厳冬期の西穂高岳は2回目。といっても、前回は悪天で独標までしか行けなかったので、心残りで西穂高岳山頂への思いが頭から離れませんでした。
そこで今回は、この執念を成仏させるべく、絶対に週末の天気がいいと確信できたとある水曜日に、登山友達に声をかけまくり、4人パーティーを急遽結成して行ってきました。
今回は天気の読みがきちんと当たり、西穂高岳に登頂することができ、やっと心がスッキリしました。
スケジュール
- 3月16日:新穂高ロープウェー13:20 – 登山口14:00 – 西穂山荘16:30(山小屋泊)
- 3月17日:西穂山荘-独標-西穂高岳-独標-西穂山荘-新穂高ロープウェー
登山口までの交通:新宿からバス利用(新宿8:00 – 平湯温泉 – 新穂高ロープウェー)
DAY1:西穂高口(ロープウェー駅) – 西穂山荘
新宿駅 朝8時発 平湯温泉行きバスに乗り込む。バスは寝ていれば到着してくれるのでとても気楽。平湯温泉で新穂高ロープウェーへ向かうローカルバスへ乗り換え。
ロープウェーで一気に標高を上げ、登山口に到着。もうここで見晴らしがいい!登らなくてもいいんじゃないか なんて思ってしまいます。
ここから、背丈以上の雪壁迷路を歩きますが、これが子供心を思い出させてくれて楽しい♪
雪壁迷路を脱出したら、樹林帯の急登を修行のように黙々と登ります。トレースはずっとありました。
黙々と登ること約2時間、西穂山荘に到着。
洞窟に入るような入り口。子供がとても喜びそうな入り口です。大人な私たちも大はしゃぎ。
テント場も大盛況。
西穂山荘はとても綺麗です。冬だから空いてるかと思いましたが、空いてません。でも、布団は1人1枚でホッとしました。
栄養満点の夕食。
外は零下、凍える寒さですが、小屋の中はとても暖かく、夜は暑すぎて薄着になってました。
DAY2:西穂山荘 – 西穂高岳 – 西穂山荘 – 西穂高口(ロープウェー駅)
早朝に出発。激しく寒い!
歩きながらご来光。
最初は歩きやすい穏やかな登山道。登山客も多い。
西穂独標過ぎたあたりから険しくなり、緊張感でいっぱいになります。前回は独標で引き返したので、この先は未知の世界。
ピラミッドピーク!名前がカッコイイ!
2度目の執念で登頂! この写真を撮りたかった(笑)
思いを果たしてスッキリしたので、あとは下山して温泉に入るのみ!
ですが、下山が怖い・・・ いつものことですが、登頂時は100%喜べず、下山できるかなと一抹の不安がよぎります。
そして、不安的中で、なかなか下山できず、てこずりました。
てこずっていると、滑落している人が!!!!
自分ではどうすることもできないので見守るしかありませんでした・・・ 見守るというよりも、全身硬直して全く動けませんでした。
滑落スピードは遅く自力で滑落停止されていて、救助を呼ぶなどということはなしに、ご自身で歩いて下山されていたので、ホッとしましたが、
次は我が身かと背筋が凍りました。
少し離れて歩いていたメンバーからは、滑落したのは私だと思って焦ったと言われました。それほど私は下山が下手くそです。
独標まで戻ると、あとは鼻歌混じりで下山です。
もう西穂高岳に思いを残すことなく、執念を成仏でき大満足な山旅でした。