「登山をするとダイエットになるのか」は、いろんなところで語られていますが、
私の場合は、10年以上の登山歴の中で、痩せないけど、時と場合によっては痩せる山もある
という感じでした。
まわりを観察しても、お腹が出ている人もいるし、痩せている人もいて、登山をすればダイエットになるとは一概には言えませんが、
これまで私が経験した登山ダイエットと結果をご紹介したいと思います。
登山ダイエットが気になる方は、ぜひご覧ください。
普通の登山では痩せない
まず、近場の日帰りハイキングからアルプスのテント泊登山まで、楽しい登山は、全く痩せることはありませんでした。
グループで行くと、みんなが美味しい食べ物を持ち寄るためか、ちょっと太って下山というパターンが多いです。
1人で歩く時も、一度シャリバテして動けなくなった経験があるため、空腹感を覚える前にせっせと食べることを心がけていて、痩せるどころか、ちょっと太って下山が多いです。
ということで、私の場合は、登山では痩せません。
これではどんどん太ってしまうので、下界にいる平日は、カロリー控えめにして帳尻を合わせておりませす。
シャリバテの症状
私の場合は、シャリバテと疲労が混ざっていますが、下記の症状が現れ、自分自身が辛いだけではなく、一緒にいたグループメンバーにも迷惑かけてしまいました。
- 激しい寒気と震え
- お腹が空いていたのに急に食欲不振になる
- 嘔吐
グループメンバーのペースが早すぎて、行動食をとる時間をとれなかったのですが、
この時以来、自分のペースと合わない人、合わせてくれない人と登るということは、1人で登るよりもリスク高いなと感じるようになりました。
まわりを観察すると
小太りな人、お腹が出ている人もいれば、立派な肉体美の方も多く、人それぞれ。登山をしているからといって、お腹が出ないことはないというのが私の結論です^^;
お腹が出ている人はよく見かける
登山中にすごく太っている人は見かけませんが、お腹がボテッとでているおじさんはよく見かけます。
そんなおじさん達は、登山中に弱々しくバテている人はいなく、みなさん元気に登って下山されているという印象。
そして、しょっちゅう山に登ってるなと感じる方たちばかり。
そんな姿を見ていて、登山では痩せはしないな と確信しています。
(ネパールのトレッキングでも、お腹がすごく出ている欧米人をたくさん見かけました。そして、みなさん元気に歩いてました・・・。)
筋肉美な人もよく見かける
最近は、トレランが流行っているせいか、登山タイツなしの素足&ハーフパンツスタイルのおじさんを多く見かけ、みなさん、筋肉で引き締まった美しい足をされていて驚きです! 私は目が釘付け。
なぜ、お腹が出ている人が多いのかはわかりませんが、立派な足が出来上がることは間違いなさそうです!
遭難時は痩せました
日帰り登山の予定が、道迷い&時間切れで下山できなくなり、山中で1泊した時のこと。
日帰り予定だったので、食料少なめ。
とても緊張していたため、わずかな食べ物は喉を通りません。
食べていない&きちんと睡眠もとれていない&超緊張状態で、整備された登山道ではない薮壁を登り続ける行為は、リタイアしたいのにリタイアできないという、、人生で一番辛いと感じた時でした。
特に、足だけではなく、腕も足と同じくらい使って登らなければならなかったため、普段、上半身を使うことなどほぼない私は、すぐに腕がパンプしてしまい、でも登り続けなければならないという、とにかく地獄そのものでした。
危険箇所が延々と続いたので、緊張感と体力の限界とで、どこかで落ちて死ぬんじゃないかとも思っていました。
たったの1日でしたが、困難な薮壁を登り続けたせいか、全身の激しい筋肉痛と共に体重も2キロくらい減ってました。
見た目のウエストは、かなり細くなっていて、このとき初めて登山ダイエットを経験しました。
絶対に痩せる高所トレッキング
日本では体験できない、標高4,000m以上の高地でのトレッキングでは、私は必ず痩せます。
約2週間のトレッキングでは、5キロ痩せていました。
登山中に食べないのはNG、食べなければならないのですが、高地では高山病で食べれなくなってしまうために痩せてしまうんです。
高山病で食べれないのと下痢で、ほぼデトックス状態。
こんな状況でトレッキングを継続するのは危ないのですが、
少しづつ標高に慣れていったので継続したという時と、
トレッキングの中間地点で高山病になってしまった時は、歩いて帰るしかないので、頑張るしかなかったという状況の時もありました。
毎日、空腹感はあり、何か食べたいのですが、食べれないんです。
この状態が何日も続き、そして、食べてないのに、毎日歩かなければならないという苦行。
いや、苦行と書きましたが、絶景の中を歩くため、苦行ではありません。
なぜ、何日もほとんど食べていないのに、歩くことができたのか、毎回不思議。
せっかくここまで来たのだから、目的地まで何としても行きたい!という気持ちの方が大きかったせいかなと思っています。
高所トレッキングは、強制的ダイエットだと思いました。
下界へ戻り、普通にご飯を食べることができた時、この上ない幸せを感じます。涙が出そうになったことがあるくらい。
ご飯を食べることができるって、なんて幸せなんだ!!! と。
ご飯が美味しいと感じることができるって、幸せだ!!!!!!
痩せられなくて悩んでいる方は、高所へ行くと強制的に痩せると思います。強制的に食べれなくなるので、自分で自分を律する必要がなく、意思がどんなに弱くても大丈夫w
高所に強い体質だと痩せることはありませんが、そんな強い方はまだお目にかかったことがありません。
逆に、痩せている方は、少し太った状態で登りに行った方が良いのかもしれません。
まとめ
ということで、まとめると、
- 普通に楽しむ登山は、痩せるどころか少し太ることが多い
- 遭難してしまった時と、標高の高いところでトレッキングをする時は、激ヤセする
というのが、私の10年の登山経験上から得られた結論です。
普通に登山を楽しんでいると、痩せることはありませんでしたが、太ることもなく、健康体になると感じています。
ダイエット目的で登山をするのは危険だと思いますが、普通に食べて楽しんで登って、健康体を維持・目指すのがちょうど良いのかなと思います。
どうしても痩せたい場合は、ぜひ高所トレッキングへ行きましょうw