリに。
焦ってしまうが、間に合わないものはどうしても間に合わない。
近くに日本人のご夫妻がいて、聞こえてくる話の限りは、どうも私と同じ便ぽかった。
が、小心者なので話しかけることができず・・・・
トレッキングの服装に、ネパールの話をしていたから、話合いそうな気もしたけど、小心者で話しかけられず・・・・
成都空港は、国際空港と国内空港でターミナルが違う。
徒歩移動できる距離で、ターミナル間バスを待っている時間もないので、急ぎ足で移動。
さきほどの日本人ご夫妻の姿も見え、勝手に安心感を得る。
国内線ターミナルに到着し、エアチャイナのカウンターに並んだ。
もう出発まで1時間を切っているので横入りしたかったけど、できなかった・・・・
さきほどの日本人ご夫妻が、隣の列の同じあたりにいたので、またもや勝手に安心感を得る。
出発時刻30分まえに、やっと受付カウンターの前に立つことができた。
予約表のコピーを見せ、前の便が遅延したことを訴えた。単に、「This air was late!」と連呼しただけ。
受付の女性が調べてくれ、何か難しい英語で話してくれたけどさっぱりわからない。
何度も聞いて、やっと、この日に北京に到着できれば問題ないか? という質問だけ理解する。
で、もちろん と答えると、予約した便には間に合わないから、次の便に乗りなさいとチケットを発券してくれた。
もともと北京に深夜到着だったのが、さらに深夜となってしまったが、とりあえず帰れるということで安堵する。
隣のカウンターでは、さきほどの日本人ご夫妻が大きな声でクレームを連発していた。
なんと、彼らは、行きの飛行機でロストバゲージとなり、予定していたトレッキングができなかったらしい。
怒り狂っていた。
私は、バックパックを購入したモンベルのお店で、海外トレッキングに行くなら、ロストバゲージしないように機内持ち込みしたほうがいいというアドバイスを受けていたので、そのアドバイスに従っていた。モンベルさんありがとう と思った。
北京空港はとても広い空港だった。
空港からホテルが見えるか眺めてみたが、よくわからなかった。
そもそも、booking.comで中国名を表示できなかたので、看板の漢字がわからなかった(笑
外に出て、地図を見ながら歩いていこうと思ったが、歩道が途中でなくなり、恐怖を感じて空港に戻った。で、タクシーに乗る。一人で乗ろうとすると乗車拒否されたので、空港のタクシー係の人に頼んで乗せてもらった。ぼったくりとかあるのかなーと心配だったけど、空港の係の人がきちんとメーター(?)チェックしてくれたので、数百円で無事にホテルまで送ってもらえた。到着したホテルの看板を見て、これでは歩ける距離でも見つけられなかったわーと思った。日中ならわかったかな。
中国のホテルに泊まる時は、ちゃんと中国表記名も控えておかないとということを学んだ。
部屋は、日本のビジネスホテルがちょっと清掃怠ったかたなくらいな感じで、安心して泊まれる範囲。
カーテンを開くと壁でがっかりしたが、中国とはこういうところなんだと理解することにした。
全体的に、中国のアロマ的な香りがして、そこは少し不快だったが、牢屋じゃないのでよしとした。
DAY12 北京 ー 成田
朝、朝食はついていないので空腹のままロビーへ行くと、空港までの送迎バスがあった。
言葉は通じないが、とにかくこのバスに乗れというジェスチャーでわかった。
すべてのターミナルで止まってくれるのかと思ったら、とあるターミナルでしか止まってくれなく、各自、エアポートバスに乗るようにと言っていた。
はっきりとはわからなかったがそんなニュアンスに聞こえた。
で、到着したのが、私の予約していた飛行機のターミナルではなかったため、自力で移動することに。
このとき、一緒にバスを降りたかたが、どこへ行くのか聞いてくれた。
「Tokyo!」
と答えると、
「あ、日本の方ですか?」
と。 どっと安心感がでた。
この方も私と同じ便だったので、一緒に空港バスに乗ってターミナルを移動した。
私にとっては、ほぼ初めてのアジア海外旅行。あまりのカオスさに驚きばかりだったが、この方は慣れてるみたい。
今回はインドへ行ってきたそう。数分歩いたら、全身真っ黒になりますねえ、だからここは空気がきれいだなと思っちゃいます。
という話を聞いて、カトマンズのカオスでビビっていたけど、世界はそんなもんなのかと変な安心感を感じる。
荷物がないのが気になったので聞いてみたら、行きはロストバゲージを過去に何度も経験していてコリゴリなので必ず機内持ち込みにし、帰りは別にロストしてもかまわないから預けてしまっているとのことだった。
ついさきほどの成都で、ロストバゲージされた人を目撃して、この方も何度も経験しているという。
やはり、乗り継ぎがあるときは機内持ち込みが安全だと悟った。
目的のターミナルに到着して、すべての手続きを終えたあとにやっと落ち着いて朝食のためにレストランへ入った。
中国の朝ご飯はお粥が多いのか。
お粥ばかりだったので、お粥はあまり好きじゃなかったけど注文した。
味は可もなく不可もなくといったところ。
無事に東京に到着すると、久しぶりの日本語に、綺麗なトイレ、そして何よりも澄んだ綺麗な空気にホっとした。
東京の空気は汚れているとずっと思っていたけど、とんでもない! とても綺麗だと思った。
そして、ぼーっと歩いていても何の危険もない。
ぼったくられる心配もない。
どこで食べても下痢を心配することはないし、どこでもそこそこ美味しいものが食べられる。
ここは天国なんだなーとしみじみ思った。
いつもは大きな道路沿いでは車の音がうるさいと思っていたのに、とても静かに感じた。
誰も勧誘のセールスをしてこないことに 少し寂しさを感じた(笑)
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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