もうすぐ夏山登山のシーズン!
見晴らしのいいところにテントを張って、ゆっくりお酒を楽しんだり、友達を誘ってワイワイ楽しんだり!
本記事では、登山歴10年の私が、雄大な景色を楽しめたおすすめの夏山登山のルートをご紹介します。
私は高所恐怖症で、スリルのあるルートがあまり好きではないため、テクニカルな場所がない、ゆったり楽しめるルートばかりを集めました!
鳥海山(東北)1泊2日
東北 秋田県と山形県の県境にある鳥海山は、穏やかなラインの山で、ゆっくり山を楽しむにはとてもいい山!
穏やかなラインなので、残雪期は山スキーもさかんなところです。スキーが滑れない私も、一度残雪期にスキーを持ち込んで楽しみました。
つまらない樹林帯歩きがほとんどなく、ほぼずっと、開放的な景色の中を歩くことができます。そして、登山道はしっかり整備されているので、とても歩きやすいです。雪渓があるのですが、軽アイゼンがあれば問題なしです。
私は、森林限界を超える山へは、この鳥海山が初めてだったのですが、ここで一気に山の虜になりました。
テントは張れないので、宿泊は小屋泊のみ。私が行った時は空いていたので、大の字になって眠ることができました。
とても素晴らしい山なのですが、東京から行くにはアクセスが結構難しいという難点があります・・・
登山バスはないので、公共交通機関で行く場合は週末の土日だけではちょっと厳しくなります。車の場合は、長距離になるので何人かで交代しながらが理想的です。
東京からの登山バスができたら嬉しいな・・・
雄大な山の景色と、日本海が見えるのもまた魅力!
頂上手前に山小屋があり、そこでのんびりお酒飲みながら楽しむ景色は最高です。
7月はお花が綺麗。特に、ニッコウキスゲが一面に咲いていたのがとても印象的。花にほとんど興味のない私でも、心奪われました。
下山後は、日本海の海の幸と温泉が待っています! 安くて絶品!
仙丈ヶ岳(南アルプス)1泊2日
この山も、鳥海山と同じくとても穏やかなラインの山。危険箇所がなく、ゆったり景色を楽しめます。
東京からアクセスしやすいというのもあり、私は何度通ったか数えきれません。春夏秋冬、全ての季節通いました。
テント泊は見晴らしのない北沢峠でしかできないのが少し残念ですが、ただ、北沢峠まではバスで行けるので、テント泊の荷物の重さを気にしなくてもいいという利点もあります。
朝日を見たい場合は、頂上手前の山小屋に泊まるのが一番。
リーズナブルに朝日を眺めたい場合は、素泊まりのみの藪沢小屋があるので、そこで一泊して、夜中にヘッドランプで出発するのがおすすめです。私はこの方法で朝日を眺めました。ちなみに、管理人さんはいないこともあるので、事前に電話確認されることをおすすめします。私が泊まった時は管理人さんがいなかったので、泊まることはできましたが、変な人がきたらどうしよう〜とドキドキしました。
仙丈ヶ岳ではなく、手前の小仙丈ヶ岳からも十分に開放的な景色が楽しめ、もちろん朝日も眺められます。藪沢小屋から小仙丈ヶ岳までは約1.5時間です。
北沢峠のテント場は広いですが、連休になると混雑するので、できるだけ早めに行って場所を確保するのがおすすめです。
私はいつも夕方到着するので、傾いていて沢水が心配になるような場所にテントをはる羽目にあっています ^^;
樽前山(北海道)日帰り
ここは日帰りで十分に開放的な景色を楽しめる、そして、つまらない樹林帯歩きがほとんどない素晴らしい山です!
クロックスでも歩けてしまうほど、登山道は整備されています。もちろん、危険箇所もありません。
でも、北海道なので、全然混雑していなく(祝祭日は混雑するそうです)、静かに開放的な景色を楽しみたい時にはピッタリな場所!
登り始めは、支笏湖を後ろに、20分ほど歩くと、太平洋が見えます。
そして、頂上は異国のような風景!
北海道版富士山・羊蹄山と支笏湖が見渡せるのがまた素敵。
下山後は、支笏湖を眺めながら入れる日帰り温泉も楽しめます。
千歳空港にも立派な温泉施設があるので、時間がない場合は千歳空港で温泉に入るという選択肢も。
詳細は、下記の過去記事に掲載していますので、よかったらご覧ください。
白馬岳(北アルプス)2泊3日
1泊2日でも十分行けますが、白馬大池はテント泊するにはとても心地よい場所なので、白馬大池で一泊、白馬岳で一泊、合計2泊3日でゆっくり過ごすのがおすすめ!
東京・大阪からは登山口まで直通の登山バスが出ているので、車が無くても簡単にアクセスできるのがまた魅力。
人気エリアなので、白馬の雪渓は凄い人で、10歩歩いては強制的に休憩という具合でしたが、雪渓以外は特に混雑は気になりませんでした。
適度に人がいて安心感があるけど、多すぎない、ちょうど良い感じです。
白馬岳頂上から30分下ったところにあるテント場は広いので、スシ詰になる心配はないと思います。
白馬頂上小屋は、ステーキが出るなど、豪華な食事と綺麗な施設で人気らしいです。私は泊まったことないですが。
槍ヶ岳(北アルプス)2泊3日
大人気の槍ヶ岳。
とっても清々しい景観で、大人気なのが納得できます。
混雑が気になりますが、私が行った時は頂上手前のところだけ渋滞していましたが、他は適度に登山客が歩いているという程よい感じでした。
テント場も混雑していませんでした。
上高地から槍ヶ岳を目指すのが最短ルート。時間に余裕があれば、燕岳から縦走しても楽しそうです♪
東京・大阪からは登山口まで直通の登山バスが出ているので、車が無くても簡単にアクセスできるのがまた魅力。
表銀座縦走(北アルプス)3泊4日
北アルプス燕岳から常念岳、蝶ヶ岳と歩くコース。
ずっと見晴らしの良い稜線上を歩くことができ、そして、その稜線上にテントを張ることができるのが何といっても魅力なコース!
だいたい、テントが張れるのは見晴らしの悪い場所が多いので、このコースはテント泊縦走には最適です。
高所恐怖症の私でも、怖いなと感じるような場所は無く、ずっと鼻歌でも歌ってしまいそうな気持ちで歩くことができました。
このコース、大好きすぎて、夏季と残雪期合わせて3回ほど歩きました♪
燕岳のテント場は狭いため、なるべく早めに到着してテントの場所を確保するのがポイントです。
常念岳と蝶ヶ岳のテント場は広いので、物凄い大人気にならない限りは特に心配ないと思います。
白峰三山縦走(南アルプス)2泊3日
南アルプス北岳ー間ノ岳ー農鳥岳 と歩く縦走コースは、表銀座縦走同様に、ずっと見晴らしの良い稜線上を歩くことができ、テントは見晴らしの良いところに張ることができます!広々しているので、場所取りの為に急ぐ必要もありません。
特に、北岳肩の小屋のテント場は、段になっているので、どこにテントを張っても見晴らしがいいのが最高です!
縦走路からはずっと富士山が見えます。
写真は夏山というよりも秋に行った時の写真ですみません・・・
縦走路はずっと、大きい!広い!懐深い! という印象です。
最終日、農鳥岳から奈良田まで一気に下るのは結構きついので、見晴らしはありませんが、大門沢小屋でもう一泊するとかなり心の余裕が生まれます。
私は一気に奈良田まで下って、足がプルプル震えてました。
東京からのアクセスは登山バスもありますが、電車とバスで思い立ったらすぐに行けるというのがまた魅力。予約なしで行けるので、天気が良い日を狙って行けます。
沢上谷(岐阜県)日帰り
最後に、沢登りのおすすめコースです!
暑い真夏、水に足を浸かりながら歩いたり、滝しぶきを思いきり浴びたり、時には泳いでしまったりしながら登るのは、とっても気持ちがいいです。
とはいっても、沢登りは危険が伴うのでなかなか難しいのが難点。
でも、この沢上谷は、危険箇所がほぼない、初めての沢登りには最適な場所だと思います。
もちろん、初心者同士で行くのはNGですが。しっかりした経験者に連れて行ってもらえれば、とっても楽しい沢登り体験になること間違いないです。
沢登りというよりも、「沢歩き」という言葉がピッタリな場所。
高所恐怖症の私でも、怖いなーと思った箇所は全くありませんでした。終始鼻歌歌えるくらいの難易度。
最後に、このような、高所恐怖症ならば恐怖を感じる場所があるのですが、乾いている岩とロープのおかげか、特に恐怖は感じませんでした。
ちなみに、このロープはもともと設置されていました。
ここの他にも、途中の高巻きでもロープにたよりましたが、ロープは設置されていたので、結局自分たちが用意していたロープ(先輩が持ってきてくれた)は一度も使いませんでした。
まとめ
夏山は沢山のルートを選択することができ流ので、どこへ行こうかとっても迷ってしまうかと思います。
少しでも参考になりましたら幸いです。
特に、高所恐怖症の方は、高所恐怖症の私が心から楽しめた場所ばかり掲載しましたので、恐怖を感じることなく楽しめると思います。
登山口まで直通で楽々!