もうすぐ梅雨があけて、登山の本格的シーズン!
夏山はテント泊で行くととっても楽しく、
初期投資はかかりますが、テント泊道具を揃えてしまえば山小屋代がかからなくなり、毎回の登山費用に頭を悩ますこともなくなりお財布にも優しいです。
私は登山を始めたその年に、すぐにソロテント泊装備を揃えて、登山へ行きまくりました。
ほぼ毎週末行ったので、週末の家はテントでした^^;
そのテント泊装備は、10年たった今も何の問題もなく使っています。
そこで、数回に渡り、私自身が10年使っているテント泊装備と、山岳会や友達、お店で借りて使ってみたものと比較した感想をご紹介していきたいと思います。
まず今回は、寝袋をご紹介します。
登山用の寝袋はモンベルの伸びるシュラフがおすすめ
登山用の寝袋は、モンベルのダウンハガーが快適でおすすめです。
そして、私がこれまで出会った登山友達は、ほとんどモンベルの寝袋を使っていました。
寝袋の素材はダウンか化繊か
寝袋は素材で大きく分けると、ダウンか化繊かに分けられて、値段も全然違います。
値段が高いダウンは、軽くて暖かくてコンパクトになるので、登山用として使う場合はダウンの一択だと思います。
化繊は、自宅やオートキャンプ用ですね。
モンベルのシュラフが他のメーカーより優れていると思う点
他メーカーと比べて、軽さ・暖かさ・コンパクトさ は、そこまで差がないと感じましたが、とても使い心地がいいと思ったのは、寝袋が伸びる ということです。
買った当初から使い続けている数年は、特にこの機能について何とも思ってなかったのですが、ネパールへトレッキングへ行くようになり、現地で寝袋をレンタルすると、この伸びる機能のありがたみを実感しました。
伸びる寝袋の心地よさ
画像引用元:モンベルオンラインショップ
ネパールでの寝袋レンタルは、1日100円程度のため、気軽に借りられるというメリットがあるのですが、モンベルの伸びる寝袋に慣れていると、かなり窮屈さを感じました。
寝袋が伸びないって、こんなに窮屈なのか!! と、もう本当にびっくり。
寝相が悪いというのもあるのかもしれませんが・・・
大げさかもしれませんが、寝袋に入ったら、自由を奪われたみたいな感覚。
なので、寝袋はかけるだけにして使っていました。
寝ながら、足を立ててみたり、寝返りをうってみたり、ということが、伸びない寝袋だとなかなかできないんですよね。
でも、モンベルの伸びる寝袋だと楽にできます。
ちょっとしたことのように感じるかと思いますが、使い続けていると、この差はとても大きいと感じます!
どのモデルがいいのか
モンベルの寝袋(シュラフ)は、沢山の種類がありすぎて、一体どれを買ったらいいのか困るほど。
簡単な目安として、#0〜#7 と #の隣にある数字が小さくなるほど暖かく重たくなります。
私は、冬山登山用として#0、夏山用には#4(現在は販売されていない)を使っています。どちらも10年ほど使用して、特に不満はありません。
モンベルの#4シュラフが使えた時期
夏山用の#4は、7月〜9月の北アルプスで問題なく使えました。
私はさらに範囲を広げて、5月の残雪期〜10月の北アルプスでも使用しました。
5月・10月の北アルプスだとだいぶ寒く感じるので、以下のような工夫をしました。
- 上下薄手のダウンをさらに着る
- 暖かいインナーを着る
- ナルゲンで湯たんぽを作る
- シュラフカバーを使う
ダウンは、上はユニクロのウルトラライトダウン、下はミズノの1万円くらいの薄いダウンです。
暖かいインナーは、ユニクロのヒートテック。(賛否両論ありますが・・・私は特に問題を感じたことがないのでずっと着ています)
ナルゲンの湯たんぽは、ここ数年です。ナルゲンを買うまでは、ずっとホット専用ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽにしていました。
ナルゲンはモンベルのだとお湯が入れられるほどの耐熱性がないので、「ナルゲン」を購入されることをおすすめします。
>>関連記事:【登山道具】ナルゲンボトルとモンベルのクリアボトルの比較
シュラフカバーは、ゴアテックスの物を買っておくと冬山登山でも使えるのでおすすめです。
ただし、このカバーを使うと、モンベルシュラフの良さ伸びる機能は全く意味がないものになってしまうのが残念ですが。
モンベルの#0シュラフが使えた時期
これはもちろん、冬山登山で使用していますが、雪がなくても寒いと感じる時期から使っています。
時期は、11月〜5月くらい。
5月が先ほどの#4とかぶりますが、この#0を手に入れるまでは寒くても#4で耐えていたという経緯からになります^^;
とても暖かく、これで足りないと感じたことはありません。
暖かくて心地いので、朝起きた時になかなかシュラフから出られないということがよくありました。
冬はシュラフカバーとセットで使うので、伸びる機能の恩恵はあまり受けられませんが、
寝るまでの時間、暖をとりたいだけの時は、カバーをしないでシュラフに下半身だけ入り、あぐらをかく なんてことはできたので快適でした。
コスパが良い寝袋の選び方
冬山登山でもテント泊をすることになると、夏山用・冬山用の2個の寝袋を用意しなければならなくなるのですが、冬山用の寝袋は6万円ほどと結構な値段!
私は、高いなー・・・と思いながら買ったのですが、寝袋を2枚重ねにして使うという方法で1年を貫いている人がいて、コスパいいと思ったのでご紹介します。
モンベルの#2シュラフ
夏山だとちょっと暑くて重たく、冬山だと寒くて使えなく、何とも中途半端なこのモンベルの#2。
なぜこんな中途半端なものが何年も販売されているのが不思議でした。
そして、このモデルはとてもコスパがいい商品だということを、後々知りました。
この中途半端な#2は、もう一つ#5あたりと2個セットで1年を通して使うことができるようになるという優れもの。
真夏は#5だけで身軽に、そして、少し寒い時期は#2を使い、真冬は両方を使う、という、無駄のない使い方です!
寝袋の2枚重ねはちょっと窮屈さがありますが、冬山登山の頻度が少ない場合は、この方法が一番コスパいいのではないでしょうか。
モンベルの寝袋は自宅で洗える
これは公式に良しとされている方法ではないので、ほんの参考程度にしていただければと思いますが、
私は、このモンベルの寝袋を何度も自宅で洗濯して使っています。
そして、10年使っていますが、特に問題はありません。
ダウン寝袋を自宅で洗う方法
- エマールなどオシャレ着用洗剤で手洗い
- 洗濯機で脱水をかけたあとは、コインランドリーの乾燥機に10分くらいかける
- 自宅で干す(中干し・外干しどちらでも)
冬山用の#0は、お風呂の湯船で洗っています。(結構大変です・・・)
夏山用の#4は、洗面台で手洗いできるので結構気楽にできます♪
手順2の「乾燥機」にすぐかけるのがポイントで、ここの手順をすっ飛ばすと、ダウンがよれてしまいますのでご注意ください。
まとめ
登山用の寝袋のおすすめとして、そして10年使っても問題ないというモンベルのダウンハガーをご紹介しました。
モデルはたくさんあって迷うと思いますが、ご自身の登山スタイルに合わせて選ぶための参考に少しでもなりましたら幸いです。