年末年始は、山岳会のメンバー数人で南アルプスへ。
北沢峠のテント場をベースに、甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳にそれぞれ日帰りで登ってきました。
4日間、ほぼ天気は良く、ルート上はずっとしっかりしたトレースがあり、ワカンは持参しましたが一度も使わず。アイゼン・ピッケルまたは、アイゼン・ストックで歩けました。
北沢峠にある山小屋は、年末年始限定で営業していて、生ビール・おでんなどが販売されていました。
早朝の出発では手先がとても冷たく、何度も手袋の中でグーを作ってましたが、日中日差しが出てくると、ホッとできるくらいの気温でした。
ルート図とスケジュール
スケジュール
- 12月29日:戸台-北沢峠
- 12月30日:北沢峠-仙水峠-甲斐駒ケ岳-仙水峠-北沢峠(テント泊)
- 12月31日:北沢峠-小仙丈ヶ岳-仙丈ヶ岳-小仙丈ヶ岳-北沢峠(テント泊)
- 1月1日:北沢峠-戸台
交通手段:東京から戸台まで車
DAY1 戸台-北沢峠
年末の12月29日早朝、戸台の駐車場は賑わっています。山行届を提出しないと進めないように管理されているので、届を提出して出発。
念の為ワカンを持参しましたが、一度も使いませんでした。
この日は、北沢峠を目指して半日ほどの歩き。(いや、半日以上かかった・・・^^;)
時々渡渉しながら、ひたすら修行のように歩きます。
この道、ゆるゆるとした登りで全く楽しくないのですが、明日以降の厳冬期の甲斐駒ケ岳と仙丈ヶ岳登山を楽しみに頑張って歩きました。
丹渓荘跡。これが見えたらあと少し!ということでテンションがグッと上がる。
が、しかし、この先は急坂を登り続けることになるので、一気に疲労しました。
そして、とくに楽しめる景観もなく・・・ とにかく修行です。
やっとの思いで北沢峠に到着。
北沢峠のテント場は大盛況!
山小屋も営業しているので、もう、まずは飲みました!
DAY2 南アルプス甲斐駒ケ岳
まだ暗い早朝に、ヘッドライトを付けて北沢峠のテント場を出発。トレースはしっかりあり、迷うことは全くありませんでした。
とにかく早朝は寒い。
手先と足先が特に冷えて、歩きながら、時々手袋の中で手をグーにして温めながら歩きます。
仙水峠で日の出を迎え、徐々に暖かくなりホッと一息。
さらに、仙水峠からは急斜面を登るので、一気に体が温まります。
駒津峰。個人的には、ここでもう満足でしたが、このままメンバーと一緒に頂上を目指します。
駒津峰から甲斐駒ケ岳までの道は、細いですが、しっかりとトレースがあり、高所恐怖症の私でもそこまでビビらずに歩けました。
快晴の登頂!
下りはちょっと怖かったのですが、でも、なんとか私でも自力下山ができました。
テント場にはこんな分岐が。迷わず左へ進みます。
DAY3 南アルプス仙丈ヶ岳
3日目は仙丈ヶ岳への登山。トレースはしっかりありました。
樹林帯をひたすら歩き続け、森林限界を越えると、真っ白・・・。でも、登っていく人たち多数です。
風が少し強く寒かったので、服を一枚着込み、サングラスからゴーグルにかけかえ。
こんな中登っても楽しくなさそうだなと内心思っていたのですが、まわりの人たちは誰も引き返すことなくグイグイ登っていき、同行のメンバーも当たり前のように前へ進んでいきます。
相変わらず真っ白な風景ですが、トレースはしっかりしています。
真っ白な景色の中登り続け、ついに登頂!看板しか見えません(笑)
この日は今年最後の修行だったなーと思いながら下山をしていると、晴れました!
仙丈カールがかっこいい♪
真っ白な中、登ってきて、頑張った甲斐がありました。
下山は、2合目からのショートカットルートにばっちりトレースがあったので、そちらから下山。
無事に北沢峠のテントに戻ると、身体中が筋肉痛だったので、翌日の下山に備えて全身にホッカイロを貼って悪あがきしてました。
夜は、年末年始ということで、みんなでおせち料理を持参しましたが、誰が何を持ってくるという相談はしていなかったので、偏りがすごいことに。
DAY4 北沢峠-戸台
最終日は、またつまらない道をひたすら半日かけて歩きます。
もう4日目で、私はヘトヘト。そして、お楽しみは全て終わったあとなので、なかなか足が前に進みません。
なんども休憩して、やっと駐車場へたどり着きました。
仙丈ヶ岳は私の大好きな山。夏・秋・春の残雪期と登っていたので、ぜひ厳冬期も登ってみたいとずっと思っていました。
今回、その願いが叶って大満足です。