はじめて、森林限界を超える解放感のあるハイキングを体験。
東京奥武蔵の樹林の中を歩くハイキングと違って、雲の上、パノラマな景色に大きな空、雄大な景色の中に吸い込まれるように歩く高山ハイキングにすっかり魅了された。
東京から行くには車がないとアクセスしにくく、土日の週末で行くにはハードスケジュールになってしまうが、ここには行ってみる価値が十分すぎるほどあると思う。
いつも通っているジムで知り合いになったおじいさんに、最近トレッキングにはまっているという話をしたのがきっかけ。それならぜひ鳥海山がおすすめだと誘ってくれたのだった。
スケジュール
- 【7/11】 1:00月山 PA車中泊
- 【7/12】 5:00月山→湯殿山→53.1k ¥1250→酒田みなと→国道7号線から鳥海ブルーライン→ 8:00 鉢立→10:00御浜小屋(休憩1間)→12:30御田が原分岐 →13:00七五三掛→伏拝岳→16:00御室小屋 宿泊
- 【7/13】 7:00御室小屋→10:30御浜小屋→途中水場でランチ1時間→13:00鉢立
交通:東京から車でアクセス
DAY1 鉾立 – 鳥海山御室小屋
私は車の運転ができないので、隣に乗せてもらうだけでおじいさんが往復運転してくれた。
金曜日、仕事が終わったあとに東京を出発し、深夜の長距離運転をずっと一人でしてくれた。
登山中、私は疲労困憊していたが、おじいさんはずっとニコニコ元気だった。登山が好きな人は、何歳になっても体力衰えないのねと驚きだった。何もしていない若者よりも何倍も体力あると思う。
天気予報では、雨だった。雨なのに行くのかと、あまり気持ちが盛り上がっていなかったが、登山口に到着すると、なんと、雲の上に出て快晴!(ここで、天気予報が雨でも山の上は飛行機に乗ったときと同じでいつでも雲の上に出て晴れるんだという変な学習をしてしまい、のちに失敗する。)
登山口からもう森林限界を超えていて、いきなり解放感たっぷりのパノラマビューが広がる。もう、身体の細胞の隅々まで喜んでいるのがわかる。
そして、下界は雨なのにここは快晴という優越感がまた喜びを後押ししてくれる。
解放感あふれる景色に、世の中にこんなすごい景色があったのかー!!! とひたすら感動。
雪渓もはじめて体験!はじめての軽アイゼン!
スキーで降りてる人を発見!私もいつかテレマークスキーで鳥海山を堪能したい。
興奮しっぱなしで歩くも、途中でやはり疲労してきて前に進むのが辛くなり、膝も痛い。隣で元気なおじいさんに、日頃のトレーニングの大切さを諭されながら、なんとか進む。
御室小屋に付く直前には、はしごの連続、鎖場のくだり、急坂の雪渓、岩のぼり。
来ないでくれ といわれているような感じを受けるほど、私にとっては苦労の連続。途中で嫌になりそうだった。ここまでは、整備されていてとても歩きやすかったので、最後の最後でこんな苦労が待っていようとは。
時間が余っていたので、のんびり歩いていたのが悔やまれました。。。。
なんとか山小屋到着。食事なしの素泊まり。小屋は混雑していなく、大の字で寝れるくらい広々使えた。
御室小屋の水は、1リットル¥1000!? です。
夜ご飯は、外で作って食べた。この景色の中で食べる100円のインスタントラーメンは、3万円の高級ディナーよりも何倍も美味しいと思った。
DAY2 鳥海山御室小屋 – 鉾立
翌日、来た道を引き返す。
黄色いお花が一面に咲いていてとてもきれいだった。お花に興味はなかったけど、こんな解放感たっぷりなところに自由にのびのび咲いているお花を見ていると嬉しくなった。
下山後には、300円ほどで入れる温泉に立ち寄ったが、これで300円!とびっくりするほどクオリティ高い温泉につかれた。
そして、海の幸、お刺身を堪能。新鮮でめちゃくちゃ美味しくて、そして安い!
交通費(ガソリン代・高速代)は、ほとんどおじいさんが出してくれた。私は気持ち程度しか払っていない。往復運転してくれ、山もずっとガイド並みに案内してくれ、とっても感謝した。
素晴らしい景観が楽しめるハイキングに、安くてクオリティ高い温泉とお刺身、ここ鳥海山は東京からちょっと遠いけど、間違いなくおすすめできるハイキングスポットです。
私は、このハイキングがきっかけで、山旅にのめりこんでいます。登山口まで直行の夜行バスができればいいなと思うのですが、それまでは、車の運転ができる人数名が交代で運転していくのが一番理想的かと思います。