お盆休みは10日間。
ということで、5泊6日で北アルプス縦走してきました。
上高地~槍ヶ岳~双六~鷲羽~水晶~雲の平~折立
今回は、いろんなメンバーと数日づつちょいちょいジョインさせていただきながら、ひとり旅も満喫するという、不思議な山旅となりました。
ちなみに、本当はもっと長い日程を予定していたのですが、5日目で自分があまりにも臭すぎて耐えられなくなり、予定を急遽変更して下山しました(笑)着替えはTシャツだけ持参していたのですが、タイツは1着だけ。そのタイツの臭いがかなり酷かったです。
ぜひ、長期縦走には着替えを持参しましょう(自戒)^^;
スケジュール
スケジュール
- DAY1:東京 – 沢渡(車中泊)
- DAY2:沢渡- 上高地 – 槍沢ロッジ(テント泊)
- DAY3:槍沢ロッジ – 槍ヶ岳殺生ヒュッテ(テント泊)
- DAY4:槍ヶ岳殺生ヒュッテ – 槍ヶ岳 – 双六(テント泊)
- DAY5:双六 – 双六岳 – 双六(テント泊)
- DAY6:双六 – 鷲羽岳- 水晶 – 雲の平 (テント泊)
- DAY7:雲の平 – 太郎平 – 折立 – 富山駅(ホテル泊)
- DAY8:富山駅 – 東京
交通
往き:沢渡まで車で夜中に移動、沢渡で仮眠。沢渡から上高地までタクシー
帰り:折立ー富山駅までバス、富山駅ー東京までバス
山行日記
DAY1:東京 – 沢渡(車中泊)
ゴールデンウィークに一緒に山へ登ったメンバーと、槍ヶ岳まで一緒に行こうということになり、東京から車に乗せてもらう。夜、東京を出発し、沢渡に着いたのは2時過ぎ。数時間ほど仮眠。
彼らは、槍ヶ岳のあとは穂高への大キレットを歩きたいとのこと。私は高所恐怖症で大キレットなんて絶対に行きたくない。
そのため私は、槍ヶ岳のあとは双六から水晶、そして裏銀座を歩く予定をしていました。
そんな計画を立てていると、双六から雲の平へ縦走を予定している友人グループから連絡があり、ちょうど私が双六へ到着する日と一緒だったので、双六で落ち合う予定もしていました。
もし、携帯が通じなくて双六でうまく落ち合えなかったら、お互いに待つことはせずにお互いのスケジュール通りに進みましょうという約束で。
そしてまた、一緒に働いている職場の方が、似たような日程で燕岳から槍ヶ岳へ縦走するという予定も知り、もしかすると槍ヶ岳でばったり会ったりしてー なんて話もしていました。
ということで、今回の山旅は、いろんな人と合流したり別れたりという、出会いが楽しみな山旅です。
DAY2:沢渡- 上高地 – 槍沢ロッジ(テント泊)
朝5時過ぎにタクシーで上高地へ。
2時間も寝ていないのが少々不安になりつつ、上高地から重たいテント泊装備を背負って出発。
歩き始めて2時間ほどたった頃、重大な忘れ物に気づきました。
顔に塗る保湿クリームを忘れました!!!!
これでは登山を続けることができません!!!
毎晩、日焼け止めを落とした後に保湿しなければ、顔はカピカピになり、綺麗な肌を保てない・・・
一緒のメンバーは全員男性だったので、誰も保湿クリームは持ってないし、誰もこの忘れ物に対して理解してくれません。
私は綺麗な肌を保つことに対して、かなりの執念があり、ここで山旅を中止する決意までしていました。
ここまで覚悟を決めると、やっとメンバーが察してくれ、シャイじゃない性格のメンバーが他のいろんな登山者に声をかけてくれ、なんとか保湿クリームを分けてもらうことができました。
ホッとして、登山継続。
横尾あたりで、眠すぎて前に進めなくなり、昼寝しました。
私だけかと思ったら、他のメンバーもみんな同じ状態。寝不足は良くないですね。
横尾からは、かなり休憩しながら、亀足でなんとか槍沢ロッジに辿りつきます。
料理が得意なメンバーがいて、料理を振舞ってくれました♪ 料理長のごはんはいっつも激美味しい♪
全員、睡眠不足で疲労困憊のため、早々に就寝。
DAY3:槍沢ロッジ – 槍ヶ岳殺生ヒュッテ(テント泊)
睡眠不足が解消し、みんな元気に槍ヶ岳へ向かってスタート!
槍ヶ岳手前の殺生ヒュッテのテント場にチェックイン。狭いテント場なので、早め到着を心がけていて、一番のり!
テントを設置して休憩をしたら、槍ヶ岳手前まで様子見がてら往復しに。
稜線から見える殺生ヒュッテとテント場↓
稜線まで上がり、記念撮影大会で盛り上がっていると、ここで、職場の方と遭遇!
彼女たちはこの日、槍ヶ岳山荘に宿泊して、明日槍ヶ岳に登るとのこと。私たちも、この日は殺生ヒュッテにテント泊して、明日槍ヶ岳に登る予定。
ということで、明日一緒に登ろう!と約束して一旦お別れしました。
DAY4:槍ヶ岳殺生ヒュッテ – 槍ヶ岳 – 双六(テント泊)
朝、薄暗い中出発。
早めに出発したつもりでしたが、昨日の彼女たちとの約束の時間までに槍ヶ岳山荘にたどり着けそうにありません。
私はもう諦めるしかないと思っていたのですが、他のメンバーは諦めていなく、なんとかペースを上げて、なんとか約束の時間に槍ヶ岳山荘に到着。
無事に、職場の方たちとも合流でき、総勢6名で山頂を目指そうと見上げた景色に、少し尻込みしそうになる・・・
でも、ここまで来て山頂を踏まないなんて! ということで、この行列に並び山頂を目指しました。
かなりの時間をかけて山頂に到着し、記念撮影も行列となっていて、あまり何枚も撮影しているとひんしゅくを買いそな雰囲気。
いつもなら、それぞれのカメラで撮影したいところを、代表者のカメラだけで撮影してサクッと撮影ポイントを次の方へ譲ります。
槍ヶ岳から下山し、ここでこのチームは解散。
私は1人で双六へ、職場の方たちは私たちが登ってきたルートで上高地へ、そして東京から一緒にきたメンバーは大キレットへ、それぞれの目的の方向へ向かいました。
槍ヶ岳から双六までの道は、とても気持ちのいいルート!
開放的で見晴らし良く、1人だったのでゆっくりと満喫しました。
西鎌尾根から
双六のテント場はとても広い!ですが、混雑していてすし詰め状態。この状況で、友達のテントを探せるだろうか・・・
DAY5:双六 – 双六岳 – 双六(テント泊)
この日は、双六にやってくる友人達を待つために、ここでステイ。
洗濯したり、読書したり、双六岳に登ってみたり、のんびり過ごしていました。
のんびり夕ご飯を食べ、次第に暗くなってきましたが、友達はやってきません。
もしここで出会えなかったら、お互いに待つことはせずにお互いの道を進みましょうと約束はしていたのだけど、心配になります。
20時過ぎ、もう諦めて横になっていたら、テントの外から私の名前を呼ぶ声が!こんな時間にやっと友人チーム到着。
怪我でもしたのか心配でしたが、特に問題なく、ホッとしました。
DAY6:双六 – 鷲羽岳- 水晶 – 雲の平 (テント泊)
昨夜遅くに到着した友人たちと、水晶へ向けて出発。
鷲羽池
鷲羽岳を通過し、水晶へ到着する頃には、暗い雲が裏銀座方面を覆い尽くしています。
本来の予定では、この水晶で私は彼女たちとお別れし、裏銀座ルートを歩く予定をしていました。
が、裏銀座にかかっている暗い雲を見るたびに不安に襲われ、裏銀座を歩くことを中止にし、彼女たちと一緒に雲の平へルート変更。
楽園という噂でもちきりの雲の平。
どんなに楽園なのか、事前情報でのハードルが上がりすぎだったのか、正直ちょっと期待外れな印象を受けました。
こうして写真で見ると綺麗ですが・・・
テント場は水っぽくて安心できないし、虫が多くて、外でゆっくりご飯を食べられないし、
一体どこが楽園なんだ!? と、、、 時期が悪かったのかもしれません・・・
夜、この後のスケジュールをどうしようか、まだ休暇はあるので、薬師岳に登ってみようかなどなど考えていたのですが、
なんか、自分が臭いことに気づきます(笑)
Tシャツの着替えは持ってきていたし、一度、双六のテント場でも洗濯しているので、そこまで臭くないのですが、1枚しか持ってきていなかった登山タイツが最高に臭い。
1枚しかないので、途中で洗濯はできず、本日で5日目。すごい異臭が漂っていて、とても苦しい。
寝るときは、別のパンツを履いていましたが、それは下山後に温泉から上がったらまたはく用として、絶対に臭くしてはいけないパンツ。
明日の予定は明日決めようと、とりあえずこの日は就寝。
DAY7:雲の平 – 太郎平 – 折立 – 富山駅(ホテル泊)
朝目覚め、登山ウェアに着替えると、異臭が漂って気持ち悪い。
外の景色はとても素晴らしく、天気もいいので、できればこのまま縦走を続けたい。
でも臭い・・・
臭くて臭くて、景色を楽しめません!
残念ながら、私はここで下山をするということにしました。敗退したみたいでちょっと悔しい(笑)
一緒の友人達は、このまままだ縦走を続けるとのことで、この雲ノ平でお別れ。
折立から富山駅までのバスの時刻を調べ、急いで下山開始。
赤木沢への入り口。いつか遡行してみたいと思いを馳せつつ、急ぎます。
太郎平が見えてきました。なんて素敵な景色でしょうか!でも、自分の臭いのため、あまり楽しめません。先を急ぎます。
私にしては珍しく、コースタイムを切る勢いで折立へ下山。無事に富山行きのバスに乗り、富山駅前へ。
下山後に立ち寄ったお店情報
富山駅前にあるアパホテルに宿泊しました。
全身から漂う異臭のため、アロマの香り漂うホテルのフロントへ入るのもはばかられましたが、登山の格好をしたお客さんが数名入って行くのを目撃したため、きっと臭くてもわかってもらえるだろうなんて思いながらチェックイン。
じゃらんで予約して宿泊したのですが、じゃらんポイントがあったので、ポイントを使って1泊素泊まり2,000円ほど!
シャワーを浴びて、やっと異臭から解放され、近くの居酒屋で海の幸とハイボールで、この旅を締めくくりました。
今回の旅の反省点
- 長期縦走の場合は、着替えは1組以上絶対に持っていく
- 保湿クリームは忘れずに