キャンツマ(標高約3600M)にあるロッジのシャワー
今回のネパールのヒマラヤトレッキングでは、約2ヶ月間、まともにシャワーを浴びませんでした。その結果、経験したことのない現象に驚きました!
どなたの役に立つ内容でもありませんが、、どんな風になってしまうのか、なかなか体験することはないと思うのでご紹介したいと思います。
ネパールヒマラヤは全く臭くならない乾燥地域
ヒマラヤはとても乾燥していて、道に沢山落ちている動物の糞の匂いも全く気にならないほどなので、シャワーを浴びなくても体臭が酷くなるということはありませんでした。
私だけではなく、他の人で臭いが気になるような人には出会いませんでした。
2週間着続けたシャツも、全然臭ってません!
臭ってないから着替えなくてもいいかなーなんて思ったくらい。
日本の夏山だったら、私は2~3日で耐え難い臭いになるので、気候の違いは凄い。
※ただし、靴下は数日で臭くなりました。特に、雨の中歩いた日は、かなり臭かったです。
ネパールヒマラヤのシャワー事情
トレッキング街道沿いにある多くのロッジでは、ホットシャワーが設置されています。
基本的に、私は寒すぎてとても浴びる勇気は出ません。
また、体を冷やしすぎると高山病になりやすくもなるので、高度順応が遅い私は、ずっと浴びずにウェットティッシュで拭くくらいに留めてました。
が、今回はかなり長期間滞在していたので、高度順応しきった頃に思いきってシャワーを浴びてみました!
2つのロッジでシャワーを浴びたのですが、どちらも水量はチョロチョロ~、途中で出なくなるor水になってしまう、または徐々に熱くなっていき火傷しそうなほどに熱くなっても温度調整ができない などなど。
素っ裸になって、思いきりシャンプーを流してる途中でこの状態になった時は、泣きそうでした。。。
まだ頭にシャンプーの泡がたっぷり残ってる状態で、軽く洋服を着てスタッフを呼びに行き、お湯が出てくるまで待機。どんどん冷えます・・・高度順応不十分な状態だったら、きっとここでリタイアになりそう。
お湯が復活しても、しっかりシャンプーを流しきれたかどうか確信のないまま終了。
体も、さっとお湯を浴びて石鹸で気持ち程度に全身洗って終了です。いつ冷水になってしまうかわからない恐怖から、超時短シャワー。
しっかり洗えないまま終わってしまうので、心残りは大きい。
初めてシャワーをした日、鏡で頭をチェックしたら、べっとりしてた油分は取れてましたが、大量にフケが出てました。やっぱりちゃんと洗えてません。
バケツ洗髪
シャワーは突然冷水になったりストップしてしまうなどの恐怖があり、そしてシャンプーをきちんと流しきれないので、現地のシェルパがやってるようにバケツ洗髪を試してみました。
初めてチャレンジしようとした時は、バケツに半分しかお湯を入れてくれなくてびっくり!
こんなに少ない水量で地元のシェルパたちは洗髪してるのだろうか・・・
短髪の男性なら足りそうですが・・・
足りない、足りない、とお願いして、バケツ1杯分のお湯を用意してもらい、いざチャレンジ。正直、あともう1杯くらい欲しいと思ったのですが、頼みづらくてなんとか1杯の水で頑張りました。
この方法だと、途中で冷水になったり、出なくなってしまったり、熱湯に変わってしまうなどという心配もなく、洗面器に頭を丸ごと突っ込んですすぐので、シャワーよりもしっかり安心してすすぐことができました!
バケツ1杯のお湯は、洗面器に移すと洗面器3杯分。
- 1杯目で頭を濡らしてシャンプーし、そのお湯でざっと流す。洗面器は泡だらけ。
- 2杯目で、しっかりすすぐ。洗面器にはややシャンプーの泡が残る
- 3杯目で仕上げ。洗面器に泡は残ってないが、皮脂が見える。
皮脂が見えるため、もっとすすぎたい気持ちを抑え、とりあえずシャンプーは流しきれたということでホッとして完了です。
ちなみに、慣れない前屈み姿勢を長く続けるため、体の柔軟力が問われます。
午前中の太陽が出てる時は、1時間もあれば乾きました。(髪の長さは肩下くらいです)
消しゴムのように出る垢
頭はバケツ洗髪でなんとか耐え忍ぶことができましたが、体はウェットティッシュで拭くのみを続けていると、ある日、皮膚から白い粉が舞うようになり、そして服を脱いでみると、服の裏側にびっしり白い粉が!!!!
乾燥地帯なので、皮膚が乾燥してるのかなと思ってワセリンを塗ってみたら、消しゴムのように皮膚がとれていきました・・・・
大量の白い粉は、なんと、私の皮膚から出た垢が乾燥したものでした!!!
ウェットティッシュではなく、濡らした手ぬぐいで体を少し濡らして指で撫でてみたら、
出るわ出るわ、消しゴムカスのような大量の垢!!!
感動的なほどです!
ちなみに、臭くはありません。
夢中で全身擦ってたら、床には大量に私の垢が落ちてます。
垢こすりが終わった後に部屋を掃除しましたが、新聞紙や風呂敷の上なのでできると便利そう。
全身の垢すりは、なんと2時間ほどかかりました。
都市部で使える水量たっぷりのホットシャワーはやっぱり凄いということを実感。
これだけ時間かけて垢すりしても、数時間後には白い粉が吹く現象は復活してます。
量は減りましたが・・・・
それにしても、現地のシェルパはどうやって体を洗っているのでしょうか。
今度また行くときに聞いてみたいです。
2ヶ月ぶりのホットシャワー
2ヶ月ぶりにカトマンズに戻ってきて、やっと水量たっぷりのホットシャワーを浴びながら濡らした手ぬぐいでそっと皮膚を擦ると、まだまだ皮膚からは垢が出てきます。
頭は1度目でしっかりシャンプーが泡立ちましたが、念のため2度洗い。
これでやっと、皮膚から白い粉が吹く現象は治まりました。
普段当たり前のように使ってる水量たっぷりのホットシャワーの威力は素晴らしいということを実感した山籠りでした。