【体験談】登山中の滑落、その瞬間に思ったこと

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滑落=死

と、私はなんとなく思っていました。

だから、絶対に滑落はしない と思いながら慎重に歩くのですが、

そして、私は超ビビリ屋なので、慎重すぎて呆れられるのですが、

そんな私でも、一度、滑落したことがあります。

その時に思ったこと、その後に思ったことを、この記事では書きたいと思います。

登山中の滑落、その瞬間に思ったこと

滑落した時の登山場所と天気

滑落してしまった場所は、厳冬期1月の北アルプス。4人で行きました。

年末年始でしたが、天気が良くなかったのもあり、トレースはなし。

天気が良くはなかったのですが、悪すぎるということもなく、視界はないけど風はほぼ無風ということで、決行しました。

滑落

樹林帯での下山中、私にとってはほぼ垂直に感じる斜面。そして、雪がフカフカすぎてピッケル・アイゼンが全くきまりません。

ロープなしで下山するなんて無理だ! と思った。

けど、先頭を歩く人は後ろ向きでピッケルとアイゼンで上手に下っていました。

斜面は20mほど、雪は深いので、万が一のことがあっても、死ぬことはなさそうですが、怖いです・・・

正直、ロープ出して欲しいと思ったのですが、言い出せなく(自己主張できない性格です)、 一人下れてるんだから私も頑張らなきゃ!なんて思ってしまい、ロープなしでくだり始めるも、3歩目くらいで滑落しました。

その瞬間はもう、

「終わった」

とだけ思いました。

それだけです。

あんなに練習した、「滑落停止」なんて、1ミリも思い浮かばないし、ほぼ垂直な斜面だったので、宙に浮いて落ちている状況で、滑り落ちている状態ではなかったため、滑落停止なんてできそうにもありませんでした。

「終わった・・・ アーメン・・・」

とだけ思い、真っ暗になった後、樹林帯だったので、枝に引っかかって滑落停止しました。

滑落後

枝に引っかかって止まったあとは、自分に何か起きたのか、一瞬理解できませんでした。

怪我をしたわけではないので、すぐに状況を理解しましたが、

そのあとは、とにかく恐怖心でいっぱいになり、全身震えたままなんとか下山しました。

もう、ちょっとした斜度の斜面でも怖くてしょうがなく、一緒のグループの人に都度ステップ作ってもらうなど、かなり迷惑かけながら下山しました。

滑落後の私の登山生活

この滑落後、登山をすることがとても怖くなり、しばらく登山へは行かなくなりました。

山岳会へ入っていたのですが、登山のことを一切考えたくなかったので、退会しました。

 

初めて登山をした時は、一日中自然の中で汗をかける ということだけで嬉しかったし、

初めて森林限界を超えるところで登山した時には、あまりにも素晴らしい景色に感動しまくっていたのに、

何年も継続すると、週末の登山がルーチン化してしまい、目新しい景色に感動するということもなくなってしまい、

岩登り、雪山、沢登り、と、どんどん危険度が増すことをしていかないと、刺激がなくて楽しめなくなっている自分に気づきました。

 

私は、こんなに危険なことをしたかったんだっけ?

と、登山を休んでいる間に考えていました。

 

そして、数ヶ月後に、往復3時間ほどの標高800mほどの、しっかりと道が整備された山へ一人でハイキングへ出かけてみたら、

それがとっても心地よかったんです。

 

静かに自然の中を歩くこと、

風が気持ちいい、

時々すれ違う登山者とのコミュニケーションが素朴で好き、

頂上で食べるランチが最高!

 

これが私が好きなことなんじゃないか、

わざわざ危険なことをする必要はなくて、ただ自然の中をのんびり歩くだけで楽しいじゃないか!

と改めて思いました。

そして今は

しばらくは、数ヶ月に一度のペースで、近場の低山へのんびりハイキングへ出かける程度だったのですが、

なにせ、デザインの仕事以外では、登山に関すること以外に全く興味をもてなかった自分・・・

年末年始など、長期休暇時にはあまりにも暇すぎて、ネパールへトレッキングへふらりと出かけてみました。

そしてそれがあまりにも楽しく、すっかり夢中に。

全く危険なことはしていないのに、素晴らしいヒマラヤの景観の中を歩けるなんて!

一人で静かに歩くことも可能ですし、

自分の力ではちょっと難しいなという箇所は、専門のプロガイドがサポートしてくれますので、安心して楽しむことができます。

そして、世界中からトレッキング愛好家が集まる場所でもあるので、とにかく、トレッキングや登山をするにあたっては、びっくりするほどサポート体制が充実している場所です。

 

ということで今は、危険がほぼない山を楽しむか、

ちょっと背伸びをしたい時は、ネパールへ行き、お金を払って専門ガイドに助けてもらいながら登る

というスタイルで、登山を楽しんでします。

 

ー おわり ー

 


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