ゴールデンウィーク休暇が10日間あったので、この中の天気がよい4日間を選んで北アルプス表銀座の縦走登山に行ってきた。
一人で行くので、日程は自由。
ゴールデンウィーク数日前から毎日天気予報をチェックして、ベストな4日間を見つけ次第、いつでも出発できるようにしていた。
スケジュール (2011GW)
※東京から夜行電車とバスでアクセス
久しぶりのテント泊登山は、荷物が重たくなかなか前へ進めなかったが、4日間、天気に恵まれ素晴らしい景色を堪能でき、下山後の激しい筋肉痛に充実感を感じた。
トレースはずっとついていたので、その通りに歩くと問題なかったが、トレースを外すと埋まってしまったりという困難があったので、トレースがあればその通りに進んだほうが間違いないと思った。
行きの交通は、電車とバス。GWは中房温泉までバスが開通していた。帰りは、本沢登山口からタクシーで穂高まで。
燕岳、常念岳、蝶ヶ岳、すべてのポイントで山小屋は営業していて、登山客はちらほら見かけました。一日に数組すれ違う程度。
DAY1 中房温泉- 燕岳(テント泊)
燕岳から下山するまで、同じスケジュールの方たちと出会ったので、なんとなくそのまま一緒に歩いていた。
ので、一人で行ったけど、一人で歩いたのは中房温泉から燕岳まで。あとは、グループ登山のような感じだった。
一人で縦走することに少し不安があったので、大変ありがたかった。
燕岳でのテント泊
燕山荘では、ランチ営業していたのでカツカレーを食べた。とても美味しかった。
燕岳散策路
DAY2 燕岳 – 常念岳(テント泊)
この縦走路で一番の絶景は、大天井だと思う。
燕→大天井の間にあるゲエロ岩は一人で通過するのはちょっと大変かも。岩の中をくぐると滑落の危険はないが、私は一人で登れなく下から持ち上げてもらった。岩の外を歩くと、滑落の危険があります。
常念テント場
DAY3 常念岳 – 蝶ヶ岳(テント泊)
常念からはこのような景観
常念岳から蝶ヶ岳方面への下りは岩と雪のミックスで急斜面! 下山が苦手な私は、超スローペースに。
蝶ヶ岳に近づく頃には、シャツだけで十分なほどの暑さでした。
蝶ヶ岳手前の最後の登りはどこまでも緩やか。
テント場は広く、風よけの雪壁は、前泊者のものを再利用させていただきました。
テントを立て終わり、夜ご飯を食べようとしたころ、激しい震えとともに寒気があり、死ぬのかと思うほどに。
お腹がすいていたのに、食欲も一気になくなる。しばらくすると、吐き気がして、全部出したら、寒気も震えも止まった。
これは何だったんだろうと気になったが、きっと疲れすぎ&シャリバテしていたんだろうと思った。
DAY4 蝶が岳 – 本沢
下山日の最終日、一人行動の予定では上高地へ下山する予定だったが、ここまで道中一緒だった方たちは車があるので本沢へ下山するとのこと。
昨夜の体調不良ぶりを心配してください、一緒に本沢へ下山しましょうと強く誘ってくださった。お言葉に甘えて一緒に下山させていただいた。
東京の方たちだったので、そのまま東京まで車も同乗させてもらえ本当にありがたく、一人登山のはずが楽しいグループ登山だった。
装備について
この登山から7年たった今、この時の装備を見返しました。かなり貧弱で、よくこの装備で行けたな と。今では絶対にこの装備では無理です^^;
ソロテントなので、グループ登山よりもかなり寒い。当時、厳冬期用のシュラフを購入するお金が無くて、人生100年のうちのたった3夜の我慢だ! などと、ただの勢いだけで行ってました。
ただ、意外にもそこまで寒さは気にならず、きちんと熟睡できていました。
最終日には悪寒で山小屋に避難しましたが、自分のペースではなく他人の早いペースに無理やり合わせて歩いた結果のシャリバテと疲労が原因だったと思っています。この時以来、自分のペースと合わない人、もしくは合わせてくれずに早いペースを強要する人とは絶対に一緒に行かない と心に誓いました。そしてまた、自分よりも体力がない人と一緒に行く場合の配慮も決して忘れてはいけないと心に刻みました。
決して推奨できる装備ではありませんが、参考までに装備を公開します
テント | 夏山用。フライも雪山用ではなく夏山用。 |
シュラフ | 3シーズン用のモンベル#4、ゴアテックスのシュラフカバー、テントシューズ |
服装 | ユニクロヒートテック上下、ユニクロフリース、冬用ゴアテックスハードシェル上下、ユニクロウルトラライトダウン |
ユニクロヒートテックは賛否両論ありますが、私は冬山ではほとんど汗をかかない体質なので、ヒートテックで全然問題ないです。汗の心配よりも寒さの心配の方が大きい。10年の冬山経験ありますが、ずっとユニクロヒートテックを着ています。夏山は汗をかくので登山メーカーの高価な服を着ていますが、冬山は汗が気になったことが一度もないのでヒートテックで十分だと思っています。
でも、汗をかきやすい方は、ヒートテックではなく登山メーカーのしっかりしたものが安心かと。速乾力はやはり登山メーカーのものが断トツで優れていると思います。
私は、冬山では汗をかくということを心配したことがなかったので、速乾力をそこまで気にしたことがなかったのですが、グループ登山をしたときに、冬山でもものすごい汗をかいている人がいることにビックリしました。汗のかき方は人それぞれなんだと本当に驚きでした。
代謝がとてもよくて汗をかきやすい方は、登山メーカの速乾力に優れた服装をおすすめします。
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下山後の温泉は、登山口へ戻り中房温泉へ
日本秘湯を守る会会員 中房温泉の情報
温泉名 | 中房温泉(日本秘湯を守る会会員) |
住所 | 〒399-8306 長野県安曇野市穂高有明 7226 |
電話番号 | 0263-77-1488 |
定休日 | 記載なし |
営業時間 | 9時30分~16時 |
大人入浴料 | 700円 |
WEBサイト | http://www.nakabusa.com/daytrip/daytrip.html |