2年ほど前に夏の鳳凰山へ登ったときに、今度はぜひお正月に登りたいと思い、この年末年始に好天を狙って行ってきました!
頂上で夕焼け&朝焼け両方を見たかったので、今回はテントは置いて薬師岳小屋泊です。
ずっと天気は良好だったので、トレースはしっかりとあり、ワカンは使用せず、アイゼン&ピッケルまたはアイゼン&ストックで歩きました。
登山客は時々すれ違う程度といった混雑具合です。
鳳凰山ルート図とスケジュール
スケジュール
- 1日目:夜叉神峠登山口 – 夜叉神峠小屋(山小屋泊)
- 2日目:夜叉神峠小屋 – 南御室小屋 – 薬師岳小屋(山小屋泊)
- 3日目:薬師岳小屋 – 観音岳 – 夜叉神峠登山口
交通手段:甲府 – バス – 芦安 – タクシー – 夜叉神峠
宿泊:山小屋はどちらも事前に予約
山行日記
1日目:夜叉神峠登山口 – 夜叉神峠小屋(山小屋泊)
登山口までは、早朝に東京の自宅を出発して、電車とタクシーを利用。そのため、登山開始はお昼過ぎ。
一気に薬師岳小屋まで行くのは厳しかったので、麓の山小屋に一泊させてもらいました。
素泊まりだったのですが、次々出てくる美味しいものの連続にビックリ!!
お茶からはじまり、みかんに御餅になんとかのさっぱり漬けにモツ煮込みに、酒好きだと言うと、うまーい山梨日本酒やらワインが次々と・・・
宿泊客は私含めて2人。
もう1人の方は食事込みの宿泊だったため、夜ご飯はすき焼きが用意されていたのですが、たくさんあるので一緒にどうぞ と山小屋のご主人が言ってください、ちゃっかりいただきました!
山小屋のご主人と、もう1人の登山客と私の3人ですき焼きを囲む夜。実家に帰省したみたいでほっこり♪
2日目:夜叉神峠小屋 – 南御室小屋 – 薬師岳小屋(山小屋泊)
翌朝は、お節に具たっぷりのお雑煮。テルモスに熱々のお湯をもらい、みかんとおもちと干し柿をお土産にもらい、もう満腹全身ほっこり満たされました。
こんなにいただいてしまって良かったのだろうか、、と驚きながら、田舎の実家に帰ったような、ホッと嬉しいひとときでした。
朝焼けピンクに染まる南アルプスの山々を眺め終わったら、薬師岳へ向かって登山開始。
ずっと、しっかりしたトレースがあり、迷うことなく進め、ワカンは一度も使用しませんでした。途中からアイゼンは使用しましたが、アイゼンなしで登ってる方も見かけました。
薬師岳小屋はすっぽりと雪に埋まってます。
到着後、しばらくするとガスが上がってきたので、夕焼けはなし。
夜ご飯は自炊でキムチ一人鍋。小屋には15人~くらい泊まっていました。
普段読まない山雑誌でも読もうと探していたら、親切な小屋のお兄さんがヤマケイの最新号を持ってきてくれました。
雑誌パラパラと、山岳写真集を見てウットリしながら、早々に就寝。
持参した冬用シュラフは暖かく、持ってきてよかった♪小屋の夜は長いから、ここで寒くて寝れないと長いだろうな・・・
3日目:薬師岳小屋 – 観音岳 – 夜叉神峠登山口
朝起きると星が見えたので、さっさと準備し薬師岳へ向かう。
小屋に泊まった方たちは、ほとんど立派なカメラを持っていて、おのおの自分のベストポジションへ散っていった。
前日にカメラスポットを探したかったのに、あいにくのガスで探すことできず、オロオロうろちょろしていたら、「こっちこっち!」 と 近くにいた方が手招きしてくれる。
ほどなくして日が昇ってきました。
マイナス15度。 と、近くにいた方が教えてくれました。
「こんな寒い中撮った写真は額に入れて家宝物だよね!」 と。
観音岳方面へ、富士山をふりかえりながら散策開始。
輝く富士!
薬師岳頂上にて。
夏に縦走した白峰三山にはたっぷりと雪があり、とても美しかった。あそこを雪の中歩いたら、凄く感動するだろうなーと、何度も何度もうっとり眺めていました。
下山の途中、夜叉神峠小屋に立ち寄ると、お茶とたっぷりのお茶菓子とキューイフルーツが!!そして干し柿のお土産をいただきました。
もう、ただの素泊まり客に対してここまで温かくおもてなししていただけるなんて嬉しすぎます!
ご飯はとっても美味しかったし、小屋番さんの話は面白く、沢沿いを歩いてたどり着く南アルプスの丸秘紅葉スポットも教えてもらえ、山頂での風景以上に素敵な思い出となりました。