ネパールヒマラヤは、山好きには最高な環境!この3年間(2017-2019年)、トレッキング目的で6回も行ってしまいました!
今回は、合計滞在日数4ヶ月ほどネパールにいた私が、普通の日本人女性の視点で感じたネパールの治安状況をご紹介したいと思います。
ネパールの治安はいい!
タイトルの通りネパールの治安は良い!と感じました。
私は、ネパール以外の国はビーチリゾートしか行ったことがないので、他国との比較はできませんが、身の危険を感じたことは一度もなく、大きなぼったくりに合ったこともありませんでした。
500円の約束が600円になるという、小さなぼったくりは頻繁にあります。
注:私が訪れたのは、首都カトマンズ、ネパールのリゾート地ポカラ、アンナプルナやエベレスト街道など有名なトレッキングエリアのみです。
海外旅行で気をつけるべきことをきちんとしていれば特に問題はなく、そして、トレッキングエリアへ行けば、素朴であたたかい雰囲気に心がホッコリとなります♪
観光地での一人歩き
カトマンズ・タメル地区、ポカラなど、外国人がたくさんいる観光地では、日中はもちろん、夜に女性一人で歩いていても特に問題はありませんでした。
危険を感じることもなかったです。ただ、あまり推奨されていないので、十分にお気をつけください。
カトマンズ・タメル地区の様子↓
カオスな道路を渡るコツ
道路を渡る時ですが、バイクと車が乱立している中信号がないのでカオスな世界、私はいまだに一人では渡れません^^;
バイク・車が途切れる隙がないんです!
なので、強気で渡る覚悟が必要になります。そして、そんな覚悟が私はできないので、現地の人が渡る時に、ちゃっかり斜め後ろにくっついて渡ってます。
ちょっと怪しい動きになってしまいますが、きっと現地の人もわかってくれているはずと勝手に思っています。
道端のセールスマン
カトマンズの空港前や、タメル地区では、かなり頻繁にセールスの声かけをされますが、挨拶をして No Thank you と言えば大丈夫。
ただ、昨年のGWに行ったときは、ほとんど話しかけられなくなりました。買いませんオーラを出せるようになってしまったのか・・・
ひと昔前は日本人が多かったようですが、今は日本人は少なく、中国人・韓国人の方が圧倒的に多いため、「アニョハセヨ」「ニーハオ」と話しかけられることが90%以上です。
トレッキングガイド&ポーターを探していたときに、ちょうどよく話しかけてきたセールスマンがいて、料金も手ごろということで案内されるがままにお店へ行ったことがあるのですが、いざお店に行って担当者と話をすると、2倍の料金を提示されがっかりしたことがあります。
ただ、普通に断ってお店を出るだけなので、身の危険はまったくありませんでした。
クスリや風俗店
私は女性なので、風俗店やクスリの勧誘を受けたことがありませんが、男性一人旅の方に聞くと、カトマンズ・タメル地区では、「オンナ、ハッパ」 と、よく耳元でささやかれるそうです。
風俗店はいったいどこにあるのか、普通に観光して歩いている分にはわからなかったので、きっと人目につかないようになっているのかと思われます。
野良犬・野良猿
驚くほどたくさんの犬が道端で寝ています。なんだかほのぼのとして可愛らしいのですが、狂犬病になる恐れが高いので、絶対に触ってはいけないようです。
私は、犬・猫など、動物を触ることがもともと苦手なので、この知識がなくても大丈夫でした^^;
カトマンズの観光名所スワナンブヤートには、ここは猿園か!と思うほど沢山の猿がいます。
やはり、とっても可愛いですが、触らないようにお気をつけください。
ショッピング
基本的に値札はついていないので、すべて店員さんに価格を確認しなければならなく、いちいち面倒です。タメルの大きなスーパーは値札があり便利です。
高額商品の金額は、交渉次第。
私は、天然石をいくつか買いましたが、毎回価格交渉をし、最高では最初に提示された金額よりも5分の1ほどの値段に値下げしてもらったことがあります。
値切りすぎじゃないか と言われていまうかもしれませんが、あとから冷静に見つめたその天然石はガラスだったので、5分の1でも高すぎましたw
見る目がなかった自分に反省・・・・。
これまでの人生で、値下げ交渉などしたこともなく、値下げ要求をするという発想自体がなかったのですが、最初に提示された金額があまりにも高かったために実現しました。
おそらく、値下げ交渉されることを見込んでの価格を提示されることがほとんどだと思われるので、ぜひ積極的に交渉してみてください。
ATM・両替
カトマンズ・タメル地区での現金両替は特に不満を感じたことはありませんが、ポカラのちょっと外れた場所で両替した時は、2万円ほどの両替で手数料3000円ほど取られました。
まだネパールに不慣れな頃だったので、そんなものなのかと思って払ってしまったのですが、いや、そんなものなのかもしれませんが、タメル地区では手数料などはなかったしレートも良いので、現金両替はなるべくカトマンズで済ませておくと良いかと思います。
ATMキャッシングだと、ぼったくりや数え間違えなどがないので安心!色んなところにあり、なんと、トレッキングルート上でも見かけました!
建物の中にある場合もありますが、外にむき出しのところもあり、本当にこの機械にカードを入れて大丈夫なのだろうかと心配になりますが、特に問題はありませんでした。ただ、ネットバンクのカードではなぜかキャッシングできないことが多かったです。三井住友VISAカードは、ほぼどのATMでもキャッシングできたので、ネットバンクのカードだけではなく、リアルにある銀行のカードを1枚持っておくと安心かと思います。
そして、海外トレッキングの保険も無料でついてくるので、1枚持っていて損はないカードだと思います。私は、この三井住友visaカードを使って、ネパールの病院に2度お世話になりましたが、全額保険でカバーされました。
関連記事:ネパールの病院でクレジットカード付帯の海外旅行保険を使ってみた
衛生状況
川はゴミ捨て場となっています。ゴミ処理がどのように行われているのか、私は知らないのですが、この写真を見たらだいたい察していただけるかとは思いますが、衛生状況はあまり良くないです。
以前、インドネシア出身の方とお話をしたことがあったのですが、「インドネシアでは教育が行き届いていないので、何でも川に捨てたら自然に帰ると思い込んでいる人が多い」とおっしゃっていたことを思い出します。
レストラン・屋台での食事、水の安全
街中での食事
観光地でのレストラン・屋台で、火が十分に通っているものであれば、お腹を壊すことはありませんでした。
ステーキはしっかり火を通してもらって食べましたが、問題なしです。
魚料理もありましたが、上の写真の通り、川には大量のゴミがあるので、そこから釣ったであろう魚については食べる気がおきず・・・(海外からの空輸もあるとは思いますが) タンパク源は、「肉」「卵」「チーズ」を中心に私は食べるようにしています。
道端で売ってるフルーツは、カットフルーツはちょっと不安を感じたので、皮付きオレンジ丸ごとを買って自分で皮をむいて食べました。日本のみかんよりとても美味しかったです。
オレンジはとても美味しいので、いくつかまとめ買いするのですが、買った直後にどこからともなく子供たちが現れて物欲しそうに手を出されるので、結局自分の分1個しか残りませんw
手作りパンや温かい紅茶はよく買いましたが全く問題ありませんでした。
水
水はペットボトルで売っているミネラルウォーターしか飲まないように気をつけています。
ちょっと神経質かもしれませんが、歯磨きでうがいする水も、ペットボトルのミネラルウォーターにしています。
トレッキング街道での肉食は避ける!
トレッキング街道、特にエベレスト街道沿いでの肉食は避けたほうが無難です。
冷蔵庫がないのに、肉料理がでてくるのはなぜか ということを考えると、ベジタリアンになるべき理由がわかります。
これを聞いたときの私は、なんて神経質な!と心の中で笑い、ナムチェバザールで思いっきり肉料理を食べました。そして、その数時間後から数日間、悲惨な目に合い、予定していたトレッキングコースは歩けませんでした。
※2019年10月にナムチェに行ったら、冷蔵庫があるレストランがありました!WiFi&電源事情も良くなっていたので、もしかするとある程度は大丈夫かもしれません。ただ、大きな生肉の塊を、そのまま剥き出しで人が背負って運んでいる姿は何度も見かけましたので、衛生面はどうしても気になってしまいますが。
カトマンズの大気汚染
ネパールの国際空港は首都カトマンズのみなので、ネパール観光の時は必ずカトマンズに行くことになりますが、カトマンズの大気汚染は世界ワースト10以内に入るほど悪いです。
私は大気汚染について全く気にしたことがなかったので、初めてカトマンズへ行った時にはビックリしすぎて、そのままタクシーで半日以上かけてポカラまで行ってしまいました・・・
日本に住んでいたら、窓を開けて換気すると心地いいですが、カトマンズでは窓を開けたら排気ガスと砂埃が入ってくるので、締め切ってないと部屋の空気が汚れてしまいます・・・。
なんだか大げさな表現に思われるかもしれませんが、途上国のバックパック旅行に慣れていなければ、間違いなく辛い環境だと思います。
肉眼で大気汚染がはっきり見えますし、タクシーに乗ったら、まずは窓を閉めて欲しくなります。
私は、咳喘息があるのもあり、カトマンズでは必ず日本から持参したマスクをします。現地の人もけっこうマスクをしています。
タメル地区の一部のエリアでは、車両通行禁止区域があるので、そこを歩く時はマスクなしでもいいかなと外して歩いていますが。
トレッキングエリアは、砂埃が大変な箇所はありますが、排気ガスなどに悩まされることはないのでご安心ください。
タクシーは女性一人で乗っても大丈夫
長距離でも街中でも、問題なく女性一人で乗って大丈夫です。
少し注意が必要なのは料金!
ネパールのタクシーはメーター制ではないので、乗車する前に運転手と交渉して料金が決まります。
金額が高くなる長距離の場合は、最初に約束した金額を紙に書いて、お互いが見えるところに置いておくのが良いかと思います。
ドルなのかネパールルピーなのかもしっかりと書いておくことを忘れずに! たまに、下車するときに約束した金額よりも上乗せして請求されます。
長距離タクシー
6時間ほどかかる長距離タクシー(カトマンズーポカラ間)に一人で乗りましたが、無事にポカラのホテルまで送り届けてもらえました。
これは私がはじめてネパールを訪れたときのことなのですが、あまりにも慣れていなくて、支払い金額は途中の会話中コロコロ変わりました^^;
ドルで支払いするのに、ネパールルピーの金額で交渉していて、 あらためてドルでの支払い料金を聞いてみると、1.5倍の金額に・・・
まだ出発して間もない車中、街中でもあったので、改めでドルで金額を交渉。納得いかなければ下車しようという思いで。
で、納得のいく金額でOKとなったので、紙に書いてお互いがみえるところに置きましたw
最終的な支払いは、約束した金額+チップでした。(細かいお金をもっていなかったので、チップ渡しすぎました・・・ 少額ドルまたはルピーは早めの準備を!)
山岳地域へはGPSを使って保身を!
人が減る山岳地域へのタクシー(アンナプルナエリア)も、一人で乗りましたが、きちんと目的地に送り届けてもらえました。
目的地のかなり手前で降ろされそうになったのですが、自分のGPSできちんと現在位置を確認していたので、最終的に目的地にたどり着けました。
少し喧嘩になりそうだったのですが、ちゃんと目的地まで送ってくれないならお金払わない! と強気で言ったらちゃんと送ってもらえました。
内心、まわりに人がいない山奥だったので、暴行とかされたらどうしようとドキドキしていたのですが、大丈夫でした。
一度喧嘩になったので、チップは渡さずに最初に約束した金額だけ払って下車しました。
GPSはオフラインでも使える無料のスマートフォンアプリ、maps.me がおすすめです!
街中のタクシー
こちらも、問題なく女性一人で乗れます。
一応、GPSで自分でも確認しながら乗っていますが、いつも目的地まできちんと送ってもらえます。
金額は、乗る前に約束した金額以上を要求されたことが一度だけありましたが、その一度以外は最初に約束した金額を払えば大丈夫でした。
たった一度、約束以上の金額を要求されたときは、700円→800円 と、100円ほどの上乗せだったのですが、私は700円払って下車しました。
ものすごく脅迫的な顔で請求され怖かったですが、すでに目的地のホテルの前で車は止まっている状態だったので、暴行などされる心配はないと判断して強気にいきました。
見知らぬ人の親切で乗せてもらう
飛行機酔いしてしまい、カトマンズ空港のベンチで具合悪いことをアピールした姿勢で休んでいたら、知らないネパール人が心配して話しかけてくれ、タメルまで、車に乗せてあげるよと誘ってくれました。
彼はガイドさんで、お客さんを乗せてタメルまで行く予定なんだけど、席あいてるからどうぞとのこと。他にお客さんがいるなら大丈夫かな と乗せてもらいました。
けっこうビクビクしながら乗りましたが、きちんとタメルまで送ってくれ、なんと、料金は「タダ」でした!
純粋な親切をもらえて感動した一件でした。
バスは種類によって要注意!
長距離バスには、外国人用の少し料金高めのバスと、地元ネパール人が乗るマイクロバスがあり、外国人用のバスに乗る場合はまったく問題ありません。
バスに乗る前にチケットを購入するので、ぼったくりにあうという心配もなしです。
地元ネパール人が乗るマイクロバスは、安いのですが、女性一人の場合はなるべく避けたほうがいいと思います。
両隣の人とぴったり密着するくらい押し込められます。(よく考えてみると日本の通勤電車と一緒ですねw)
さらに、長距離の場合はかなりスピードを出すため、早く到着するというメリットがありますが、事故率も高いと宿のご主人に聞きました。
このマイクロバス、カトマンズーポカラ間は600円ほど。 安全なバスは800円ほど。 とあまり金額に大差ないので、避けるのが無難でしょう。
カトマンズの街中は、タクシーで移動するよりも圧倒的に安いので、一度体験してみるのはありかもしれません。私は一度乗って懲りました。
アンナプルナエリアのトレッキング開始口からポカラまでの、地元ネパール人が乗るバスは例外で、快適に乗れました。
料金も驚くほど安かったので、きっと地元の人と同じ料金で乗せてもらえたと思います。
スリへの対策
私はスリ被害にあったことはないのですが、常に以下を気をつけてはいます。
- 貴重品はジッパー付サコッシュに納め、ジッパーの上は常に腕を乗せるのが安心
- このサコッシュは外を歩くとき、レストランの中、移動中、常に身につけている
- サコッシュは斜め掛けが鉄則(ひったくられないように)
- 相部屋となるときや、防犯がいまいちなロッジでは、サコッシュを寝袋に入れて一緒に寝る
- 混雑しているバスや、タクシーの助手席に乗ってしまった場合は、絶対に寝ない!
貴重品が詰まっているサコッシュ斜めがけですが、これはレストランでの食事時、タクシーに乗る時も、安全なホテルで一人になる時以外は常に斜め掛けが鉄則です。
日本では、レストランの食事の時には、空いている隣の座席にバッグを置くと思いますが、これはスられる確率が高いです。
タクシーは、信号待ち・渋滞待ちの窓の外からスられる確率が高くなります。
ネパールではここまで気をつけなくても大丈夫とは聞きますが、現地ネパール人には、この2点は気をつけるように教えてもらったので、きっと被害はけっこうあるんだと思われます。
↓この基本フォームがおすすめ。
ということで、ネパール滞在中は、シャワーを浴びる時以外はサコッシュを常に身につけていることになるので、サコッシュは相棒みたいな存在になります。ぜひ、お気に入りのジッパー付きサコッシュを見つけてみてください。
と、ここまで書いておいてあれですが、、ネパールでひったくりにあったという話はまだ一度も聞いたことはありません^^;
トレッキングルートの治安
トレッキングルートに入ると、街中のようなセールスマンがいなくなり、静かに大自然を満喫できます。
外務省の海外安全情報では、エベレスト街道があるクーンブ地域は危険度レベル0です。(※2019年6月現在)
その他の地域も、観光で行く地域は危険度レベルは1(※2019年6月現在)。
海外旅行での最低限の掟を守っていれば、安心して歩けます。欧米人観光客が沢山いますので、さらに安心感があります。
過去4度、一人で歩きましたが、人に対して危険を感じたことは一度もなく、というよりも、みんなとても親切です!道を聞いたら親切に教えてくれるし、チップを要求されることもない。
時々、見知らぬネパール人に話しかけられることがありますが、ただただ楽しい世間話をして、じゃあ気をつけてねー! という感じです。
カトマンズやポカラよりも治安は良く、田舎のおばあちゃん家へ遊びに行く感じに近い感覚でした。
ロッジでの注意点
宿泊するロッジ代や食事代も、一律で値段が決まっているようで、ぼったくられる心配はなしです。
ただ、最終の支払い時に合計金額をごまかされることはよくあるので、面倒でなければ、自分で注文したものの金額はきちんと把握しておいたほうがいいです。
これとは反対に、安いこともありました。注文した料理を高山病のために食べられなくなり、一口も手をつけなかった時、なんと料理代が請求されていなかったんです。ロッジの方は食べてないんだからいいよー と言ってくれましたが、申し訳なさすぎるので無理矢理支払ってきました。このような親切でとても心がホッコリとなり、またネパールへ行きたくなります。
道端のガイド・ポーター志望者
トレッキングルートに入る少し手前、エベレスト街道ならルクラ空港、アンナプルナであればポカラ空港やバス停に、たくさんのガイド&ポーター候補の人たちがいてセールスされるという噂を聞いていましたが、4回行った中では一度もそんなセールスの嵐にあったことがありません。
なんと、セールスされたのは、ルクラ空港でたった一人だけです。
もし、何も予約せずに、道端で話しかけられたガイド&ポーター志望の人と交渉してから行こうと思っている場合は、ご注意ください。
女性1人旅の場合は注意!
女性1人でのトレッキングで、ガイド・ポーターを雇いたい場合は、必ず信頼のある旅行会社に斡旋してもらうことをおすすめします。
1人の山歩きは危険とよく言われることですが、私は、よく整備されていて大勢のトレッカーが歩いているような有名なトレッキング街道の場合は、女性1人の場合は、ガイドと2人より、1人の方が安全だと思っていたりします。
別な意味での心配事が増えてしまう確率は高いので・・・。 ある程度の会社に斡旋してもらった場合は、ネットでの評判を気にするので、最悪はクレームを言えます。道端で出会った身元不明のガイド・ポーターは泣き寝入りになります。
まとめ
概ね、ネパールは治安が良く、女性一人旅も安心できると感じました。私はすっかりヒマラヤに魅了されてしまったので、今後も頻繁に通うと思います。
ただ、観光地やトレッキングルート以外の地域は、そこまで安全とはいえないようです。観光地を外れる旅の場合は、ご注意ください。
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