厳冬期の北アルプスは、なかなか素人個人では行くことが難しいが、年末年始だけは特別。
山小屋が営業し、沢山の人が訪れるため、トレースができ天気がよければラッセルの必要がない。そのため、一人でも登れると思い行ってみた。
燕岳はもう何度目になるのか。
初めて来たときは夏山で、頂上付近の岩のオブジェに魅了された。残雪期に来たときは、あまり天気が良くなく記憶に残っていない。
今回は天気が良く、厳冬の北アルプスの一部を垣間見ることができた。
何度登っても、季節が違うと全然違う風景に見える。四季があるって素晴らしい。
スケジュール (2011-2012年末年始)
※東京からバスでアクセス
DAY1 宮城ゲート – 中房温泉(テント泊)
宮城ゲート
厳冬期は、宮城ゲートまでしか車で行けない。そのため、そこから中房温泉までの林道は歩くことになる。
年末年始だけ、東京から夜行バスでこの宮城ゲートまで送り届けてもらえるという嬉しいサービスがあるのだが、真っ暗&極寒な中バスから放り出され、一瞬不安になってしまう。
ただ、バスから降りた客はみんな燕岳へ向かう人たちなので、最初のスタートはみんな一緒。勝手に仲間意識を持ち、少しだけホッとできる。
ひたすらつまらない林道を修行のように歩き続け、1日目は中房温泉に宿泊。2泊分の食材とテント泊厳冬期用荷物が詰まったバックパックはけっこう重たく、興奮する景観もないので、本当につらかった。
でも、厳冬期の北アルプスの景色がみられると思うとワクワクしたので、この辛い修行も耐えることができた。
中房温泉も営業しているので、そこに宿泊もできるが、節約のため中房温泉のテント場にテントを張って過ごした。日帰り入浴は可能なので、温泉には浸かることができる。
そしてさすが温泉地!厳冬期のテント泊もそんなに厳しい寒さに耐えなければならないということはなかった。テント場には数名の宿泊客がいて安心。
年末ということで豪華にステーキを焼いているご夫婦がいらっしゃった。ついつい羨ましそうに見ていたら、食べさせてくれた!
DAY2 中房温泉 – 燕岳 – 中房温泉(テント泊)
翌朝、朝日に照らされながら、しっかりと踏み固められたトレースをたどり続ける。
テント泊道具は全部中房温泉に置いているので、バックパックは軽く、このようなトレース道なのでスイスイ登れる。夏山より歩きやすいような気がする。
最初から最後まで、トレースばっちり。
頂上には、山小屋が営業しているせいもあり、けっこうな人がいた。こんなにも登山が好きな人たちがいるんだーと思うと嬉しくなる。
テント場には数張。
DAY3 中房温泉 – 宮城ゲート
3日目は、中房温泉から宮城ゲートまでのつまらなさすぎる林道歩きという修行。スキーがあったら楽だったなーと思いながら歩く。
宮城ゲート近くの老人保健センターで温泉に浸かり、綺麗になってから帰りのバスを待った。